アウトドア
2022/7/30 5:45

ツウたちが長きにわたって愛する機能美あふれる銘品を公開! キャンプラバーの次世代へ語り継ぎたい不朽の名作ギア

アウトドアの達人は、普段どんなギアを愛用しているのか。名作アイテムのほか、小規模ながらも高品質なプロダクトを生み出している注目の「ガレージブランド」も教えてもらった。

※こちらは「GetNavi」2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 モノづくりの街が生んだブランドらしい実用性と古びないデザインが秀逸(モリノネさん)

Since 1998

 

私が語ります!

キャンプYouTuber

モリノネさん

キャンプ歴10年以上

「モリノネチャンネル」を運営。実用性重視で、長く使えるモノを好む。元々はソロキャンパーだったが最近は家族キャンプも。

 

ユニフレーム

ネイチャーストーブ ラージ

8500円

頑丈なステンレス製ボディに、やや狭めながらも安定感のある五徳を装備。前面パネルに大きな窓があるため、鍋などを置いたままでも薪を補充でき、火力調整がしやすい。ひと回り小さい「ネイチャーストーブ」(6000円)もラインナップ。

 

↑底面から効率良く風を取り込み、炉内に上昇気流が生まれる煙突のような構造。これにより燃焼速度が上昇する

 

↑コンパクトに折りたため、薄手の専用ケースに入れて持ち運べる。収納時は厚さ5cm以下だ

 

約3年前に購入した本品は、いまやソロキャンプになくてはならない存在となりました。使えば使うほどに味が出て、時が経つのに比例して愛着が増していくアイテムです。

一番のお気に入りポイントは、ソロキャンプにちょうど良いコンパクトなサイズ感。折りたたむとバックパックに入るサイズになり、自宅で保管するときも場所を取りません。また、モノづくりの街・新潟県燕市発のブランド「ユニフレーム」らしい、実用的なプロダクトである点も魅力。五徳部分が大きく頑丈なので、重量のある鍋も安定して置けます。また燃焼効率が良く、多少大きな枝も入れられ、自然のなかで手軽に焚き火を楽しみたい方には最適です。

発売から20年以上経つ商品ですが、デザインに古臭さは皆無。それも長く愛される理由のひとつでしょう。焚き火台は様々なメーカーから出ていますが、本品はいま見ても新鮮。これからも手放せない名作のひとつですね。

 

【注目のガレージブランド】MUNIEQ

機能を最小限に絞り込んだミニマルなデザインで、長く使っても飽きがこない製品が多いブランド。僕のようにギアをコンパクトにしたい人にオススメです。コーヒードリッパーを愛用中。(モリノネさん)

 

代表作はコレ!

●写真はステンレス製のSサイズ(3080円)

Tetra Drip

1100円~

3枚のパーツを組み立てて使う、携行性に優れたコーヒードリッパー。ポリプロピレン板製、ステンレス製など複数種類あり、サイズも2種類ある。

 

コレも語りたい!

2002年発売のロングセラー。熱や汚れに強い天板や、両端に天然木のプレートが付いた独特のデザインなど、発売当時はとても珍しい商品でした。もちろんいまも色褪せない名品です。(モリノネさん)

 

ユニフレーム

焚き火テーブル

7900円

熱したバーナーや鉄鍋なども直置きできる、ステンレス製の天板を採用。使わないときは、折りたたんだ脚が天板の裏にピッタリ収まり、約2.5cmの薄さになる。丸ごと水洗いできる。

 

その2 軽くて丈夫で安定感がありソロキャンプにもってこいです(島田さん)

Since 2011

 

私が語ります!

野外料理研究家

ベアーズ島田キャンプさん

キャンプ歴35年

ソロキャンプが主で荷物を減らすことに注力。ソトで飲む酒を愛し、つまみ作りにもこだわっている。

 

STC

ピコグリル 398

1万2800円(※)

ハイキングに持って行けるよう開発された軽量な焚き火台。テンションを加えた2枚のプレートをフレームで固定して使う。薪を一方向に並べられるため空気の通りが良く、容易に着火できる。少ない薪でも火力は十分だ。

※:「Pikari outdoorshop」にてメーカー公認の正規商品を販売中

 

↑専用のスピットが2本付属。フレームに渡すと五徳として、肉などの食材を刺せば焼き串として使える

 

