ライフスタイル
2020/3/31 21:00

いつかの出張や旅行のときには絶対使う! 「手ぶらの旅」が可能になるレンタルサービス「フラリー」を使ってみた

旅行や出張に出かける際、ついつい荷物が多くなってしまう人は少なくないのではないでしょうか? 筆者は完全にその1人。できるだけ荷物を少なくしたいと思いつつ、仕事用のノートPCやカメラを持って、「使うかもしれない」と交換レンズを持参し、「行った先が寒かったら嫌だな」とアウターやインナーを追加……と、どんどんバッグが膨らんでいきます。最終的にはバッグを2つ持ち、帰りにはお土産もぶら下げて混んだ電車に乗るなんてことに……。小さめのバッグ1つで出張している人を羨みつつ、自分ではなかなかコンパクト化を実現できません。

↑ 筆者が泊まり出張に出かける際の通常装備。バッグが2つになるので、飛行機に乗る際は1つしか機内に持ち込めないので面倒

 

そんな人に朗報とも呼べるサービスが「flarii(フラリー)」。旅行や出張で必要な物をレンタルできるサービスですが、注文した品を旅先に送っておいてもらえるのがポイントです。返送も宅配便で送ればOKなので、行き帰りの移動は軽装でこなせそう。ラインナップは衣服から日用品、カメラなどの家電やアウトドア用品、ベビー用品まで幅広く揃っているので、仕事での出張から家族での旅行まで目的に応じて選ぶことができます。

 

前述のように荷物が多くなりがちな筆者ですが、ちょうど能登のほうに出張する機会があったので実際に使って試してみることにしました。期間は2泊3日ですが、取材なのでカメラも必要。まだ2月だったので、ちょっと寒そうでもあり、いつも通りだとバッグ2つがパンパンになるパターンです。「フラリー」を使うことで憧れの軽装出張ができるのでしょうか?

 

注文はwebから簡単にできる

まずは「フラリー」のwebサイト(https://flarii.com/)にアクセスして会員登録。使いたいアイテムを選びます。レンタル可能なアイテム数は1000品目を超えているだけあって、なかなか充実しています。ウェア類は男性用より女性用が多い印象ですが、カメラなどは点数も多くフルサイズの一眼レフからミラーレス、GoProなどのアクションカムまでラインナップ。その数は50機種以上で、交換レンズも約40本から選べます。取材用のカメラがレンタルできて現地に届いているだけでも、個人的にはかなり荷物を軽くできます。

↑カメラは充実のラインナップ。使ってみたかった他社のカメラを試してみるのにも良さそう

 

今回は撮影の都合でドローンも借りてみることにしました。こちらも品揃えはかなり充実しています。大型のプロ用機から、コンパクトなトイドローンまでラインナップされていて、旅先で空撮を楽しむにはうってつけ。その中から、持ち運びしやすいDJIの「Spark」をセレクトしました。ちなみに、フラリーのレンタル期間は最大5日間ですが、気に入った商品はそのまま購入することもできます。

↑DJI Sparkのレンタル料金は9000円以下。飛ばしやすい環境で空撮を体験してみたい人にはありがたいはず

 

日本海側は寒いという話も聞いていたので、防寒装備も用意しておきます。インナーにユニクロの「ヒートテック超極暖」があれば、多少寒くても問題ないはず。それと、着替えのTシャツなども頼んでおいたので、だいぶ荷物をコンパクトにできました。アウターのダウンジャケットなどをレンタルすることもできますが、今回は東京も十分寒かったので自前のダウンを着て行くことに。旅先との気温差が激しい場合などは、アウターを借りて送っておく手も使えそうです。

↑様々なテイストのアウターが揃っているので、スーツで出張して旅先でリラックスした雰囲気に着替えることも可能

 

それと歯ブラシやタオルなどの日用品も頼んでおきました。地味にこのあたりを持って行くの忘れて現地で購入することが多いんですよね。ちなみに、こういった品は(インナーウェアも)レンタルではなく購入することになります。

↑歯ブラシや爪切りなどの日用品も出先で購入することなく揃えられる

 

これらの品をカートに入れて購入手続きを済ませ、送り先の住所を入力すれば、宿泊先で受け取れるという仕組み。おかげで荷物はかなりコンパクトにできました。目的だった軽装での出張を実現できそうです。ちなみに、申込みは受け取りたい日の1週間前までに済ませる必要があります。

 

受け取り・返送も手間いらず

普段から仕事で使っているバックパック1つという軽装で出張に出発。荷物が軽いと文字通り身も心も軽く出かけられました。飛行機に乗るのに、荷物を預けたりする手間がないだけでも、かなり出張のハードルが下がります。

↑目的地の能登里山空港に到着。軽装なので心も軽やか

 

荷物を送っておいたのは宿泊させてもらう友人宅。宅配便なのでホテルや旅館でなくても受け取っておいてもらえます。今後は空港などで受け取れる仕組みも検討するとのことで、より多様な旅のスタイルにも対応できるようになるかもしれません。

↑荷物は専用のボックスに入って届きます。お出かけ気分が盛り上がるデザイン

 

↑ボックスの中身はこんな感じ。これを自分で持って出かけようとしたら、かなり荷物は大きくなりそう

 

↑歯ブラシやマスクなどの日用品も頼んでおいたので、今回のようにホテルや旅館でない場所に泊まるときにはありがたい

 

撮影に使うカメラやドローンも無事に届きました(メディアは入っていないのでSDカードなどは自分で用意する必要あり)。取材で出かける際は、カメラ類が文字通り結構な重荷になることが多いので、これが現地に届いているだけでもかなりありがたいです。

↑早速ドローンを飛ばして空撮をしてみます。東京近郊だと飛ばせる場所が限られますが、このあたりは広くて飛ばしやすい

 

↑こちらはレンタルしたDJIのSparkで撮影した写真。思った以上に空中での姿勢が安定していて撮影しやすい

 

↑レンタルしたNikonの「D3500」。取材中の撮影はこれ1台でまかなえました

 

借りた物の返却も簡単です。届いたボックスの中には返送用のバッグと宅配便の伝票が入っているので、その中に返却品を入れて発送するだけ。今回はコンビニから返送しましたが、ホテルなどなら宿泊先からそのまま発送することもできるので、帰り道はまた身軽に移動できます。

↑ボックスの中には返送用のバッグと伝票が入っています

 

↑その中に返却する物を入れて発送するだけなので手間もかかりません

 

2泊3日の出張取材でしたが、フラリーのおかげでかなり身軽に移動することができました。憧れの軽装での出張に一歩近づけたかも。これでPCもレンタルできたりすれば、必要なデータをクラウドに上げておいて現地で作業することもできそうです。そうなれば、スマホと財布ぐらいの文字通りの手ぶらで出張というのも夢ではないですね。ラインナップの充実に期待したいところ。現在は不要不急の外出や移動は控える状況になっていますが、事態が終息したときには、出張や旅行に行く際には欠かせないサービスになりそうです。

 

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