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2016/10/23 13:30

直行便も就航! 手軽に楽しめるエンターテイメントシティ「マカオ」の定番観光スポット案内

旧宗主国ポルトガルから中国に返還されて17年が経ち、いまや「マカオ」は中華人民共和国の特別行政区の一つとして、大人から子供まで誰もが楽しめる世界有数のエンターテイメントシティへと変貌を遂げている。東西文化の交差点となった歴史を味わいつつ、高級ホテルやエンターテイメント系施設も相次いで建設されているマカオがいま注目を集めている。

東京から直行便で約5時間。そこはもうアジア随一のエンタテイメントシティに成長しつつあるマカオだ。多彩なアトラクションを楽しんだ後はグルメに舌鼓を打ち、そしてゴージャスなホテルに泊まってみる。これぞマカオの今風の楽しみ方。手軽に海外旅行の醍醐味を味わえ、週末のプチ旅行としても身近になったマカオの定番観光スポットをご案内しよう。

↑コロアン地区にある「聖フランシスコ・ザビエル教会」。周囲はポルトガル統治時代の街並みが続く
↑コロアン地区にある「聖フランシスコ・ザビエル教会」。周囲はポルトガル統治時代の街並みが続く

 

↑毎年「マカオ国際花火コンテスト」を開催。今年は日本から東京・府中市の丸玉屋小煙火店が出場した
↑毎年「マカオ国際花火コンテスト」を開催。今年は日本から東京・府中市の丸玉屋小煙火店が出場した

 

↑世界屈指の水上エンターテイメント「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」はチケットが取りにくい人気ぶり
↑世界屈指の水上エンターテイメント「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」はチケットが取りにくい人気ぶり

 

ポルトガル植民地時代の名残りが残る中心部

マカオは中国大陸南岸の珠江河口に位置し、面積は東京都世田谷区の半分ほど。このエリアに人口約65万人が居住し、マカオを1つの「地域」とみなせば、世界でもっとも人口密度が高い国・地域となる。マカオの歴史は古く、ポルトガル人がこの半島に住み始めたのは16世紀初め。その後東西交易の拠点として発展し、1999年には中国に返還されて現在は特別行政区として香港と同様、「一国二制度」の元で行政が進められている。

 

半島部には今もなおポルトガル植民地時代の遺構が数多く点在する。2005年、マカオの8つの広場と22の歴史的建築物が「マカオ歴史市街地区」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。その中心となるのが半島部の中心にあるセナド広場だ。中央に噴水があり、広場を囲むように周辺には世界遺産の教会や建物が多く建ち並ぶ。広場の石畳は大きなうねりを見せるモザイクで埋め尽くされており、これはかつてポルトガルが大海原を航海した時代のイメージを象って1993年に作られた。

 

マカオのシンボル的な観光遺跡で、観光ガイドに必ず使われるのが「聖ポール天主堂跡」である。1582年に聖アントニオ教会付属の礼拝堂として建てられたが、1601年に火災で焼失。30数年の歳月をかけて1640年に聖母教会が完成し、かつては東洋一壮大で美しい教会だったという。しかし1835年に再び火災に見舞われ、現在の状態となって今に至っている。

↑今は壁面だけが残る「聖ポール天主堂跡」は今も大きな存在感を放つ
↑今は壁面だけが残る「聖ポール天主堂跡」は今も大きな存在感を放つ

 

見逃せないのは二度目の建築の際、長崎を追われた日本人キリシタンたちも加わっていたということだ。正面の壁面に収められた彫刻は地元の大工と日本人の手で彫られたといわれ、壁面中央の聖母マリア像を囲んで天使や悪魔、龍、帆船、4人の聖職者たちの像など一つひとつが見ごたえたっぷり。日本人が彫ったといわれている漢字の彫刻も興味深い。

↑日本人が彫ったといわれている漢字を壁面に見ることができる
↑日本人が彫ったといわれている漢字を壁面に見ることができる

 

セナド広場は季節に合わせた飾り付けも行われる。今回訪れたのは9月中旬。中国の陰暦8月15日の名月を楽しむ中秋節にあたり、付近は飾り付けで華やかな雰囲気。夜になるとセナド広場付近はライトアップされ、そこかしこに行灯や提灯に明かりが灯される。この幻想的な雰囲気はぜひ宿泊してでも味わって欲しい光景だ

