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2022/6/25 6:00

DAISOだけで防災バッグが完成! 100円から始める「防災グッズ9選」をプロが伝授

DAISOは1972年に広島で産声を上げてから今年で50周年を迎え、いまや国内外で店舗を展開。ここでは、地震学者としての知見を生かし防災教育に取り組む大木聖子先生に、防災バッグのいろはを教えてもらった。自分や家族の命を守るため、DAISOのアイテムを駆使して、いつ来るかわからない災害に備えよう。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

地震学者

大木聖子先生

慶應義塾大学准教授。災害発生時を想像して書く「防災小説」など、“自分ごと”の防災意識を高める活動に注力。

防災バッグ三箇条

一、すぐに持ち出せる形で準備しておく

二、耐震性があるなら在宅避難が望ましい

三、LEDライトと笛は常に持ち歩く

 

波や大雨での浸水域に入っている場合や火災が発生した場合など、自宅を離れて避難しなければならないときにすぐに持ち出せるような準備が必要です。一方、自宅に耐震性があって浸水域でない場合は、避難所での感染症のリスクを抑えるためにも、在宅避難が望ましいでしょう。避難所・在宅避難いずれにせよ、「電気や水道が使えない」「不足のものを買い足すことができない」という状況は同じ。“キャンプで山奥に数日間籠もる”という想像を膨らませて準備することが重要です。

 

今回紹介する商品以外では、水・食料は十分な量の確保を。給水ステーションに水を汲みに行くときには、給水タンクも必要になります。また、LEDライトや笛は、キーホルダーにつけて日常的に携帯しましょう。ライトは水を入れたペットボトルと併せれば、乱反射で明るいランタンに早変わりです。

 

防災グッズ9選+αを紹介!

 

【その1】天然由来の綿100%で吸水性と肌触りに優れる

フェイスタオル(グレー)

110円

サイズ約W34×H82cmのフェイスタオル。綿100%で吸水性に優れ、手触りも柔らか。写真のグレーのほか、ホワイトやネイビー、ベージュなど普段使いしやすいカラバリを豊富に用意。

 

【CHECK】自宅で普段使っているモノでOK

「タオルは、自宅で普段使っているもので構いません。身体を拭く以外にも、敷物や風呂敷、包帯など様々な用途に活用できます」(大木先生)

 

【その2】ノンアルコールなので口腔やデリケートな肌にも使える

やさしいノンアルコールウエットティッシュ

110円

約W18×H15cmのシートを70枚封入。ノンアルコール・無香料なので、デリケートな肌でも安心して使える。メッシュタイプでしっかりとした厚めのシートは引っ張っても破れにくい。

 

【CHECK】水道が使えない状況で清拭に使える

「水が使えなくなるのでウエットティッシュは必須。感染症対策としての消毒を考慮すると、アルコール含有のモノも選択肢に」(大木先生)

 

【その3】3層構造のフィルターを備え飛沫感染を予防

不織布マスク(ふつうサイズ、30枚)

110円

3層フィルター構造を採用し、飛沫をおよそ99%カット。「小さめサイズ」「子供用」もラインナップする。同社創業50周年の増量キャンペーン対象商品なのでお見逃しなく! (詳細は公式ホームページを参照)

 

【CHECK】避難所では一層の感染症対策が不可欠

「世界的にマスクが不可欠な時代。衛生環境が整っているとは限らない状況での避難生活が長期化する可能性も想定しましょう」(大木先生)

 

【その4】使い方もわかりやすく すぐに使えて後処理簡単

緊急簡易トイレ 1回分

110円

汚物袋、凝固剤、処理袋の3点セット。便器と便座の間に汚物袋の口を挟み込んで固定すればすぐに使え、凝固剤で後処理もしやすい。洋式トイレがない場合はバケツなどでも代用可能。

 

【CHECK】最低でも3日ぶんほどは用意する

「被災時は下水も流せなくなります。1回ぶんだけではどう考えても足りないので、最低3日ぶんほどは用意しておきましょう」(大木先生)

 

【その5】広げて全身を覆えば過酷な寒さを軽減する

緊急簡易ブランケット

110円

広げると約W140×H210cmになる簡易ブランケット。軽量で保温効果を発揮するアルミ蒸着PETフィルムを採用している。体を覆えば厳しい環境下でも風雨をしのぎながら体温を保てる。

 

【CHECK】携帯性に優れ防寒性能を発揮する

「被災時は暖房設備や温かい寝具を利用できるとは限りません。本品はコンパクトで持ち運びやすく、保温性に優れています」(大木先生)

 

【その6】地震発生後などに有用な防災グッズ3点セット

軍手・ロープ・笛3点セット

110円

災害時に有効な軍手(1双)、ロープ、ホイッスルを同梱。瓦礫が散乱していても、軍手があれば心強い。ロープは荷物を縛ったり、柱に固定したりするのに必要十分な全長3mだ。

 

【CHECK】ものが散乱するなか軍手でケガを防げる

「家の中にものが散乱するので軍手は不可欠。ガラスの破片などを通さない、素材が固くてしっかりしたものがベストです」(大木先生)

 

【その7】2段階調光可能な置いて使えるライト

2WAYランタン

110円

スイッチ切り替え式のLEDライト。前面のランタンモード(COB/100ルーメン)と、側面の懐中電灯モード(1LED/70ルーメン)の2Wayで使い分けできる。単3形乾電池を3本使用。

 

【CHECK】ハンズフリーな置き型ライトが便利

「置いたまま使えるライトや装着できるヘッドライトがオススメ。暗所での作業時に手が塞がらないライトを選びましょう」(大木先生)

 

【その8】キーホルダーで携行しやすい非常用ホイッスル

非常用呼子笛 IDカード付

110円

携行に便利なキーリングを備えるホイッスル。付属のIDカードに身元や緊急連絡先を記入して、丸めてホイッスル内部に収納できる。紐付きなので、発災時には首掛けで使用できるのも便利。

 

【CHECK】声が届きにくい状況でも情報伝達可能

「発災後はヘリコプターの音や倒壊音などで、声による情報伝達が困難。救助を求めるときや、仲間を呼ぶときに活用しましょう」(大木先生)

 

【その9】必要十分な容量を備えるスウェット素材のリュック

リュック(スウェット生地)

550円

2ポケット搭載のリュック。本体サイズ約W27×H35×D8cmで、今回紹介する商品をすべて収納してもまだペットボトルなどを入れられる。まずは家族の人数ぶん揃えて備えを進めよう。

 

【CHECK】両手が塞がらないリュックを準備

「避難するときに両手が塞がらないリュックがオススメ。押入れの奥などではなく、すぐに持ち出せるような場所に備えましょう」(大木先生)

 

【小さい子どもがいる人はコレもオススメ】

2WAYレインコート

550円

ダッカーを装備し、乳幼児を抱っこしたまま着られるレインコート。妊娠期間にもゆったりと着られる設計で、産前産後のママにうれしい。畳んで入れられる収納袋付属で携帯に便利。

 

【CHECK】雨対策はもちろん授乳の際にも重宝する

「雨対策には携帯しやすいレインコートが便利。避難先での着替えや、乳児がいる場合は授乳の場面でも重宝します」(大木先生)

 

●店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合がある。掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合があるので予めご了承ください