この9月からスタートした、欧州サッカー連盟(UEFA)によるナショナルチームの新大会「UEFAネイションズリーグ」。代表チームによる2年間のリーグ戦という、これまでにないようなコンペティションということで、大きな話題になっている。
認知度はまだそれほど高くない大会ということで、レギュレーションをざっくりと確認してみたい。
⌛️ 24 hours to the UEFA #NationsLeague kicks off! ?
What is it? Let us explain… ??? pic.twitter.com/JcAOPEkQ6P
— UEFA Nations League (@UEFAEURO) September 5, 2018
出場するのは55チーム。UEFAの係数によってランク付けされ、実力に応じたA~Dの4リーグ、さらにその中で4つのグループに分けられている。
■リーグA
グループ1:フランス、ドイツ、オランダ
グループ2:ベルギー、アイスランド、スイス
グループ3:イタリア、ポーランド、ポルトガル
グループ4:クロアチア、イングランド、スペイン
■リーグB
グループ1:チェコ、スロバキア、ウクライナ
グループ2:ロシア、スウェーデン、トルコ
グループ3:オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北アイルランド
グループ4:デンマーク、アイルランド、ウェールズ
■リーグC
グループ1:アルバニア、イスラエル、スコットランド
グループ2:エストニア、フィンランド、ギリシャ、ハンガリー
グループ3:ブルガリア、キプロス、ノルウェー、スロベニア
グループ4:リトアニア、モンテネグロ、ルーマニア、セルビア
■リーグD
グループ1:アンドラ、ジョージア、カザフスタン、ラトビア
グループ2:ベラルーシ、ルクセンブルク、モルドバ、サンマリノ
グループ3:アゼルバイジャン、フェロー諸島、コソボ、マルタ
グループ4:アルメニア、マケドニア、ジブラルタル、リヒテンシュタイン
各グループそれぞれホーム&アウェイの総当たり戦を行い、グループ首位は上のリーグへ昇格、最下位は下のリーグへ降格。また、リーグAのグループ首位4チームは2019年6月のネイションズリーグ決勝大会に出場し、トーナメントで優勝者を決定する仕組みだ。
2020年夏に開催される欧州選手権(ユーロ2020)とも絡んでおり、各グループの優勝者を基本に、計16チームが2020年3月に行われる予選プレーオフへ参加する権利を獲得する(※予選自体は別で行われる)。それを勝ち抜いた4チームが、欧州選手権出場24チームの最後の枠に滑り込むという。
これまで「親善試合が行われていた場所」がネイションズリーグに置き換わるだけで、スケジュールが過密になることはない。特に上位のリーグはグループで4試合しか行わないことから、2回の休息期間をとることもできる。
⚽️ Marcus Rashford
⚽️ Saúl Ñíguez
⚽️ Rodrigo?? See how Luis Enrique's new-look Spain opened their campaign in style at Wembley ?#NationsLeague pic.twitter.com/FlrAWz94ZF
— UEFA Nations League (@UEFAEURO) September 12, 2018
ネイションズリーグはユーロ2020予選プレーオフ出場権を与えられる真剣勝負であるため、試合の“強度”(インテンシティ)は間違いなく高まるはずだ。ただ、欧州以外のチームが欧州のチームと対戦できる機会は減ることが見込まれており、日本代表の強化にも影響が出てくるかもしれない。