JTは加熱式たばこデバイス「Ploom X(プルーム・エックス)」の主力銘柄であるメビウスシリーズをリニューアル。3月20日より販売を開始している。リニューアルにあたって、Ploom Shop 銀座店でメディア向けの体験会を開催。本稿では、変更のポイントと試喫したインプレッションをお届けする。
今回のリニューアルでは、3つの点が大きく変更されている。
まずは、価格。これまでの570円よりも安い500円で販売。たばこスティックの価格は他社も含めて510円〜600円前後が多いが、それらよりも手ごろ。ワンコインで購入できるようになった。
2点目は味。新しいメビウスでは、”ACTIVBLEND(R) for Japan”を掲げ、紙巻きたばこに近い「味わい」と「吸いごたえ」を追求。レギュラーとメンソールの4銘柄に関しては味と香りも変更されている。JTの調査によれば、加熱式たばこユーザーの約20%は妥協して使っているというデータがあり、「本物のたばこ感」を新メビウスでは目指したという。新旧メビウスを試したユーザーによる回答では、94.9%の体験者が新メビウスのたばこ感に満足したデータが得られている。
3点目は商品ラインナップ。レギュラーとメンソールのほかに販売されているカプセルタイプの4銘柄も、商品名とパッケージが変更された。なお、現行の8商品は廃止となっている。
また、リニューアルに伴い、2種類の施策を現在実施している。ひとつ目が4月30日まで限定で「プルーム・エックス・スターターキット」が特別価格で購入できるキャンペーンだ。通常の1980円から980円で購入できる。もうひとつが、限定カラー「ディープスカイブルー」の販売。こちらは数量限定の展開となっている。
新しい4銘柄の味わいはどんなもの?
ここからはPloom Shop 銀座店で行われたメディア体験説明会から、新しくなったメビウスの詳細な味を解説していこう。なお、説明会では、JTマスターブレンダー 西野 創氏(下写真右)とエースホテル京都 バーテンダー 齋藤隆一氏(下写真左)によるトークも披露され、「たばことカクテル」には多くの共通点があるなどの興味深い話が展開された。
・メビウス・ディープ・レギュラー
「芳醇でコクのある深い味わい」がキーワードの商品。西野氏の解説では、力強さがあり、香り出しがキャラメルのように強いが、一方で優しい味わいを持つという相反する要素を両立しているという。
・メビウス・スムース・レギュラー
「絶妙なバランスのまろやかな味わい」がキーワード。「ディープ」より淡い味わいで、日本人の嗜好のど真ん中を狙ったという。最大公約数を目指したブレンドだ。
・メビウス・シャープ・コールド・メンソール
「突き抜ける強冷メンソール」がキーワード。西野氏によると、キーワードにもあったように、メンソールが突き抜けるような爽快感、刺激が特徴だという。メンソールを好む人にピッタリという解説があった。
・メビウス・コールド・メンソール
「爽やかな氷冷メンソール」がキーワード。西野氏によると、たばこ感が目立ってくるブレンドで、ハーモニーを楽しんでもらえる。こちらもメンソール感が強いが、バランスを重視したブレンドになっているという。
実際に筆者も4銘柄を試喫した。レギュラー2銘柄については、加熱式たばこのレギュラータイプで感じられる「吸いごたえの物足りなさ」が改善されていた。ゆっくりと吸い込むとより深い味わいになる。コーヒーと併せたブレークタイムに楽しむことで、ゆったりとした休憩時間を過ごせる印象だ。
一方、メンソール商品については、解説にもある通り、刺激と爽快感が実現されており、一気に吸い込むことでより満足感を得られる。仕事の合間などのつなぎ時間にさっと吸いたい人によいだろう。
2022年のPloom S/Ploom Xのたばこスティック販売数は、2021年に比べて94.4%増の37億本まで伸長しているといい、普及が進んでいる。加熱式たばこに本物感を求めたい人は新しいメビウスを試してみてほしい。