強打の捕手として千葉ロッテマリーンズで16年間プレーし、2度の日本一に貢献。2006年のWBCでは正捕手として世界一&大会ベストナインも受賞した里崎智也さんが、読者の悩みをズバッと解決する。結婚に反対する父親の説得方法は?
【今回のお悩み】
交際中の彼との結婚を父親から反対されています。50代でバツイチ&子持ちというのが気に入らないようですが、説得する方法はないでしょうか?
結婚を前提に交際している彼がいるのですが、父親から猛反対されています。その理由は、彼が50代で父親と年齢が近いことや、離婚歴があること。20代後半の息子がいることも気になるようです。古い考えの持ち主で、私が説得しようにも取り合ってくれません。できれば皆から祝福されて結婚したいのですが……。
(30代・女性・派遣社員)
根気よく説得し続けるか、勝手に結婚するかの二択
年齢が20歳近く離れている人たちの結婚なんて、いまどきそれほど珍しくはないですけどね。父親が反対すること自体ナンセンスと思いますが、今回の悩みを解決する方法は2つだけです。ひとつは、父親が結婚を認めてくれるまで、根気よく説得し続けること。家族に祝福してほしいのであれば、それしか道はないでしょう。質問者さんの母親がどのような立場を取っているのかわかりませんが、結婚に賛成してくれているようなら、一緒に説得するのが一番いいと思います。母親も反対の立場なら、残念ながら彼とふたりで説得を続けるしかありません。
どうしても賛成してもらえず、それでも結婚したいのであれば、親を無視して自分の信念を貫くしかないでしょう。それがふたつ目の解決法です。もしくは、既成事実として子どもを作る選択肢もありますが、いずれにしても父親とは絶縁になってしまうかもしれません。一生、実家の敷居をまたげなくてもいいと覚悟できますか? 最終的に決断するのは質問者さんですから、腹を括ってください。
反対するのは娘の幸せを強く願っているからこそ
とはいえ、普通に考えて自分の子どもと絶縁したいと思う親はいません。質問者さんも一度冷静になって、今回の結婚について客観的に考えてみてはいかがでしょう。自分が50代もしくは60代で、母親の立場だとします。30代になる息子がある日、自分の年齢に近い女性を実家に連れて来て、いきなり結婚したいと言ってきたら……。あなたは諸手を挙げて賛成できますか?
「絶対にムリ」と思ったなら、きっと父親もそう思っています。説得は諦めましょう。すぐには賛成できないけれど、息子の説得次第では許すかもしれないと思うのであれば、どのような説得をされたら許すのかを考えてみるべき。そこに、父親を説得するヒントが隠れているかもしれません。親の視点に立って考えれば、いかに子どものことを心配しているかが少しでも理解できるはず。父親から祝福されたい気持ちが強いなら、その心配を払拭するにはどう説得したらよいか考えましょう。
僕には、彼の「年齢」よりも「離婚歴があること」がネックになっているように思えます。一度離婚を経験したら、二度目の離婚は抵抗が小さかったという人もいますからね。大切な娘がせっかく結婚しても、すぐに離婚して傷ついてしまうかもしれないと思えば、強く反対するのも理解できます。
お父さんが猛反対するのは、娘を思う気持ちが強いからこそ。「私はこの結婚で幸せになる」ということをしっかりと伝えて、粘り強く説得を続けてください。
【これで下克上せよ!】
「一度親の視点に立って考えて説得するヒントを見つけ出せ!」
今月の野球“知っ得”ネタ!!
ペタジーニの年上妻は友人のお母さんだった!
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【PROFILE】
里崎智也さん
1976年5月20日生まれ、徳島県出身。鳴門工、帝京大を経て98年ドラフト2位でロッテに入団。05~10年まで6年連続2桁本塁打を放つなど、強打の捕手として活躍した。現在は野球解説、講演活動、執筆などマルチに活躍中。
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文/山西英希 撮影/佐坂和也 ヘアメイク/宮田裕香子 スタイリング/佐々木誠 題字/道口久美子
衣装協力/ザ・スーツカンパニー 新宿本店