キャンプや登山用品、アパレルなどを手掛けるスノーピーク。「その土地に深く根づく、人生と野遊びの案内所。」をコンセプトにブランドの世界観を見て、触れて、体験できる複合施設「スノーピークランドステーション」を長野県・白馬、東京都・原宿、そして京都府・嵐山に開業しました。
2020年8月末にオープンしたスノーピークランドステーション京都嵐山は、京都らしい風情とアウトドアを融合した今までの嵐山にはなかった斬新な施設と話題です。スノーピークグッズとともに嵐山を散策できる「スノーピーク GO」、着物専門店「やまと」が手掛ける「YAMATO Tsunagari gallery」の着物レンタルなど、新しい嵐山の遊び方ができるスノーピークランドステーション京都嵐山の魅力を体験してきました。
大正時代の料理旅館をリノベーション
寺社仏閣が点在し、風光明媚な古都・京都を感じる嵐山にアウトドアブランドのスノーピークがどう立ち向かうのか楽しみに向かうと、竹林に囲まれた伝統建築に寄り添うように設置されたアイボリーのテントが突如目の前に。京都の伝統とアウトドアブランドが見事に融合し、スタイリッシュな中にもどこかアットホームな外観にお見事の一言!
実はこの建物、大正時代に建てられた料理旅館をリノベーションしたもの。柱や梁、左官壁など、今に受け継がれた伝統建築を活かしつつ、スノーピークのスタイリッシュなテーブルやイスをうまく配置した空間は、伝統と革新のバランスが見事に調和し、感覚的な心地よさを感じられます。
嵐山限定グッズのTシャツの絵柄に注目
アパレルやキャンプギアを配置したショップスペースは、履物を脱いであがるスタイル。大正時代から使われている落ち着いた色合いのライトや木のぬくもりを直に感じるフロアは居心地よすぎて長居必須!
スノーピークファンなら見逃せない嵐山限定グッズも販売。一押しはオリジナルTシャツ。嵐山の観光名所、渡月橋がプリントされているだけかと思いきや、橋の土台は木ではなく、固い棒のようなものが…。実はテントやタープを固定するスノーピークオリジナルの「ソリッドステーク」で作られた渡月橋がプリントされているんです。渡月橋をソリッドステークで作ったら…これぞまさに新旧融合Tシャツ!
京都らしいお土産をお探しなら風変わりな文様をあしらった風呂敷がおススメ。雪の結晶を表現したアスタリスク風のスノーピークのロゴマークやキャンプギアをモチーフにした文様は、「これはなんだろう?」と見入ってしまうものばかり。レトロでいてスタイリッシュさも感じられる風呂敷は大、小の2サイズを展開。ものを包むものとしての用途はもちろん、アウトドアではテーブルクロスやランチョンマットとしても活躍できる使い勝手抜群の風呂敷です。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たく飲めるスノーピークで人気の「スタッキングマグ雪峰」の嵐山限定カラーがかなりいけてます! 怪しく美しく黄緑色に輝いたり、光の反射でゴールドに見えたり、美しいカラー変化に眺めているだけで上品な気分に。見た目だけでなく、フチも滑らかに加工されているので、口当たりも上々! 軽いうえにスタッキングもでき使い勝手抜群の逸品です。
OUTDOOR KIMONOで嵐山を楽しむ
「スノーピークが今までの概念を覆す画期的な着物を作っている!」という噂を聞きつけ、早速物色。その正体とは、大正6年創業の着物専門店やまととスノーピークがタッグを組んで誕生した「OUTDOOR KIMONO」。見ためは、フード付きのコートとちょっとボリュームのある地味目な着物といった感じで特段すごい! と興奮するものでもないかなと思いつつ触れてみると、手触りの良さにびっくり! ナイロンのようなツルツルさとポリエステルのサラサラさがミックスされたなんとも言えない滑らかで柔らかい触り心地に肌を摺り寄せたくなるほど。ずっと触っていたくなる心地よさです。
羽織ってみると、着ているのか忘れるほどの軽さで保温性も抜群! そでの部分もちょうどいい幅広さで、そのままロングコートとしても活躍してくれそうなデザインです。さらに着物として着るときの着方がシンプル! 着物の中と外にあるボタンを2か所止めます。
帯代わりのベルトをキュッとしめれば着付け完成! 帯なしで着られるアウトドア着物は30秒で着られる手軽さ。撥水、防風加工がされている着物や、難燃性にも優れている着物もあるため、焚火も楽しめます。
そこそこお値段がはるOUTDOOR KIMONO。試着だけでは物足りないなんてときは、1日レンタルプランで着心地を体感しよう。着物が似合う嵐山の街をスタイリッシュなOUTDOOR KIMONOで颯爽と歩けば注目されること間違いなし!