↑セナド広場では中秋節をはじめイベントごとに様々な飾り付けが行われる
↑セナド広場では中秋節をはじめイベントごとに様々な飾り付けが行われる

 

セナド広場から道路を渡ると民政総署がある。1784年に立てられたポルトガル統治時代に中枢となった建物で、中に入るとポルトガル製の青いタイル張りが壁面を埋め尽くす。花柄や東洋テイストのモチーフ、マカオの歴史を描いたものまであり、白地に青の模様がとても美しい。マカオでポルトガルを感じられる貴重な建物だ。

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↑ポルトガル統治時代の役所としての機能を果たした「民政総署」

 

 ↑壁面に貼られているポルトガル製タイルは中国・白磁の影響を受けているとも言われる
↑壁面に貼られているポルトガル製タイルは中国・白磁の影響を受けているともいわれる

 

ここから南へ移動してあるのが「ペンニャ教会」。ここは半島部にあるホテル街やマカオタワー、その周辺にある人工湖が一望でき、パノラマ写真を撮るにも格好の場所だ。

↑ペンニャ教会の下にある展望台からはマカオの半島部が一望できる
↑ペンニャ教会の下にある展望台からはマカオの半島部が一望できる

 

マカオの由来となった最古の寺院

ペンニャ教会から昔ながらの民家街の間を抜けて下っていくと広場に出る。この広場に面して建てられているのが15世紀末に立てられたマカオ最古の寺院「媽閣廟(マァコッミュウ)」だ。

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↑「媽閣廟」は漁業に従事する人たちの守り神として15世紀末から崇められてきた

 

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↑辺りには線香の煙が立ちこめ、お参りする人が絶えることはない

 

実は、この寺院の名前がマカオの語源となったといわれている。というのも、ポルトガル人が最初に上陸したのはこの辺りで、この時、ポルトガル人は地名を尋ねたつもりだったが、住民はこの寺院を尋ねられたのかと勘違いして「マーコ」と答えた。それが「マカオ」につながったらしいのだ。

 

この寺院は15世紀末に建てられ、当時マカオの住民のほとんどが従事していた船乗りや漁業の守り神として祀られていた。背後は小高い山となっていて、石段で上までのびている。媽閣廟はマカオのパワースポットとしても知られており、無病息災や旅行安全のご利益もあるという。ここで旅の安全を願うのもいいだろう。

 

マカオのシンボル「マカオタワー」

半島部でもう一つのシンボルとなっているのが「マカオタワー」だ。東京タワーよりも5m高い338mの高さを誇り、施設は展望台だけでなくレストラン、映画館、ショッピングモールが設けるなど、多彩なアクティビティが楽しめるようになっている。

↑マカオのシンボル「マカオタワー」。高さは338m
↑マカオのシンボル「マカオタワー」。高さは338m

 

アクティビティで人気なのは高さ233mにある展望台の外縁を命綱を装着して歩く「スカイウォーク」と呼ばれるツアー。そのほか、高さでギネス認定もされている「バンジージャンプ」や、身体を固定したまま落下する「スカイジャンプ」もある。ジャンプを待って控えている人たちに手を振ると笑顔は見せてくれるものの、その表情はどこか緊張した面持ち。それだけに飛び降りた後の緊張から解き放たれた感動は計り知れないものがるに違いない。

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↑スカイウォークの様子

 

↑バンジージャンプをはじめとする多彩なアクティビティが楽しめる
↑バンジージャンプをはじめとする多彩なアクティビティが楽しめる

 

マカオへは日本から直行便で行けるマカオ航空が便利

マカオへは香港から約1時間ほどのフェリーが知られているが、実は日本からの直行便として「マカオ航空」が飛んでいる。2007年に大阪/関西線を皮切りに、2010年には成田線も毎日就航。2016年3月に就航した福岡線は10月末から週5便(火・土以外)のスケジュールとなる。1番遠い成田からでも5時間ほどでマカオに到着できるわけで、無駄のないスケジュールが組むには最適なフライトだ。

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↑マカオ航空

 

全日空とのコードシェアを実施しており、スターアライアンスには加盟していないものの、マイルだけは貯めることが可能。スーパーフライヤーズ(SFC)会員なら空港ラウンジを利用できるのも魅力だ。マカオ航空ならマカオを身近に感じるには最適なフライトといっていいだろう。

 

次回は、マカオに次々とオープンするゴージャスなホテルと、その周辺の観光スポットをご案内するので、こうご期待。

 

【取材協力:マカオ観光局】

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