こんにちは! 猫愛がどうにも止まらない単なるアラフォーメン(40男)、タカハシヒカルです。猫好きがこうじて猫の写真集や本を制作するフリーライターをやっています。そんなボクがなぜか(?)最新の家電情報がたっぷり掲載されているゲットナビのウェブで連載をすることになりました。よろしくお願いします。
さて、この噛み合いそうにない猫ライターと家電の組み合わせですが(実際に噛み合っていないのは猫と家電のほうですね)、まずは猫と暮らしていると日常的に勃発する「掃除機vs猫」の不毛な戦い、いや、猫の全戦全敗による逃亡劇について書こうと思います(両者の争いはどうにかならないものかといつも感じていまして)。
■掃除機というモンスター
我が家の同居猫・ジョージくん(MIX猫/1歳)も掃除機を必要以上に怖がります。元野良猫で臆病な性格ではありますが、掃除の準備をはじめるだけで、この世の終わりのような顔をして脱兎のごとく走り去り押し入れに逃げ込みます。
では、どうして掃除機が苦手な猫が多いのか。それは聴覚の問題だとか。低音域は人間とほぼ同じですが、高音域を超えた音=超音波が猫にはよく聞こえます。なぜ超音波が聞き取れるかというと、はるか昔の野生時代に捕食するネズミや小動物が発する鳴き声=超音波を聞き取るために耳が発達したそうです。
そもそも音に敏感な猫が掃除機の大きな吸気音に加え、超音波まで聞こえたら……。ごく一般的な掃除機さえ唸り声を上げる悪魔のようなモンスターに見えるのかも知れません。
■まるで、猫界の産業革命や~!
ところがここ数年は掃除機の進化により、いままでの対立関係に大きな変化が生まれました。それはアイロボットのルンバを代表とするロボット掃除機の登場です。世にも恐ろしい騒音モンスターの掃除機が、どういうわけか猫ちゃんの便利な乗り物に変化したのです!
華麗にルンバを乗りこなす猫ちゃん
(ルンバを乗りこなす猫 Cat manages a Roomba/hiroshiof1972さん)
なぜか映画「ジョーズ」なルンバ猫
(Cat in a Shark Suit Riding a Robot Vacuum Cleaner and Chasing a Duck/RandomChillVideos)
このようにロボット掃除機を乗りこなす猫は日本をはじめアメリカ、ロシアなど世界各地の家庭で確認されています。イギリスで起きた産業革命にも匹敵する、この猫界の電気掃除機革命は「かわいい~!」だけではすまされない歴史的大事件なのです!
電気掃除機が誕生して約100年、いままで猫飼いの家庭で繰り返されてきた忌まわしいあの戦いに、ようやくピリオドが打たれようとしているのです!
■掃除機とさらなる友好関係を深めるために
猫と掃除機の完全和平を求める一般的な猫飼いのボクとしては、さらなるロボット掃除機の進化を望みたいところです。例えば掃除機の上にクッションを置けるオプションを付ける(猫が長時間のっても疲れないように)、また猫じゃらしを本体にセットできる器具の設置(掃除もできて猫も遊べて一石二鳥!)、抜け毛をガンガン絡め取る強力ブラシなど、カスタムができるようにして欲しいのです。
抜け毛もしっかり掃除でき、猫も刺激的に遊べ、掃除機に乗るかわいい猫の姿も見られ、掃除機vs.猫の「100年戦争」も終わる! もう、いいことしかありませんね!
さて、ロボット掃除機メーカーのみなさま、掃いて捨てるような猫男の戯言といわず、このご提案はいかがでしょうか?