ライフスタイル
2017/2/25 17:00

客室にバルミューダ ザ・トースターを完備! 引きこもりが楽しい札幌「ホテルアンワインド」

30年ほど前までは、女性がひとり旅をしていると自殺を疑われ、泊まった旅館の部屋から女将が出て行かなかったとか聞く。旅行と言えば家族、団体さま、社員旅行といった大人数が主流で、ホテルにはレストラン、大浴場、ゲームセンターからお土産屋さんまで、なにもかもが揃っていたものだ。

 

だけど今はそんな時代じゃない。女のひとり旅なんて珍しくも何ともなくなった。

 

私たちは旅行に行くのに、ツアー会社に申し込むのではなく、自分でチケットを取り、ネットで宿を探す。カップル、友人、グループ、ビジネスと、旅の種類も目的もさまざまだ。

 

そんな「旅の多様化」に敏感に対応したのが、今回紹介する札幌にオープンしたばかりの「ホテルアンワインド」だ。

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“非日常感”と“自宅感”を両立

ホテルアンワインドのコンセプトは、「ロッジの非日常感と自宅感をホテルで。」。ロッジのように、非日常感を味わいつつ自分らしく過ごすことができるホテルを目指したとのこと。

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↑コンセプトどおり、ホテル内の随所でロッジの雰囲気を感じることができる

 

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↑受付もオシャレ。フロア全体がぬくもりを感じる温かな雰囲気に包まれている

 

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↑ウェルカムドリンクはホットアップルサイダー(激うま!)。ルームキーは見た目と違ってセンサー付きで意外とハイテク

 

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↑客室のインテリアもロッジ風。全室デザインが異なるそうだ

 

レストランはないが夕食を“選ぶ自由”がある

さて、気になる夕食だが、実はこのホテル、併設のレストランがない。旅の目玉ともいえる夕食が付いていないというのは通常ならかなりのデメリットになりそうなものだが、この場所では「それならそのほうがいいじゃないか!」と、逆にメリットになり得る。

 

というのも、ホテルアンワインドがあるのは、すすきのから少し外れた場所にあるZepp札幌のすぐ近く。すすきのの名店にも徒歩圏内で、近隣には「スープカリーイエロー」「成吉思汗(ジンギスカン)だるま」といった有名店がゴロゴロ。このロケーションで泊まるなら、ホテルで飯食ってる場合じゃないのである。

 

外に食べに行くのが面倒なら、自分で調理するのもいい。ファミリータイプの部屋ならキッチン付き。近くにスーパーがあるので、買い出しに行ってみんなでワイワイ作るのも楽しそうだ。Zepp札幌のライブついでに自炊女子旅なんてのも最高!

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↑一通り器具の揃ったキッチン

 

ちなみに、レストランはないものの最上階にはバーがある。夕食は軽くおつまみ程度でいい、なんて人なら、ここでワインとおつまみで夜を済ませちゃうというのもありだろう。しかも、17時~19時の間は無料でワインをサービスしてくれる(いまのところ、何杯飲んでもOKだとか!)。

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そしてこのバー、17時まではラウンジとして使用可能とのこと。宿泊者がいれば外部の人も入れるそうなので、ここでビジネスの打ち合わせをしてもいい。意外と出張先での打ち合わせ場所確保って難しいものなので、ホテルにこうした場所があると楽だろう。

 

部屋でとるこだわり朝食でゆったり気分

そして「なにか食べておきたいけど面倒くさい」のが、ホテルの朝食だ。女は特に人前に出られるようになるまでの時間が長い。髪を整え、メイクをするのにだいたい1時間はかかるのだ。朝の眠たい時間に、朝食のために早起きをして、レストランまでの行き来のために外出の準備をするのは、ハッキリ言って非日常どころの話ではない。めっちゃくちゃ面倒くさいのだ。

 

アンワインドでは、朝、希望の時間に扉の前に朝食を置いていってくれる。スタッフは「トントン」と扉をノックするだけでそのまま去って行く。宿泊客はノーメイクでも寝間着でも気にせず、あとから扉を開けて、朝食を取り込めばいい。

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↑ドアを開けたところに朝食が置かれている

 

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↑朝食セット。紙袋の中にはパンが、ボトルにはスープが入っている

 

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↑部屋にはバルミューダ ザ・トースターとケトルを完備。これで朝食セットのパンを焼き、オリジナルのコーヒーを煎れる

 

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↑スープは熱々。

 

このルームサービス型(といってもスタッフとは顔を合わせなくていい)なら、部屋を出る時間までに支度をすればいい。これなら大幅に時間が節約できる。ご飯を食べた後に歯を磨いてメイクをしたほうがムダがなくて楽だ。

 

恋人同士のけだるい朝なら、このまったり感はたまらないだろう。ベッドでのんびり朝食をとり、そのまま部屋でくつろいだっていい。小さな子どもを連れた旅行なら、朝の忙しい時間に自室で朝食が取れるのはめちゃくちゃ楽なはずだ。

 

カップルでも、女子会でも、ファミリーでも、ビジネスでもOK。引きこもっても外に出てもOK。このホテルは、使う人のアイデアによって、楽しみ方が何倍にもなる宿だ。

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