おいしい料理とスイーツで、愛する地元へ恩返し
大宮駅西口からバスに乗って4分。埼玉県道214号新方須賀さいたま線沿いにひっそりと佇む「トラットリアティンブロ」は、新方須賀さいたま線(にいがたすかさいたません)の完成と同じく、2017年にオープンしました。
オーナーの神木久尋さんは「サバティーニ青山」出身で、後に「リストランテ マツオ」系列で総料理長も務めたイタリアンのベテラン。パティシエ兼シェフである奥様の早希さんは、フランスの三つ星レストランで修行し、帰国後広尾の高級レストラン「ア・ニュ」でパティシエを務めた経歴の持ち主です。
おふたりとも、出身は埼玉県。ここ大宮は早希さんの地元なのだそうで、「近隣の方々に愛されるお店をつくることで、地域に恩返しがしたい」という思いがあったのだといいます。
リーズナブルなのにボリューム満点なランチメニュー
水曜日から土曜日は、ランチタイムも営業中。ランチメニューには「ランチコース」「パスタランチ」「有機野菜のサラダランチ」があり、今回は「パスタランチ」と「有機野菜のサラダランチ」をいただきました。
パスタランチには、前菜の盛り合わせと自家製フォカッチャ、ドルチェがついてなんと1200円とリーズナブル。有機野菜のみずみずしいサラダに、マスタード入りのポテトサラダやリエットなどを盛り合わせた前菜は、これだけでも満足感が得られるほど贅沢な一皿です。
週替わりのパスタは、主にオイル・トマト・クリームの3種類から選べます。今回は、「モッツァレラチーズとナスのトマトソース」を注文。
柔らかく煮込まれたナスと、コクのあるトマトソース、そしてフレッシュなモッツァレラチーズは黄金の組み合わせ! プラス180円でパスタを大盛りにできるほか、「ソースまで全部食べきりたい!」という方は、フォカッチャを追加で注文するのもいいかもしれません。
「有機野菜のサラダランチ」は、“サラダランチ”という名前から想像できないほどの大ボリュームで1100円と、こちらもリーズナブル。外はサクサク、中はトロトロのライスコロッケや、濃厚なとうもろこしのエスプーマ、プロシュートやテリーヌなどが豪華に盛り付けられたプレートは、見た目にも華やか。ヘルシー志向の方だけでなく、アラカルトをたくさん楽しみたいという人にもおすすめです。
デザートのエアリーティラミスは、コーヒーのほどよい苦味が染み込んだスポンジと、ふわふわとした食感のクリームが相性抜群で、お腹がいっぱいでもぺろりと食べられます。
この街だから提供できる、アットホームな雰囲気と確かなおいしさ
近隣の人々に愛される店を目指して、オープンしてから3年。今では口コミやSNSを通じて人気が広がり、県外から訪れる人も少なくないそうで、「『この店おすすめだよ』と広めてくださる方だったり、お店を支えてくださる常連の方々の信頼を裏切らないお店にしたいと、常に思っています」と神木さんは話します。
神木さんは、「ひっそりとした場所で、こだわりを持ちながらお店を続けるのには、この場所しかないと感じています」とも。アットホームで居心地のいい雰囲気を楽しめるのも、ワンランク上の洗練されたメニューをリーズナブルに味わえるのも、大宮という立地ならでは。ここでしか体験できない魅力があるからこそ、大宮は人々を引き付けるのかもしれません。