↑折りたたんで専用の袋に入れるとA4サイズになる。凹凸ができずフラットにパッキングでき、バックパックの背面にも入れやすい

 

軽さを求めて様々な焚き火台を試してきましたが、軽量性を重視すると使用時の安定感がイマイチだったり、数回使っただけでボロボロになってしまったり、丈夫さに欠ける商品がほとんどでした。求めるスペックのモノがないなら作ればいいと自作したこともありますが、安定感を出そうとすると重くなり、ソロキャンプには不向きな仕上がりに。“軽さ”と“堅牢性”の両立がいかに難しいかを痛感していました。

そんななか出会ったのが本品です。専用袋込みで450gという圧倒的な軽さ。加えて頑丈さと安定感も備えているので、比較的長めの薪もくべられます。ソロキャンプに持って行くうえでまさに理想の焚き火台ですね。

袋にしまうとA4書類を入れた書類ケースほどのサイズになり、この中に焚き火台が入っているとは思えないレベルの小ささです。遠方でのロケのときなど、荷物を事前に宅配で送ることも多いので、かさばらず重宝しています。

 

【注目のガレージブランド】No.164

芸人のヒロシさんが立ち上げたブランド。鉄板のフチの角度ひとつとっても意味があり、製作者のこだわりが詰まった商品ばかりです。カッコ良いのにリーズナブルなのもイイ!(島田さん)

 

代表作はコレ!

ソロ用鉄板

4770円(厚さ3.2mm)、5320円(厚さ4.5mm)

220×130mmの長方形フォルムで、大きめの肉や魚も焼ける。フチは油がこぼれにくく、かつ収納しやすい角度になっている。取手と専用袋付き。

 

コレも語りたい!

テントポールを忘れたときや突然雨が降ったときなど、もしもの時のために持っているとかなり安心できます。薄手なのに土砂降りの雨もしのげます!(島田さん)

 

DD Hammocks Japan

DD SuperLight Tarp

2万1780円

ペグを含めてわずか460gの軽量タープ。ロープを木やポールに結びつけて設営でき、簡易テントとしても使える。重さ260gの「S」(1万3200円)もある。

 

その3 オプションが豊富でソロはもちろん家族キャンプでも活躍!(佐久間さん)

Since 1993

 

私が語ります!

キャンプライター

佐久間亮介さん

キャンプ歴10年

国産のオリジナル品が好きで、ロマンや面白さも重視。最近はアウトドアアクティビティにも傾倒。

 

ユニフレーム

ユニセラ TG-III

1万3000円

遠赤外線効果のあるセラミック、断熱空気層、ステンレス壁の3層構造を採用。底部から空気が大量に供給され、炭の量が少なくてもパワフルに燃焼させる。焼き網は、大手焼肉チェーン店のモノとほぼ同サイズだ。

 

↑工具なしで本体を2分割でき、丸洗いがしやすい。ステンレス製のためサビに強く、手入れが簡単なのもうれしい

 

初代モデルの発売から約30年が経ちますが、いまでも大人気の商品。その秘密は、使いやすさと機能美にあります。日本人に馴染みのある焼肉をする感覚で、卓上BBQが楽しめるように設計されている点がお見事。熱燗を作れる専用台や焼き鳥台、鉄板などオプションが豊富で多彩に使えるのも良いですね。

約A4サイズに収納できるほど小さいのに、ソロからファミリーまで使える汎用性の高さも魅力です。火持ちのいい「岩手切炭」を火床に5~6個置くだけで、おいしいキャンプ飯が楽しめますよ!

 

【注目のガレージブランド】we know enough<

地面を焦がしてしまう焚き火台が多い昨今。そこに疑問を抱き、サステナビリティに配慮しながら機能とデザインに優れたギアを生むブランドとして、大注目です。(佐久間さん)

 

代表作はコレ!

焚火台

1万9800円

メッシュの火床の下に灰受けプレートを設置したレイヤー構造。プレートを地面から浮かせることで、地面や草花を傷みにくくしている。

 

コレも語りたい!

ユニフレーム

ファイアグリル

7500円

BBQグリルにも焚き火台にもなる2Way仕様。「一度買ったら半永久的に使えるタフさにビックリ! 1万円を切るコスパの良さも素晴らしいです」(佐久間さん)

 

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