【②床材】
床材選びが重要なポイント
ペットの居場所となるリビングや廊下などは、ペットのことを考えた床材選びをしましょう。キズのつきにくさ、掃除のしやすさのほか、マンションなどの集合住宅の場合には、階下への音にも配慮して床材の材質や特性を吟味し、メリット・デメリットを考えたリフォームをするように心がけましょう。
その1「フローリング」=今いちばん使われている床材
合板のフローリングの場合、ペットの爪で表面の板がはがされやすいですが、無垢板のフローリングならはがされる心配がありません。フローリング材は塗装面がアンモニアに弱いため、ペットのオシッコによるシミに注意が必要です。また、滑りやすいので、滑りどめのコーティングをしてあげるとよいでしょう。最近では、汚れや水などに強い加工が施されたフローリング材も販売されています。
【評価】
手入れのしやすさ:普通/キズのつきにくさ:普通/消臭・防臭効果:普通
コーティング剤について
床をワックスで手入れするのはペットの健康にはあまりよくないので、ワックスではなくコーティング剤を使いましょう。ペット向けの製品の場合、キズや汚れ防止のほか、滑りをとめて脱臼や腰痛などを防止する効果も持っています。
その2「コルク」=自然の風合いを持つ床材
天然素材を使用したコルクは断熱性、保温性、衝撃吸収性、吸音性、防音性など、あらゆる面ですぐれた素材。近年では既設の床上に施工できる接着剤不要の製品もあり、手軽にリフォームすることが可能です。また、足触りもやわらかく滑りにくいので、ペットと暮らすリフォームの素材として最適な床材といえるでしょう。
【評価】
手入れのしやすさ:よい/キズのつきにくさ:よい/消臭・防臭効果:よい
その3「カーペット」=手軽で簡単に施工できる床材
カーペットは敷くだけで簡単に施工できる身近な床材ですが、掃除に手間がかかることやシミになりやすいなどデメリットもあります。しかし最近では、防音効果や消臭効果、防ダニ加工などを施された製品も多く販売されています。ペットの爪などがあまり引っかからないように、まずは毛足の短いものを選びましょう。
その4「クッションフロア」=手軽に模様替えができるシート
保温性、衝撃吸収性にすぐれて水にも強く、一般的には洗面所や台所などに使用されることが多いです。手入れが簡単なのとコストもあまりかからず施工もでき、ペットのいる部屋にも使われることが多いです。適度な弾力性がありますので、ペットの足にもあまり負担がかかりません。
【評価】
手入れのしやすさ:よい/キズのつきにくさ:よい/消臭・防臭効果:普通
その5「タイル」=汚れに強く手入れもお手軽
ベランダや庭などに使用することが多いタイルは、水拭きもできて手入れも簡単。汚れにも強く滑りにくい床材です。屋外で使われることの多いタイルですが、最近では室内で使うことができる製品も多くあります。床暖房との組み合わせなら1年中快適な環境を作ることができます。
【評価】
手入れのしやすさ:よい/キズのつきにくさ:よい/消臭・防臭効果:普通