奥が深い!小田急新ミュージアムは車両以外にも見どころいっぱい【後編】

ink_pen 2021/4/8
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奥が深い!小田急新ミュージアムは車両以外にも見どころいっぱい【後編】
星川功一
ほしかわこういち
星川功一

編集プロダクション・トゥインクル代表。学研プラスの「鉄道図鑑シリーズ」や、「大人ののんびり鉄道の旅」誌の発刊に携わる。本職は編集者なのだが、無類の鉄道好きで年間100日近く、全国を乗り鉄、撮り鉄し放題の日々を送る。

【その他のゾーン①】ここだけの限定品がずらりと揃う

◆ミュージアムショップ「TRAINS」(2階)◆

↑2階に用意されたミュージアムショップ「TRAINS」にずらりと並ぶグッズ類

 

ここからは展示ゾーン以外の様子を見ていこう。この施設のこだわりぶりはまだまだ尽きない。2階のミュージアムショップ「TRAIN」では小田急やロマンスカーにちなむ商品をふんだんにそろえている。

 

◇気になる館内限定商品の数々。開業記念商品

↑館内限定商品のごく一部。お土産にも最適。NSEの車体が描かれた箸や、ロマンスカーのイラスト入りチョコ缶などふんだんにそろう

 

ミュージアムショップは、見るだけでも楽しいコーナーだ。模型や玩具、雑貨、そしてお菓子などがそろう。特にファンにとって気になるのは限定商品だろう。ここでしか買えない限定商品に加えて、開業記念商品も多数用意している。

 

筆者が気になったのはブレーキハンドル型オープナー(1100円/税込)。ツーハンドルのブレーキハンドルを模したオープナーで、このようなグッズでペットボトルのフタや、栓を開けたら……。なかなか鉄道ファンの心をくすぐる商品が多く見ているだけでも楽しくなってくる。

 

【その他のゾーン②】実物が目の前を走る!一工夫の時刻表に注目

◆ステーションビューテラス(屋上)◆

↑屋上に設けられたステーションビューテラス。目の前を通るロマンスカーの克明な時刻が用意されている(別写真を参照)

 

ミュージアムの屋上は「ステーションビューテラス」として整備されている。広々した屋上から海老名駅を見ると、電車の入線してくる姿が手に取るようにわかる。特に厚木駅側から入ってくるロマンスカーが良く見える。さて、この屋上にも同ミュージアムらしいこだわりがある。それは用意されたロマンスカーの時刻表だ。

 

◇ロマンスカーの出庫時間まで記されていた

↑ミュージアムの開館時間帯に通るロマンスカーの時刻がずらり。右上を拡大すると「海老名 出庫」という注釈が

 

屋上に用意された時刻表は、ミュージアムが開館している10時から17時台までのロマンスカーの時刻が網羅されている。そこには使われる車両の情報と、海老名駅に停車するかしないかなどの情報も入る。そして興味深いのは「出庫時間」の時刻も記されていること。海老名駅には海老名電車基地があり、ロマンスカーも配置されており、また検査・修理用の検修施設へ出入りすることもある。

 

同時刻表には平日の16時54分にEXE(30000形)を使った「さがみ78号」の出庫しかないことが記されている。たとえ出庫する列車が1本しかないとしても、克明に調べて、時刻表に表示する試みには、少々驚かされた。

 

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