一気に43%値上げの国も! アマゾンのプライム会費が欧州で続々改定される

ink_pen 2022/7/27
  • X
  • Facebook
  • LINE
一気に43%値上げの国も! アマゾンのプライム会費が欧州で続々改定される
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

米アマゾンが、欧州で有料会員制サービス「プライム」を値上げすることが明らかになりました。

↑Paris France Jan 28 2016 Amazon/Shutterstock

 

値上げは9月からで、上げ幅は国により異なります。たとえばイギリスでは年会費が79ポンドから95ポンドに20%もの上昇。しかしフランス向けはそれを上回り、49ユーロから69.90ユーロへと実に43%ものアップとなります。

 

その他ドイツやスペイン、イタリアでも、おおむね30~39%もの値上げとなることが予告されています。新料金は9月以降、契約を更新したり新規に加入する人に適用される見通しです。

 

さらに年会費ではなく月払いとしている場合は、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアで1ユーロ/月、英国では1ポンド/月の値上げに。アマゾンは顧客宛のメールで、インフレによるコスト増を値上げの理由と説明しているそうです。

 

しかし、フランスでは6月の消費財価格はインフレ率が6.5%に留まっていることから、43%もの値上げをすべてインフレが理由とするのは無理があると指摘されています。

 

これは米国でのプライム会費が2月に、年額20ドルアップの139ドルに値上げされたことに続く動きです。そちらの発表では、アマゾンは値上げの理由を労働者の賃金と輸送コストが上がったからだと説明していました。そうして値上げしても、プライム会員が減ることはなかったそうです。

 

またアマゾンは国により値上げ幅が違う件につき、「プライム会費には一般的なコストと、インフレを含む(ただし、これに限定されない)様々な影響を受ける材料コストの両方が含まれ、どの地域でも多くの要素が影響します。外的要因には、商品原価や輸送コストの上昇などが挙げられます」との声明を出しています。つまり、今回は触れていない地域についても、いずれ値上げする可能性の含みを持たせているようです。

 

日本では2019年に年会費が1000円上がって4900円となりましたが、それ以降の値上げはありません。しかし、アップル製品やMeta Quest 2も相次いで値上げしていることもあり、そろそろ何か動きがあってもおかしくはなさそうです。

 

Source:Gizmodo(US)

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で