スポーツ
2023/5/3 20:30

軽くて見やすく、距離とペースが分かればと試したGARMIN「Forerunner 265S」が予想を遥かに超えてパーソナルトレーナーでした

「中村 優の走って試して優言実行」

ランニングだけでなくサイクリングやゴルフなど、様々なスポーツ向けのスマートウォッチを出しているGARMIN(ガーミン)。私が初めて購入したガーミンのGPSウォッチ『ForeAthlete 10J』から現在まで10年以上経ちますが、いつの間にか“GPSウォッチ”ではなく“スマートウォッチ”と呼ばれています。今回は、距離を測るだけではない、もはやスマートフォン? と言いたくなるほど高性能な最新のガーミンのスマートウォッチを走って試して優言実行しちゃいます!

 

ランナーにおすすめのスマートウォッチ5モデル!

ガーミンスマートウォッチには驚くほどたくさんのモデルがあり、ガーミンのHPからもスマートウォッチ診断や、目指したい理想の姿のタイプ別でおすすめモデルを選べるようになっています。

あなたにおすすめのガーミン スマートウォッチの選び方 | Garmin 日本

 

数ある中から私が選びたいのはやはりランニングに特化したこちらの5モデル!(サイズ違いやちょっとした機能違いで全10種)

 

・Forerunner 965

・Forerunner 265/265S

・Forerunner 955 Dual Power/955

・Forerunner 255 Music/255/255S Music/255S

・ForeAthlete 55

 

ちなみに今私がスマートウォッチに求める点は、画面が見やすくて軽いこと。私が今使っているGPSウォッチ(直径46mm、重さ66g)は、ディスプレイが大きくて見やすいのはいいのですが、少し重たいのが気になっているのです。最新のスマートウォッチを前にあまり大きな声で言えませんが、あとは距離やペースさえわかれば他に機能はいらないと思っているくらい……。いろいろ機能が増えすぎても扱い切れるか不安、というのが正直なところです。

 

そんな私からすると、この5モデルの中で使い方が一番シンプルそうな「ForeAthlete 55」。しかし、 “画面が見やすいこと”の条件を満たしてくれるであろうAMOLEDディスプレイ(明るい太陽の下でも視認性が良く、ディスプレイが大きくなくても見やすい!)が使われているモデル(3種類)が、「Forerunner 965」と「Forerunner 265/265S」。

 

となるとこの3モデルの中でも、よりコンパクトなForerunner 265S(直径 28.1mm)で十分な気もします。重さの観点からしても、私が今使っているGPSウォッチが66gで少し重たいと感じているのに対し、Forerunner 965は53g。Forerunner 265が47g。さらに、そのひとまわり小さなモデルForerunner 265Sが39g。現GPSウォッチと比べて半分の重さ、とまではいかずとも27gも軽くなると感じ方が変わりそうですよね。というわけで……。

 

小さい! 軽い! 視認性良し!

Forerunner 265Sを走って試して優言実行することにしました。

 

まずはディスプレイの明るさにびっくり! これがAMOLEDディスプレイの凄さ。今年の名古屋ウィメンズマラソンを走った時も着けていたのですが、疲れていようとも日差しが強い時でも一目でパッと内容が入ってくるので、走りながらディスプレイを注視するストレスは全くありませんでした。

 

そして、ボタン操作だけでなくタッチ操作も可能なダブルインターフェイスになっているのも特徴。スマートウォッチモードで約15日間、GPSモードで約24時間持つバッテリーも優秀ですね。

↑腕につけると全然小さく見えないサイズ感なのですが、なんと言っても軽いので思い切り腕を大きく速く振っても気になりません。(直径28.1mm、重さ39g)

 

表示の多彩さでモチベーション爆上がり!

走り終わるといろいろなデータが出てきました。22分48秒と、短めのジョグで済ませたこの日は、トレーニング効果3.4。フィットネスの改善を望める数値です。(0―なし、1―マイナー、2―維持、3―改善、4―大幅に改善、5―過剰)

 

VO2 MAXは最大酸素摂取量のことで、マラソンのタイムの目安などもわかるのでランナーには大事な数字ですよね。リカバリーの時間まで教えてくれるので、練習しすぎてしまう人はチェックして欲しい項目です。

 

距離やペースだけ分かればいいと思っていた私も興味津々のデータたち。もうかれこれ15年以上走っていますが、実はランニングパワーというのは初めて聞きました。

 

ランニングパワーというのは、ペースや上下動、傾斜、その地域の風の状況などの測定基準を基にして、ランニング時に地面にかかるパワーのこと。自分がどのくらいのパワーを分単位で使っているのかを把握することで、自分のペースの向上や体力消費を抑えることができるとのこと。

 

そして月間走行距離は気にしたことがありましたがその都度のトレーニング効果や、リカバリー時間なども出てくるんですね。こういった数値は、計測を続けてデータが増えるたびに精度が上がっていくようです。

 

さらに、安静時の心拍やHRV(ストレスの目安になる値)などのデータを取ることで、より自分に合ったトレーニングを提案してくれます。基本的には私は自己ベストを目指したりはせず、ゆるゆる楽しく走るだけのランナーなのですが、そんな私でも、こうやって具体的にいろんな数値が出てくると「もっといい数値出したい……!」という気持ちになってきました。

 

24時間着けていることでわかる数値などもあるので、トレーニングの質を無理せずあげられるのなら!と、スマートウォッチは走る時だけ着けたい派の私もいよいよ気持ちが変わり、お風呂の時以外Forerunner 265Sを着けて生活してみました。

 

……さらっと、「トレーニングの質を上げる」なんて言いましたが、今までそんなことあまり考えたことがなかったんですよ。完全にForerunner 265Sがトレーニング意欲を掻き立ててくれていますね。

 

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