旅行、特に海外に行けば周りは言葉の通じない人ばかり。そんなところでアグレッシブにコミュニケーションを取っていくのはかなり勇気がいります。しかし、そこで一歩踏み出すことで予想外の出会いが生まれることも。今回はカリスマモデルの阿部朱里さんがアメリカ・ニューヨークでの“出会い”の旅行記を紹介してくれました。
※本記事は航空会社・バニラエアの機内誌「バニラプレス 2017年4-6月号(創刊号)」に掲載された内容の完全版となります
わたしにとって旅は、刺激的な「出会い」の宝庫!
行ったことのない土地、言葉の通じない国へ旅することが大好きな私。英語もほとんど話せない私が旅をすることが好きになったのは、「“いつか行ってみたい”の言葉で終わらせたくない、知らない世界をこの目で見てみたい!」という気持ちが強くあったから。いざ行ってみると、旅には想像を超える「出会い」が溢れていました。たまたま話し掛けた人が街を案内してくれて、ガイドブックに載っていない地元食が食べられたり、友だちの輪が広がったり。予想してない、さまざまなミラクルが起こる、そんな旅にいつしかやみつきになっていました。ここでは、そんな「出会い」のひとつを紹介したいと思います。
旅を充実させてくれたピエロのお兄さんとの奇跡的な出会い
これは最近行ったアメリカ・ニューヨークでのお話。事前に調べていたお店を巡っていると、街でピエロをしているお兄さんと出会いました。ユーモア溢れるとても素敵な人で、すぐに意気投合。その日のガイドをお願いすると、快く引き受けてくれました。そして、お兄さんにヴィンテージ物が好きなことを伝えると、後日地元の人が通うヴィンテージショップを案内してくれて。あまりのかわいさに私も友人もお買い物に夢中!
そこのショップでは、ワンピースを手に「試着したい!」と拙い言葉で店員さんに伝えると笑顔で応えてくれました。フィッティングのあとは、コーディネートの提案などいろいろとアドバイスも!
言葉が通じないので最初はドキドキしていたけど“洋服が好き!”という気持ちはきっと一緒。自然と、壁を感じることはありませんでした。
言葉が詰まるとジェスチャーが始まり、ピエロのお兄さんも混ざってくれて(笑)。
そんな時間がとても楽しくて、言葉が話せなくても“伝えたい”と思えばちゃんと相手に伝わるということがわかったときは、本当に感動しちゃいました!
CHOCOLATE FACTORYで出会ったおいしいドリンクと文化の違い
ピエロのお兄さんに「チョコレートドリンクが美味しいよ!」とすすめられて「CHOCOLATE FACTORY」へ。
おすすめのチョコレートドリンクを購入して飲みながら店内を回っていると、目の前にオシャレなパッケージのチョコレートが! あまりのかわいさにテンションはMAXで自分と友人へのお土産として即買いしました。
売り場の奥はチョコレート工場になっていて、作っているところも見られるのが楽しいです。ワクワクしながら店内を見ていたら中央にある大きな赤いソファで、くつろいでいるお兄さんを発見しました。ドリンクを作ってくれたお姉さんとお客さんと一緒になってしゃべっていたことから、どうやら店員さんだと推測。
恐る恐る何をしているのかたずねてみると、返ってきた答えは「休憩中」とのこと!(笑)。バックヤードにも戻ることなくお店のソファで堂々と休憩しちゃうオープンスタイル。日本では考えられないゆるさも海外ならではです!
私と友人も一緒に座らせてもらってチョコレートドリンクを堪能。「美味しい」と伝えたら笑顔を返してくれました。
クールそうな見た目とは裏腹に、写真まで撮ってくれるとても気さくなお兄さんのいるチョコレート工場なのでした。
かわいいお店の正体は、街で一番美味しいピザ屋さん
ストリートアートの中で見つけた赤い扉のお店。ピエロのお兄さんに促されて入ると、そこはなんと街で一番美味しいと言われているピザ屋さんでした!
入ってみると店内はけっこう広く、中庭のような場所でも食事が楽しめるそう。席に着くと店員さんが、お皿を並べてくれました。私たちは、定番のマルゲリータとチーズのピザを注文。店員さんはみんなオシャレでフレンドリー♪
注文したピザが来る間、「外を見てきたら?」とすすめてくれたので、中庭へ。すると、そこにはかわいい黒板アートや、木製のクマが。ピザ屋らしくない世界観が可愛くて、隠れたフォトスポットを見つけた気分!
そして、お店の人に呼ばれて店内に戻ると大きなピザが焼き上がっていました!
「チーズのピザには蜂蜜をたっぷりかけるのがオススメだよ!」と言われたので、そうしてみると、もう、美味しくてとまらない! 女のコ2人でアメリカンサイズをぺろっと平らげてしまいました♡
素敵な内装のお店で美味しいピザ、それだけでも楽しいし、店員さんたちがみんなそれぞれ自分らしいファッションをしているのも私は好き。また訪れたいと思うお店でした。
(文・阿部朱梨…10~20代の女のコに絶大な人気を誇るカリスマモデル)
協力:mer編集部