甘酒、ヒハツ、みかん――。4児の母で小児科医「女医の日常」激推しの食べ物と、親子で違う“適温”の話

ink_pen 2025/12/30
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甘酒、ヒハツ、みかん――。4児の母で小児科医「女医の日常」激推しの食べ物と、親子で違う“適温”の話
藤原 綾香(GetNavi Salonマネージャー)
藤原 綾香(GetNavi Salonマネージャー)

「GetNavi web」のモノ系コミュニティ「GetNavi Salon」の運営マネージャー。報道系ニュースメディアでの勤務や、公式Xアカウント中の人経験アリ。三度の飯よりゲームとコーヒーと、人と語らう時間が好き。


今回も、8歳、5歳、2歳(双子)の4児を育てる母にして、現役の小児科医でもある大人気YouTuber「女医の日常」さん(以下、女医さん)を取材。前回の記事は、初の書籍『女医の日常ごはん』の内容を踏まえつつ、体を芯から温める食材を使ったおすすめ料理や、「なぜ冷えは体に良くないのか」を医学的に教えてくれました。

後編では、冬に欠かせない「冷え対策アイテム」をご紹介。YouTube動画でたびたび購入品を紹介し好評を博している女医さんに、アイテム選びの基準や意外と知らない親子で異なる“飲み物の適温”について聞きました。

これが女医流のアイテム選び。むやみに爆買いしてるわけじゃない!

女医さんのYouTubeでは美容コスメや日用品などの“爆買い”動画も大人気。しかし手当たり次第に買っているわけはなく、「無駄になってしまうことのないように吟味している」と言い、その選び方は非常にロジカル。数ある製品の中から自分に合うものを選ぶ際、何を重視しているのでしょうか。

1.買う目的
まずは「目的に合っているか」が一番。子ども用と大人用でアイテムの選び方を変えているわけではなく、“何のために、誰が使うために、買うのか”を考え、それぞれに適したものを選んでいます。

2.コストパフォーマンス
高いものばかりが良いとは考えていません。安くても必要十分な機能があれば問題なし。ただしスキンケア用品に関しては、プチプラにもたくさん良いものがありますが、美容効果だけでなく、使用感や香りに癒やしを求めるところも大きいので(私にとってスキンケアは趣味!)、必要に応じて判断しています。

3. 食品は「原材料」をチェック
食品の中でも、特にだしや調味料系は、なるべく無添加のものや原材料にこだわっているものを選ぶようにしています。

ちなみに主な情報源は「Amazon」。コスメ系に関しては、雑誌や他のYouTuberの動画も参考にしながら、常にアンテナを張っているそうです。

スーパーでまとめて手に入る「冷え対策」アイテム3選

女医さんは、11月頭に「絶対に体を冷やさない女医の生活を覗き見していく」と題した動画を投稿。冷え防止のおすすめアイテムを20個以上も紹介していました。その中からピックアップした、特に注目の3アイテムがこちら!

・甘酒
甘酒に含まれる糖、アミノ酸は体のエネルギー源になって代謝を上げてくれるので、体の中で「熱」が生まれやすくなります。さらに、ビタミンB群は血液の流れをよくしてくれる効果があり、冷えた手足の先まで温かくしてくれるのがうれしいポイント。

発酵食品なので腸内環境を整える作用もあり、腸から体を温める働きも期待できます。朝飲むと代謝が上がって1日ポカポカ、夜寝る前に飲むと冷えにくくなり、リラックス効果も期待できますね。

・ヒハツ 
これはコショウ科のスパイスで、味は黒コショウより少し甘くて香りも柔らかいです。ヒハツに含まれる「ピペリン」という成分が、末梢血管を広げて血流改善効果、代謝を促して脂肪燃焼を助けます(ちなみに抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれています)。

結構何にでも合うので、スープ以外にもお味噌汁、コーヒー、紅茶などの飲み物、食事にスパイス代わりにかけるのもアリ。冷えのほかに、肌のくすみや肩こりに悩む方におすすめです。

・みかん 
みかんといったらビタミンC。ビタミンCは白血球の働きを助けてくれるので、風邪や感染症予防につながります。粘膜を守る働きもあるので、喉やハナの乾燥対策にも良いですよ。

寒いという環境ストレスにより、体の中でできてしまう活性酸素を消してくれるという抗酸化作用も!

いずれもスーパーでまとめてゲットできそうです。20以上のアイテムを一度にすべて取り入れるのは難しくても、この3つから冷え対策を始めてみてはどうでしょうか。

温かい飲み物が子どもに“負担”になることも。飲み物の「適温」を知ろう

女医さんのおすすめ3アイテムの一つに、「甘酒」がありました。せっかくなら親子で一緒に飲んでみよう、というときに気を付けたいのが温度。同じ「温かい飲み物」でも、親子それぞれで適した温度が異なるのだそう。良かれと思って出した熱いお茶が、子どもにとっては負担になることも……。

子どもの適温:35〜45度
子ども(特に1〜6歳)は口の粘膜が薄く、熱いものには弱いです。やけどを防ぐために、触って『ちょっとぬるい』『人肌より少し温かい』くらいがちょうどよいと思います。

子どもが飲むタイミングの最適解
朝は40度くらいの白湯かお茶。昼間は常温の水分をこまめに摂り、夜は温かいスープやホットミルクがおすすめです。

大人の適温:50〜65度
熱すぎる飲み物は口や食道の粘膜への刺激が強く、負担になるので注意が必要です。

大人が飲むタイミングの最適解
朝起きてすぐは、40〜50度くらいの白湯で内臓を起こしましょう。夜寝る前は、手足を温めて入眠しやすくするために、ホットミルクや白湯などの刺激の少ないものを。

「なんとなく体に良さそうだから」ではなく、買うときは「誰のために、何のために」という目的意識を持ち、食べる・飲むときは家族それぞれの体のつくりに合わせて温度などの諸条件にも気を配ること。女医さんの冷え対策には、人体や栄養、食などへの知識と、母としての深い愛情がベースにあることがわかります。

本格的な寒さはこれからが本番。女医さんのメソッドを取り入れたアイテム選びや食事を通じて、体の中から温かく、元気に冬を乗り切りたいですね。

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