『ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜』(ヒロシ・著/学研プラス・刊)が売れに売れている。
自身のキャンプ道具からキャンプ場選び、動画撮影テクなどヒロシさんのこだわりがつまっており、進化を続けるヒロシ流キャンプの“今”がわかる一冊だ。
ソーシャルディスタンスをとって、騒ぐことなく静かにすごすのがwithコロナ時代の生活様式とされている。
ひとりで静かにすごすソロキャンプは、まさにwithコロナ時代に最適な休日の過ごし方と言えるだろう。そのあたり、ソロキャンプブームの火付け役でもあるヒロシさんはどう考えているのだろう?
ソロキャンプも日常も変化なし!?
「ソロキャンプは今の時代にピッタリだと思います。密にならないし、騒ぐこともないし。でも、キャンプブームでそもそもキャンプ利用者が多くて、絶対安心というわけではないのかも。だからトイレと炊事場は特に気をつけようと思っています。
考えてみると、僕は普段の生活も他の人とできるだけ会わないようにしているし、以前からマスクを着用。外食もしないし、そもそも酒を飲めないので飲み歩くこともない。新しい生活様式といっても、コロナ対策として手を洗う頻度が増え、除菌スプレーが設置されているところでは必ず除菌するようになったくらいかな。ソロキャンプも僕の日常も、そんなに変わってないなぁなんて思いました」(ヒロシさん)
ヒロシさんといえば、ソロキャンプ好き芸人たちと「焚火会」というグループを作り、時間があえば同じキャンプ場に向かっている。ソロなのにみんなで集まるという矛盾に満ちた集まりだが、互いがやっていることを否定しないし、邪魔しないのが持ち味だ。コロナ禍でグループのスタイルも変わったのだろうか?
「もともと焚火会では、同じキャンプ場にいてもべったりいっしょに過ごすことはありません。食事も別々ですし。それでもこんな時代ですから集まる機会は減って、集まるときも2人だけなど少人数です」(ヒロシさん)
ところで自分の山を持っているヒロシさんなら、誰に会うこともなくキャンプができるはず。自粛期間中もガマンすることなくキャンプをし放題だったのでは?
「自分の山だからいつでも利用できるけれど、自粛期間中は山に行きませんでした。いろいろなところでジムニーを紹介しているので、ジムニーで “ヒロシがいる”とバレるようになりましたし。
自粛警察なんて言葉がありますが、どこにも寄らずに自分の山に行くだけであっても、県またぎで外出したことがわかったら何をいわれるかわかりません。自宅から山へ直行して、だれにも会わずに過ごせば大丈夫だと思うんですが、叱られるのは避けたいですもの。
もし、僕が戦争中に生まれていたら、竹槍で戦っても意味はないと思っていても訓練をサボることはなかったでしょう。憲兵から怒られるのは嫌ですから。自粛期間中はそんな空気があったように思います」(ヒロシさん)
常々、ヒロシさんは「芸人は非常識だと言われているけれど、空気を読む能力は高い」と言うが、時代の窮屈さを敏感に感じ取っての自粛だったのだろう。
次回はヒロシさんが考えるキャンプのマナーと常識について語ってもらおう。
【第4回はコチラ】
【書籍紹介】
ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜
著者:ヒロシ
発行:学研プラス
YouTuberとして再ブレイク! チャンネル登録者数80万人を超え、今なお増え続ける、ソロキャンパー芸人・ヒロシによる初のキャンプ本。愛用の道具紹介、実践術、動画撮影の極意など、ヒロシ流キャンプのこだわり・楽しみ方をたっぷり公開!
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