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2020/8/12 21:00

メガネにもウイルスがつくのか!? メガネの正しい除菌・洗浄術を学ぶ

マスクは、外側に指が触れないように外すのが基本。外側についたかもしれないウイルスに指が触れてしまったら、せっかくの感染防止が台無しになってしまうからです。

 

では、メガネはどうでしょうか? マスク同様、メガネも常時外気にさらされているため、例えばレンズにウイルスがついてしまうことはしないのでしょうか?

 

答えはどうやらYESのようです。当然メガネの表面にもウイルスがつくことがあるようで、そうなるとメガネもやっぱり、マスク同様日頃から正しく着脱を行い、こまめな除菌・洗浄が必要となります。

 

そこで今回は、コロナ禍におけるメガネの正しい着脱術、除菌術をご紹介。レクチャーしていただくのは、近年、特にメガネ除菌に力を入れているメガネ・コンタクトレンズ専門店「ビジョンメガネ」の、小林豊さん。さっそく教えていただきましょう!

小林豊さん。ビジョンメガネ笹塚ショッピングモール店の店長で、同社内で行われている試験をクリアして与えられる称号「メガネのマエストロ」のS級保持者。メガネの除菌・洗浄も熟知されておられます

 

メガネにもウイルス付着の危険性はある

ーーマスクは外面にウイルスが付着しているかもしれないから、手で触れないようにして着脱するのが基本と言われています。これに対し、ずっと外気にさらされているメガネはどうなのでしょうか?

 

小林豊さん(以下、小林) 「メガネを介してウイルスに感染した」という実例はまだありませんが、ただ空気中にずっとさらされていますからね。当然ウイルスが付着する危険性はあります。ですので、もちろん着脱の際は注意をはらうべきですし、定期的な除菌も行うべきだと思います。

 

また、ウイルスは「目からも感染する」とも言われています。これを逆手にとって考えると、目が悪くない人でも、ダテメガネをすることで感染防止はだいぶアップするはずです。花粉症対策と同じ感じですね。余談ですが、そのような理由から、コロナ禍以降はメガネの需要が増えていますよ。

↑徹底した感染防止を目指す方は、マスクに加えてメガネも良いかもしれません

 

ーーそれではメガネの正しい着脱方法、除菌術をレクチャーしてください。

 

小林 まず、メガネの正しい着脱術ですが、両手でまっすぐ顔に付ける・外すというのが基本です。片手で外す方もいらっしゃいますが、そもそもメガネフレームの形崩れにも繋がるので、これは避けたほうが良いです。そしてきちんとメガネを外したら、まずレンズとレンズの間の橋の部分……ブリッジを持つようにしてください。

↑レンズとレンズの間のブリッジを持つと、レンズに余計な油脂がつかないので合理的

 

小林 耳にかける両脇のテンプルを触ると動いたりして不安定ですし、その際、特にレンズの部分に手の油脂がついてしまうこともあります。もちろん、レンズにウイルスが付着していたら、より感染のリスクが高まりますよね。その点からも、メガネを持つのはブリッジ1箇所のみのほうが良いでしょう。

 

その上で、専用のメガネ拭きでレンズ、フレームを拭く。メガネ拭きがなければティッシュでも構いません。さらにあると良いのが、除菌効果があるクリーナーをメガネにかけてあげること。アルコール成分が微量に入っている商品が良いですね。油脂などの汚れも落ちる上に、除菌にもつながりますのでおすすめです。

↑クリーナーをかけている様子。コロナ禍では、アルコール成分が含まれた除菌効果のあるクリーナーがおすすめだそう

 

小林 たったこれだけの作業で、メガネはだいぶ綺麗になって、除菌もできているはずです。この後、メガネをかけないようでしたら、きちんとケースに入れて保管してください。その際は、レンズの側にメガネ拭きを添えていただくのが良いですね。レンズに傷がつかないようにするために最適な保管方法です。

↑除菌・洗浄が終わったメガネはきちんとメガネケースへ。メガネ拭きにレンズが当たるようにすると傷がつきにくくなります

 

さらなる除菌・洗浄を目指すには!?

ーーここまでが家庭でも簡単に出来るメガネの除菌・洗浄術ということですね。他方、さらに徹底した除菌・洗浄をするためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

小林 先ほど紹介した方法でも十分な効果があると思いますが、ただしフレームとレンズの間にある埃まではなかなか取れません。また、こういった場所にウイルスが付着していないとも言いきれませんよね。ですので、徹底した除菌・洗浄をするためには一度メガネを全て分解するのが良いです。

 

ーー分解とは……面倒臭そうですが。

 

小林 もちろん一般の方がやるのは大変だと思います。そこで弊社では、メガネ一式を全て分解して、付着しているものを全て排除し、除菌・洗浄をする無料サービスを行っています。

 

↑「徹底した除菌・洗浄をするには、やはりメガネ一式の分解が良い」と小林さん。全てのネジを外して分解します

 

↑分解されたメガネ一式

 

↑除菌・洗浄を終えたメガネの部品。この際、鼻パッドなどが痛んでいた場合は、交換してしまうのが良いとのこと

 

↑除菌・洗浄メガネを組み立て直したら、くもり止めをレンズに塗り、メガネ拭きでキレイに伸ばします

 

↑この一連の流れで徹底除菌・洗浄が終了。ビジョンメガネでは、この一連のサービスを全て無料で行っているとのこと

 

小林 ここまでやれば安心です。もちろん、弊社で購入されたメガネ以外のものでも対応させていただいています。希望の方は是非一度来店いただければと思います。

 

Withコロナ時代のメガネとの付き合い方

ーー余談ですが、マスクをしながらメガネをかけていると、レンズが曇ってしまうのですが、何か良い方法はありませんか?

 

小林 こういった場合にはメガネ専用の曇り止めスプレーをかけるのが良いでしょうね。効果は1日くらいですが、見違えるほどメガネが曇らなくなります。

↑メガネに関する不安、不満はやはりメガネ屋さん店頭での相談が良さそうです。もちろん、クリーナー、曇り止めスプレーなども店頭で購入可能

 

小林 新型コロナウイルスは収束の兆しがなかなか見えないですよね。やはりウイルスと共存していかなければいけない時代なのだと思います。メガネをかけられる方からは「マスク+メガネというのが煩わしい」といった声も聞きます。しかし、メガネは視力矯正器具でもありますし、完全ではないものの、ウイルス感染を防ぐ効果が見込めます。

 

やはり、メガネにまつわるメンテナンス、除菌・洗浄というのは、コロナ以前よりも慎重かつ頻繁にやっていくべきことだと思います。メガネに関する不安なことがありましたら、是非来店いただき、声をかけていただければ嬉しいです。

↑Withコロナ時代には特に「メガネの除菌・洗浄は欠かせなくなる」と小林さん

 

↑感染防止のためにも、面倒くさがらずに小まめにメガネの除菌・洗浄をしましょう!

 

あなたの身体を守るメガネだからこそ、小まめな除菌・洗浄をしておくに越したことはありませんね。メガネユーザーの皆さん、今回の記事を参考に是非除菌・洗浄にトライしてみてください!

 

撮影/我妻慶一

 

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