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2023/4/15 12:00

横浜DeNAベイスターズのスポンサーに「ハイセンス」が就任した背景とは?

時が経つのは早いもので、プロ野球の2023年シーズンが始まってから、2週間あまりが経過した。今シーズンの注目の的といえば、北海道日本ハムファイターズの新球場・エスコンフィールドHOKKAIDOだが、ほかの球場でも変化が起きていることをご存知だろうか。この記事では、横浜スタジアム(以下、ハマスタ)の例を紹介しよう。

↑横浜スタジアムの様子

 

ベイスターズの新スポンサーにハイセンスが就任、180台のテレビ設置

横浜DeNAベイスターズの本拠地である”ハマスタ”。オープン戦から使わているハマスタでは、シーズン開幕後すでに読売ジャイアンツとの試合が行われた。実はこの球場の“目に見えるところ”が、2022年から変化しているのだ。

 

それは、コンコースやVIPルームなどに設置されたテレビ。2023年シーズンからベイスターズのスポンサーに就任したハイセンス製のものに、すべて置き換わっており、その数は180台に及ぶ。またマウンド後方には、「テレビはHisense」の文字が入っているほか、4回裏終了時のイベント「ハマスタバトル」やリプレイ検証中のビジョンには、同社のロゴが表示されるようになった。

↑コンコースにはハイセンス製のテレビが多数設置されている

 

↑中継画面で映るマウンド後ろからの視点。「テレビはHisense」の白文字が見える

 

ハイセンスがベイスターズのスポンサーに就任した背景には、ルールの変更があった。昨シーズンまで、ユニフォームに掲示できるスポンサーロゴが1枠に決まっていたのだが、日本野球機構の定める規程が変わったことで、今季からは2枠に増枠。そのうちの1枠に、ハイセンスが名乗りを上げたのだ。

↑スポンサー就任記者会見の様子。三浦大輔監督も登壇した

 

ともに目指すのは世界/セ界の頂点。練習でも大活躍のハイセンステレビ

ハイセンスは中国の企業ではあるが、日本法人は拠点をベイスターズと同じ神奈川県に置いている。今回、スポンサーとして手を挙げた狙いを、同社のブランドマネージャー・家倉宏太郎さんに伺った。

 

「ハイセンスは、テレビの出荷台数で現在世界2位の地位にいます。これから1位を狙っていく立場なわけですが、ベイスターズも昨年セ・リーグ2位で、両者は世界・セ界の頂点を狙うという点で共通しています。同じ神奈川に拠点を置いているという縁もあり、協賛を開始する運びとなりました」

 

家倉さんはこう続ける。

 

「スポーツへの協賛はハイセンスが以前から力を入れていた取り組みですが、プロ野球球団のスポンサーになったことはありませんでした。野球は日本で最も注目を集めているスポーツのひとつですし、球団スポンサーはずっとやりたかったことでもあります」

↑スポンサー就任により、ユニフォームの左袖にハイセンスのロゴが掲出された

 

そうして、ハイセンスはベイスターズのスポンサーに就任。両者のパートナーシップは早速発揮され、2月に行われた沖縄キャンプでは、ハイセンスがベイスターズに75インチの大型テレビ4台を寄贈。選手食堂や室内練習場、監督室に設置されたほか、データ分析用にも活用された。ベイスターズの球団職員で、ハイセンスとの取り組みを牽引した小山田保裕さんによれば、キャンプ地のテレビはチームから好評だったという。

↑談笑する小山田さん(左)と家倉さん(右)

 

「選手食堂に設置したテレビは、特に選手から好評でした。グラウンドの様子をリアルタイムに放映していたおかげで、『食後の練習に入りやすくなった』という選手もいましたね。これまでも食堂のテレビ自体はあったのですが、大型のものではなく、選手全員で見るには厳しかったので、チームとしてはありがたかったです」(小山田さん)

↑キャンプ地の選手食堂に設置された75インチテレビ・75U7H

 

5月3日には冠試合が開催。「ハマスタバトル」に新競技も

家倉さんと小山田さんは、パートナーシップのさらなる発展を計画中だ。来る5月3日には、ハイセンスの冠試合「ハイセンス大画面デー」の開催が決定。著名人による始球式などのイベントを開催する。

 

また、4回裏終了時に実施しているイニングイベント「ハマスタバトル」は、現状ではベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチーム・dianaのメンバーと当日抽選で選ばれたファンクラブ会員による3人リレー競走だが、今後は別の競技も導入する予定だ。ちなみにこのリレー競争は、dianaのメンバーが容赦ないスピードで走ることからファンクラブ会員がなかなか勝てず、ファンの間ではすでに話題になっている。

↑4回裏終了時のハマスタバトル。ビジョンにはハイセンスのロゴが映る

 

↑相川七瀬さんをプロジェクトリーダーとして起用した「大画面大応援プロジェクト」も進行中だ

 

さて家倉さんと小山田さんには、今後両者で取り組んでいきたいことがあるという。それが、地域&野球の振興だ。

 

「同じ神奈川県に本拠を置く者として、やはり地域振興はやりたいことなんです。ハイセンスとしては昨年から特に注力をしていますし、ベイスターズさんも地域への貢献には力を入れてらっしゃいます。両者で一緒にできることがあると思うんです」(家倉さん)

 

「私としては、野球振興をしていきたいですね。現在でのコラボレーションは球場内にとどまっていますが、街に染み出していくような取り組みをできないか、考えています」(小山田さん)

 

ペナントレースの展開が気になるプロ野球だが、熱い試合の裏で進む取り組みにも注目だ。

↑家倉さん(左)と小山田さん(右)。実は同い年のコンビだ

 

【キャンペーン開催中! 】スイートルーム観戦チケットが当たる

ハイセンスでは、「大画面大応援プロジェクトキャンペーン」として、ハマスタのスイートルーム観戦チケットや、選手のサイン入りユニフォームが当たるキャンペーンを実施中だ。Twitterでハイセンスのアカウントをフォローし、下記のツイートをリツイートすることで応募できる。応募期限は、4月20日(木)まで。

 

↑ホームベース側最上階にあるスイートルーム。球場を一望できる