ビデオテープのダビングができなくなるかもと噂されている2025年。これを機に、実家で大量に放置されているVHSたちをDVD化することに。そこそこの出費にはなってしまいましたが、結果、お願いして大正解! 今回は金額や仕上がりを詳しくレビューします。
15本のビデオテープをDVD化
今回筆者がダビングを依頼したのはカメラのキタムラ。ダビングサービスを行っている会社はさまざまありますが、普段から利用している信頼のできるメーカーを選びました。依頼したのは、VHSが8本と、家庭用ビデオカメラで撮影したminiDVが7本の計15本。ネット注文もできますが、今回は説明を聞きたかったので店頭注文にしました。

60分までの基本料金は1780円/本。以降、60分ごとに600円がプラスされていきます。オプションは以下の4つ。1本ずつオプションの有無を選択することはできず、依頼するすべてのテープに一括で適用されます。
・長時間保証:890円/本
・スマホプラス:600円/本
・インデックスプリント:360円/本
「修復パック」をつけて依頼
今回依頼した15本のなかには30年以上前のテープもあり、カビがひどい状態のものも……。見た目だけではわからない劣化が進んでいることもあるそうなので、筆者は600円/本の「修復パック」をつけました。パックをつけなかった場合、軽度のカビ取り2980円/本、癒着・シワ4160円/本の追加料金がかかります。

60分ごとの追加料金が発生しない「長時間保証」や、そのほかのオプションはつけませんでした。「長時間保証」をつけなかった理由は、120分以内の容量のテープが多く、収録時間が120分までなら保証をつけない方が安かったためです。倍速録画などをしていない限りは、テープに記載のある分数以内の録画時間になっているよう。テレビ番組を倍速録画している場合などは2時間を超えることも多いようなので、オプションをつけた方が安く済むケースも。
修復がどのくらい必要か、テープの録画時間が何分かなどを確認したうえで最安の料金プランを選びたいところですが、テープの状態は注文してみないとわからないとのこと。修復不可能なほどに劣化がすすんでいるテープはダビングされずに返却されるのですが、その場合でも「600円/本」かかってしまうので要注意です。このあたりはお店の方が丁寧に説明してくれたので、不安な方は店頭注文をおすすめします。
仕上がりまでは約1か月
今回、仕上がりまでにかかった期間は1か月ちょっと。公式サイトで確認すると仕上がり目安は約3か月になっていたので、時期にもよるかもしれません(ネット注文の場合は約16日)。かかった金額の合計は、3万1816円(税込)。基本料金を大きく上回ることなく、筆者の場合はオプションも修復パックだけにしておいて結果的に正解でした。

金額の内訳は以下のとおり。
※基本料金1424円(20%オフ)+修復パック600円
・120分のテープ:2504円×3本
※基本料金1424円(20%オフ)+追加60分480円(20%オフ)+修復パック600円
・240分のテープ:3464円×1本
※基本料金1424円(20%オフ)+追加60分×3=1440円(20%オフ)+修復パック600円
・補修不可で返却:600円×1本
補修不可能で返却されてしまったものは1本だけ。こちらは出した15本のなかでもっとも古いテープ(30年以上前のもの)で、家でも「修復できないかもね」と話していたものだったので納得の結果です。補修を行ったテープは、VHS3本のみ。いずれも20年以上前のものでした。
気になる中身は……
スクリーンに投影しているので、実際はもう少し鮮明な映像になります。
ノイズが入ってしまっていた部分。一部ノイズが入ってしまっていた箇所もありましたが、基本的には綺麗な状態で見ることができました。当時の空気感を閉じ込めたような映像がエモくて、ちょっとした家族の会話や当時の思い出を振り返りながら大盛り上がり。
スマホで撮影していたら消してしまうような、当時からしたらありふれた日常の風景が残されているのが、ホームビデオの面白いところ。つい綺麗な景色や珍しいものばかりをカメラに収めたくなってしまいますが、なんでもない毎日こそが貴重で、何十年後かに見返したくなるものなんだなと実感しました。予算の関係で今回は15本だけお願いしましたが、まだ家に眠っているテープがたくさんあるので、追加で依頼しようと思います!