レジェンドがまた一人ピッチを去る。元イングランド代表のウエイン・ルーニーが、選手兼コーチを務めるダービー・カウンティにて監督に就任したことが発表された。これにより、選手としては事実上の引退になるとみられる。
Loved every minute of my playing career but excited to get started in management with a great club in @dcfcofficial.
Thanks for all the messages and best wishes, appreciate them all ❤️ pic.twitter.com/zYABfF9UBx
— Wayne Rooney (@WayneRooney) January 15, 2021
エヴァートンでキャリアをスタートさせたルーニーは、練習生という形ながら2002年の開幕戦に16歳という若さでプレミアデビューを飾ると、初年度から活躍。2003年、正式にプロ契約を交わす。その後、名門マンチェスター・ユナイテッドに移籍するとストライカーとしての才能が開花。2017年にはクラブの歴代最多得点を更新するなど、キャリアの全盛期をマンUで過ごした。また、イングランド代表としても歴代最多となる53得点をあげたレジェンドとして、今なおファンに語り継がれている存在だ。
ルーニーと言えば、今なお伝説として語り継がれているのが、このバイシクルキックだ。本拠地のオールド・トラッフォードで開催された、マンチェスター・シティとのダービー戦。1-1の同点で迎えた後半78分、ナニがふんわりと上げたクロスにルーニーが反応。落下地点で思い切り飛び上がりオーバーヘッドシュートを放つとボールはネット右隅へ突き刺さった。
こんなに美しいバイシクルキックは、なかなか見られるものではない。シティとのダービーマッチだったということもあり、スタジアムは大興奮。ルーニー本人も「キャリア最高のゴールだ」と自画自賛している一撃なのだ。
記録だけでなく我々の記憶にも残るプレーの数々をみせてくれた、異色のストライカー、ルーニー。「悪童」とも呼ばれた彼が、今度は監督としてどのような手腕を発揮するのか注目していきたい。