日本でも急速に認知が進んでいるeスポーツ。基本的にはビデオゲームを使用した競技が思い浮かぶが、どうやらこれも、eスポーツと呼ぶらしい。
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これは……、どうみても「けん玉」である。果たしてどこかeスポーツなのか。
実はコレ、けん玉ではなく「DENDAMA」なのである。
「DENDAMA」とは、けん玉本体に内蔵した3種類のセンサーにより、ユーザーが行った技を判定できてしまうという、世界初の“スマートけん玉”のことである。スマホやPCの専用アプリとBluetoothで接続することで、けん玉の練習や検定、プレイヤー同士の対戦やミニゲームなど、さまざまなコンテンツを楽しめるようになっている。
これぞまさにモノのインターネット。けん玉がIotによって、形態はそのままに、新しくゲームデバイスへと生まれ変わったわけだ。
「DENDAMA」のアプリには5種類のモードがあり、実際のけん玉検定を受験できる検定機能はもちろんのこと、お題をクリアしていく「クエスト」モード、トリック(技)で落ちゲーや音ゲー、シューティングなどのゲームが楽しめる「ゲーム」モードなどがあり、楽しみながら技を鍛えることができる。またゲームモードにはオンライン対戦ができるものもあり、世界中のプレーヤーとけん玉ならぬ「DENDAMA」で勝負ができる。
実際にやっていることは「けん玉」なのだが、それがIotによってネットとつながった結果、eスポーツにおける、1つのプラットフォームが出現してしまった。これにより、ユーザーの経験値に応じた全国ランキングや、離れた場所にいるプレーヤーとのオンライン対戦など、これまでのけん玉では不可能だったというか、想像の範囲外にあった新しい楽しみが広がった。
そして今回、eスポーツ学習動画サービスを展開する「ゲシピ(gecipe)」が、ビデオゲーム以外のeスポーツの支援の第一弾として、IoTスマートけん玉「DENDAMA」の学習環境を提供。DENDAMAの持ち方から始まり、ゲームの楽しみ方、ランキングの上げ方、トリック習得のコツなどを、記事や動画を使って学ぶことができるサイトが立ち上げられた(https://gecipe.jp/dendama)。下記の動画は、サイトにあるトリック(技)を解説する動画の一部だ。
こちらはけん玉の基本中の基本、“もしかめ”グリップとその説明動画。
こちらはDENDAMA Lv10のトリック、「2回転飛行機」の説明動画。サイトには、このようにゲームの遊び方から上級者のトリックまで、DENDAMAの攻略方法や遊び方が細かく説明されている。ちなみに現状ではDENDAMA Lv16が最高峰。Lv10では、中上級といったところか。
この8月にはDENDAMAの大きな大会が開催予定の模様。スポーツと呼ぶことに議論が分かれる「eスポーツ」だが、やっていることはけん玉そのものである「DENDAMA」のほうが、よりスポーツらしいeスポーツと言えそうだ。ちなみに地域によっては、けん玉は子どものころにけっこうやっていたという方も、実はけっこう多いのでは? もしあなたがそうなら、eスポーツ「DENDAMA」の世界でヒーローになるチャンスだ。