レンタルプランはショップ奥にあるYAMATO Tsunagari galleryで。予約なしのレンタルも可能ですが、お目当ての色があれば予約がベスト。もちろん、着物専門店やまとの洗練された着物のレンタルもあります。
アウトドア気分で嵐山を楽しむ「スノーピーク GO」
着物をレンタルしたら、嵐山散策へ。スノーピークランドステーション京都嵐山から京都の観光名所「渡月橋」まで徒歩10分。軽くて着心地がよく温かいOUTDOOR KIMONOを着ての散策は心身を解き放ってくれそうな心地よさ。気分のおもむくまま嵐山散策をするのも楽しいですが、嵐山の土地の歴史や文化、自然を感じるスノーピーク発の体験プラン「スノーピーク GO」もおすすめ。
風光明媚な自然を感じる奥嵯峨サイクリングとのんびり嵐山散策の2種類あり、どちらも京都嵐山を愛してやまない地元ガイドおすすめスポットをめぐります。瓦屋根の町屋風民家と茅葺きの農家が立ち並ぶエリアを自転車で走ったり、美しい保津川をトロッコが走り抜けたり、保津川下りを眼下に眺めることができる隠れ絶景スポットまで歩いたり、ガイドブックにはない特別な嵐山を体験できます。
スノーピーク GOのお楽しみはランチ。出発する前にコーヒー、紅茶、抹茶、ソフトドリンクを選びます。スノーピークの軽くてスタイリッシュなリュックにランチセットを詰めてもらい、地元ガイドおすすめのランチスポットに到着したらセッティング開始。
ステンレス真空ボトルは熱いものは熱く、冷たいものは冷たさをキープしてくれる優れもの。今まさに淹れたばかり? と思うほどの温かさに驚くはず。スノーピークオリジナルブレンドのコーヒーはほんのり酸味を抑えたすっきりとしたティーっぽい飲み口で軽い運動のあとのほっと一息にぴったりの味わい。ジューシーな味わいの白馬ポークフランクのホットドッグとの相性抜群です。
京都の人気菓子店「マールブランシュ」のケーキでほっと一息
スノーピーク GOのランチセットは店内のスノーピークカフェでも食べられます。フレーバー抹茶ドリンク類のほか、クラフトビール、日本酒、ウィスキーなどの酒類もあり、カフェといってもちょっとしたバーのようなラインナップ。フード類はホットドッグやフライドポテトなどの軽食類とケーキがあります。
ケーキは京スイーツの定番でお土産にも大人気のお濃茶ラングドシャ「茶の菓」を販売するマールブランシュのケーキがスタンバイ。旬の素材を使ったケーキが食べられます。一番人気は通年で提供している「モンブラン」。ラム酒を香らせたマロンクリームは風味とコクが感じられる上品な味わい。コーヒーのほか、ウィスキーと一緒に食べても意外とマッチするケーキです。
京都の観光名所「嵐山」に突如誕生した歴史とアウトドアが見事に融合したスノーピークランドステーション京都嵐山。アウトドア好きはもちろん、今までとは一味違う京都を感じてみたい人は要チェックです!
【SHOP DATA】
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺今堀町7
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎月第3水曜日
アクセス:JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」、京福嵐山本線「嵐電嵯峨駅」徒歩2分
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