スノーピークは高級キャンプ用品で知られるが、実は「衣食住働遊」の5つのテーマに多彩な事業を展開している。目標は、野遊びを通して人間らしさを回復することーー。今後はキャンプシーン以外でも目にする機会が増えるはずだ。
※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
「衣食住働遊」をテーマに事業を展開し人間らしさを取り戻すアイデアを提供
BRANDFILE
Snow Peak
スノーピーク
ブランド設立年:1958年(※)
直営店:33店舗(2020年10月末現在)
URL:https://www.snowpeak.co.jp/
※:1963年「スノーピーク」を商標登録、1996年「株式会社スノーピーク」へ社名変更
スノーピークは現在、キャンプギアやアパレルを中心に展開。製造業を始めたきっかけは、登山が趣味の山井幸雄氏が、登山具に感じた不満を改良して販売したことにある。そして長男の太氏はキャンプが好きで、スノーピーク(の前身)に入社後はキャンプ製品を開発。日本にオートキャンプの文化を広めた。その後は太氏の長女、山井梨沙氏(現社長)がスノーピークに入社し、アパレル事業を立ち上げている。現在はアパレルも主力事業のひとつだ。
ブランドイメージは「高品質で使い勝手が良い」ということになるだろう。社員は全員がキャンプ好き。ヘビーユーザー目線で「自分が本当に欲しいかどうか」を基準に開発するため、細かい部分まで配慮されており、耐久性も高い。
製品は永久保証。稀な例外を除き、どんなに古い製品でも修理してくれる(有償の場合もあり)。これもファンから愛される秘訣だ。
そんな同社は、キャンプを“しない人”にも体験を広げてもらうべく、様々な新しい事業を展開している。例えば、自社キャンプフィールド内にオープンさせた複合型リゾート。そこでスノーピークの理念や世界観に触れた人が野遊びにも関心を持ち、やがてキャンパーの輪が広がっていくというワケだ。
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