3歳は、「同化・調節」を学ぶ時期
3歳は「なぜなぜ期」とも言われており、世の中の様々なことに疑問を感じる時期なんだそうです。そんな時にどんなスキルを身につけておくと良いのでしょうか? 大人は当たり前に「同化・調節」というコミュニケーションスキルを持っていますが、3歳の頃から学んでいくのですね。例えば、汗をかいている人に「暑いですよね、しっかり水分取ってくださいね」とお話ししたり、声が聞こえにくそうな人には大きな声でゆっくり話をするなど「空気を読む」部分は、3歳から身につけていくんですね!
3歳児は、この「同化・調節」を学んでいく時期で、脳の前頭葉が発達し、思考力が育ち始める時期と言えます。しかし、家でのコミュニケーションでは、この「同化・調節」を使う必要がほとんどありません。
(『子どもと高齢者ふれあいのコツ ~介護施設や園ですぐできる~』より引用)
自宅だと、お母さんが「はい、これね」と空気を読んで子どもの考えていることを汲み取ってくれますが、初めてお話しする人とはそうはいきません。そこでおすすめなのが「糸電話」を使った高齢者とのコミュニケーションなんだとか。
糸電話で、コミュニケーションスキルがアップ!
3歳児と高齢者が糸電話で会話をすることで、子どもたちのコミュニケーションスキルがアップしたというのです。やり方としては、二人ひと組となって、糸電話で会話をするだけ。最初のうちは、あらかじめ決めていた質問を子どもが高齢者に投げかけ答える。その後、高齢者に質問をしてもらって子どもが答えるというものだったそうです。
何も知らない子どもに「糸電話」を渡しても「なにこれ?」となってしまうので、このコミュニケーションをやる前に、以下の3つを決めておくのがポイントです。
1.子どもが遊びこんだモノで交流する
2.手作りの玩具の場合、愛着を持たせる工夫をする
3.会話はある程度、パターンを決めておく
(『子どもと高齢者ふれあいのコツ ~介護施設や園ですぐできる~』より引用)
これは、ご家庭でもできることだと思います。例えば、これからお盆ですので、事前に家庭で「糸電話」を作っておいてお母さんと遊ぶようにしておくと、あまり普段あうことがない親戚の方とのコミュニケーションツールとして役立ってくれると思いますよ!