暑い日が続くとキッチンに立って料理をするのが苦痛になり、ついコンビニやデリバリーに頼りがちですが、毎日外食というのは健康面だけでなく、財布にも厳しいはず。
そこでおすすめしたいのが、エレコムの「LiFERE IH卓上調理なべ HOT DISH cocotte」(以下HOT DISH cocotte)。エレコムと聞くとパソコンの周辺機器を扱うメーカーのイメージが強いですが、実は2022年から白物家電事業に参入しているんです。
今回は実際にHOT DISH cocotteで3種類のお手軽料理を作ってみました。一般的なIH卓上なべとの違いを中心に、その使い勝手を紹介したいと思います。
深鍋タイプは1〜2人の鍋料理や煮込み料理にぴったり
2022年に同社が発売した「HOT DISH」は、お皿のようなデザインが特徴のIHクッキングプレートでしたが、2023年6月に発売したHOT DISH cocotteは深鍋バージョンとなっています。こちらも別売の焼きプレートを使えば、焼く・炒めるといった調理が可能です。
丸みを帯びたスープボウルのようなフォルムとオフホワイトのカラーが食卓に馴染みやすい印象です。1〜2人分の鍋料理や煮込み料理をするのに適しており、食材や調味料がこびりつきにくいセラミックコーティングを施しているため、お手入れもしやすくなっています。鍋の固定リングには耐熱性の高い特殊なプラスチックを採用しているので、手が触れても火傷しない安心設計なだけでなく、保温機能もあります。
また、専用の鍋や焼きプレートだけでなく、IH対応の鍋やフライパンも使用できます。キッチンのコンロがいっぱいのときやちょっとお湯を沸かしたいときなどにも重宝するでしょう。
できたての料理をアツアツのままキープ
IHクッキングヒーターは素早く高温で加熱できるのが特徴です。モードはWARM(保温)/LOW/MID/HIGHの4段階となっており、常に一定の温度で調理や保温が可能です。
実際に鍋焼きうどんを作ってみると、ガスコンロやカセットコンロで作るよりも少し時間はかかる印象でした。ただし、一般的なシーズヒーター方式と比較すると、シーズヒーター方式はコンロが鍋肌を加熱して温めるのに対し、IH方式は鍋自体が発熱するので、短時間で加熱できます。
また、調理中に暑さを感じないので夏場はとくにありがたい! これまでは夏に鍋料理を作るのは避けていたのですが、卓上で手軽にちょっとだけ作れるのなら夏の鍋もアリですね。
また、保温しながら食べられるので、常にアツアツの料理を食べられるのもHOT DISH cocotteの魅力。カセットコンロでもアツアツの状態で食べられますが、後片付けが面倒なので1人のときに使うのは億劫でした。本製品なら収納しやすいサイズですし、使い終わってからの掃除も簡単です。
煮込み料理を作るのに大活躍
煮込み料理は火をつけっぱなしにするので、夏場に作るのは暑さとの戦いです。また、温度管理が面倒で敬遠しているという人もいるでしょう。そんな悩みもHOT DISH cocotteなら解決できるはず。
せっかくなのでおしゃれなおつまみを作ってみようと、公式サイトで紹介されていた「鳥の手羽先のコンフィ」に挑戦してみました。作り方はシンプルで、下ごしらえした手羽先をオリーブオイルとローズマリー、白ワイン、唐辛子に3時間ほど漬け込み、あとは調味料ごと本製品に入れたら、LOWで10分、WARMで10分置けば完成です。
完成したコンフィは少し塩気があり、身がほろっとしていてワインとの相性は抜群。パンとの相性もいいので、お酒を飲まない人でも気に入ること間違いなしです。
もちろん、こうしたおしゃれメニューだけでなく、肉豆腐などのシンプルなおかずも作れます。肉豆腐は最初にお肉を炒めるのですが、少しなべを温めるだけでさっと炒められました。この速さはさすがIHですね。
調理中はフタをして煮込むのですが、ガラスのフタなので中が見やすいのもポイント。ひとつ残念だったのは、フタを外したときの置き場所に困ることです。フタのスタンドが付属していればさらに使いやすくなりそうですね。
煮込みが終われば完成で、味がしみしみの肉豆腐は白米のお供にぴったり! もちろん、日本酒やビールと一緒に晩酌するのも最高です。卓上で煮込む様子を見ながら飲み始めるのも贅沢な時間の過ごし方かもしれません。
1万6800円という価格は、卓上IH調理器のなかでは比較的高額な部類です。しかし、1〜2人用という小ぶりなサイズ感やデザイン性の高さを重視するのであれば、ベストな選択になるはずです。また、家族の人数は多くても食事時間がバラバラな家庭なら、このサイズ感の卓上調理器は重宝するでしょう。ぜひHOT DISH cocotteでアツアツの料理を手軽に楽しんでみてください。