もっと手軽にキッチン栽培を楽しむなら「スプラウト」がおすすめ
一方、葉物を育てるのはなんだか難しそう、土を家の中に持ち込みたくない……という人におすすめなのは、スプラウトの種を撒くこと。
・スプラウトとは……
種や豆種を食用に発芽させた新芽。撒いて2日ほどで芽が出はじめ、1週間〜10日で食べられるくらいのサイズに成長します。
「スプラウトは水耕栽培でも育てられ、とても簡単な上、栄養価の高い野菜としても知られています。土に触りたくない方や、家に土を持ち込みたくない方にもおすすめです。季節を問わずに育てられますが、夏場の高温多湿期は腐りやすいので、秋冬には特におすすめです。こちらは赤ラディッシュの種ですが、スプラウトにもいろんな種類があって、お料理の香りや味づけにもってこいのものもあるんですよ」
【有機種子・固定種】赤ラディッシュ(スプラウト)
314円+税(15g)
もうひとつ見せていただいたのは、ガーリックチャイブのスプラウト。一般には、「ロックチャイブ」という名前で売られています。ヒョロヒョロとした容姿なのですが、1本食べただけでガーリックの強い香りが口中に広がるくらい、しっかりとした味と香りがあります。
【有機種子・固定種】ガーリックチャイブ(スプラウト)
314円+税(3.5g)
水耕栽培の専用ポットも販売されています。これさえあれば、あとは種を変えていくだけでさまざまな種類・味のスプラウトを楽しめます。
おうちでベジ~スプラウト栽培専用容器~
361円+税
※写真右の種は付属しない
「バジルやディル、コリアンダー(パクチー)などもスプラウトで育てられるので、料理の仕上げに飾ると本当においしいですよ。なかでもいちばんよく売れているのは、ブロッコリースプラウトです。栄養価が高いという認知もされていて、サラダに混ぜたり料理に和えたりして使っていただいています。ほかにも、胡椒草やルッコラ、ケール、チアシードなどもスプラウトで育てられます。秋冬なら、一日一度か二度水を変えればいいだけなので、本当に手軽です」
料理のアクセントに、豆のスプラウトにもチャレンジ!
こちらはハーブではありませんが、“栽培”というほどの日数もかからず、2〜3日ですぐ収穫し食べられる豆の栽培キットも。青えんどう豆やレンズ豆に水をあげて栽培し、発芽した豆をいただきます。
「何か育てて食べるという経験をしてみたい方や、小さいお子さんにも楽しんでいただけます。発芽させることでギャバが格段に増え栄養が豊富なので、日々の食生活に栄養不足を感じている方にもおすすめですよ。こちらは初日に豆を浸水させるだけで、あとは毎日豆を水で洗って置いておくだけ。発芽したら食べられます」
左:発芽豆栽培キット~選べる5タイプ(緑豆、フェヌグリーク、レンズ豆、ひよこ豆、青えんどう豆)
1226円+税(専用ジャーと豆1種がセット)
右:クリムゾンレッドレンズ豆(スプラウト)【有機種子】
663円+税(120g)
種から選び、自分で育てていただく楽しさを、ぜひ体験してみてください。
【プロフィール】
グリーンフィールドプロジェクト 代表 / 松崎 英
アメリカの大学で経済学を学び、卒業後は外資系金融機関に勤務。メキシコ駐在時代にフェアトレードや有機農産物などに関心を持ち、2009年には農業分野への転身を決意。友人が経営する熊本県天草市の種苗店で働きはじめる。ヨーロッパの有機種子の情報を入手したことが大きな転機となり、2012年に有機種子販売会社を設立。日本初で唯一のヨーロッパ有機認証を取得した有機種子の輸入・販売会社となる。持続可能な農業の実現のために有機種子の販売に注力しているほか、日本の在来種を継承することを目的とした「SAVE THE SEEDプロジェクト」を立ち上げた。