2020年の東京五輪では、「野球/ソフトボール」や「空手」など5競技18種目が追加種目として実施される。その中で最近注目を集めているのが「スポーツクライミング」だ。
クライマー同士が自然の岩壁で登るスピードを競っていたことが競技としての発祥といわれ、その後スポーツとしてルールが整備された。現在は、登る速さを競う「スピード」、到達高度を競う「リード」、課題をいくつ登れたかを競う「ボルダリング」という3種目で構成されており、東京五輪ではこの3つによる複合種目として実施される。
日本はこれまでリードとボルダリングで実績を残しており、近年は特にボルダリングで有望な若手選手が次々と台頭している。5月6日と7日に日本で開催された「IFSCクライミングワールドカップ」の第4戦でも、日本勢が大活躍を見せた。
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— IFSC (@IFSClimbing) May 7, 2017
東京・八王子のエスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)で開催された大会。男子はアレクセイ・ルブツォフ(ロシア)、女子はヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)がそれぞれ優勝したものの、2位と3位は男女ともに日本が占めている。
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— IFSC (@IFSClimbing) May 7, 2017
<男子>
2位 楢﨑智亜、3位 渡部桂太
<女子>
2位 野口啓代、3位 野中生萌
この4人はいずれも世界トップレベルの選手。むしろ地元で優勝することができず悔しい思いをしているだろう。彼らのクライミングの様子も収めたハイライトがこちら。
このように、ボルダリングでは現在日本勢が他を圧倒する勢いなのだが、複合種目として行われる五輪でメダルを狙うためには、リードやスピードの強さも必要。特に海外で人気のスピード種目はまだまだこれからという状況で、今後3年間で環境整備を含めた強化が必要となりそうだ。