競馬は世界中で行われている。そのなかでも、オーストラリアは南半球を代表する競馬大国だ。サラブレッドの生産頭数はアメリカに次いで世界第2位。当然レースも盛んで、毎年11月にフレミントン競馬場で開催されるメルボルンカップ(芝:3200m)は国民的なイベントとして知られている。
2006年にはデルタブルースが日本勢初制覇。しかもポップロックが2着に入り、日本産馬によるワンツーフィニッシュとなった。
また、競走馬の生産は種付けを基本的に春に行うことから、季節のずれを利用して北半球と南半球(主にオーストラリア)の両方で種付けをする「シャトル種牡馬」という仕組みがある。昨年もあのディープインパクトを父に持ち、2011年にGI安田記念を勝ったリアルインパクトがシャトルとして渡豪し、話題となった。
今年誕生した最初の産駒がこちら。ちなみに、先日香港のGIクイーンエリザベス2世カップを制したネオリアリズムはリアルインパクトの弟に当たる。
Looking forward to seeing Real Impact's first Australian foals in a few months – his first crop foals in Japan are very classy! pic.twitter.com/6nJlB5Vi8N
— Arrowfield Stud (@ArrowfieldStud) May 4, 2017
そんな日本の競馬と密接に結びついているオーストラリアにおいて、彼の地らしい珍場面が最近見られた。
オーストラリア東部のセスノックにある競馬場でのレース中、屈強なサラブレッドの脇をピョンピョン跳ねている何かが……。どう見てもこれはカンガルー!
馬よりもジョッキーのほうが気になるようで、「マジか」という様子でチラチラ。競馬もカンガルーも決して珍しくないオーストラリアだが、「競馬のレースでカンガルーと並走」はやはりレアなようだ。とりあえず事故が起こらなくて良かった。