90年代後半に日本でも起きた空前のスニーカーブームを牽引した“エア・ジョーダン”。このほど、歴代のチャンピオンシップを飾った全6足の『ダイナスティ・コレクション』が試合で着用されたスニーカーの史上最高額で落札された。
ナイキがマイケル・ジョーダンのために作り、1984年に発売された“エア・ジョーダン1”に始まり、今なおスニーカーマニアの垂涎のモデルとなっている“エア・ジョーダン”が新たな歴史を刻んだ。
#AuctionUpdate The complete set of Michael Jordan’s 6 championship sneakers sold for $8 million today at #SothebysNewYork, setting a new global auction record for game worn sneakers. pic.twitter.com/l1jgFea4c0
— Sotheby’s (@Sothebys) February 2, 2024
世界最古の国際オークション会社サザビーズが、『ダイナスティ・コレクション』として出展したのは、NBAチャンピオンシップを6度飾ったジョーダンが優勝決定戦で実際に履いていた全6足のコレクションだ。
ジョーダンを擁するシカゴ・ブルズは、1991年から93年、96年から98年と2度のスリーピート(3連覇)を達成。その際にジョーダンが履いていたエア・ジョーダン6~8、11~12、14モデルで、ジョーダン本人による書き込みやサインが入っているものもあり、日本時間2月3日に800万ドル(約12億円)で落札されたとSNSで発表された。
同社によると出展者はブルズの幹部から入手した「アメリカの個人コレクター」と説明され、購入者は特定されていない。そのニュースを受けてファンは「うわ、なんてフェチなんだ!」「彼が履いていたAJ(エア・ジョーダン)13はどこに?」とのコメントも届いた。ちなみにエア・ジョーダン13は5度目の優勝時(1997年)に履いていたが、優勝決定戦ではエア・ジョーダン12を履いた。
(出典:NBA)
今回の落札額は、試合で着用されたスニーカーでは史上最高価格で、これまでの最高額は昨年の4月に落札された1998年のファイナル第2戦でジョーダンが履いていたエア・ジョーダン13の220万ドル(当時約3億円)だった。
Another historic day at #SothebysNewYork! Michael Jordan’s 1998 NBA Finals Game 2 Air Jordan 13s from the famous ‘The Last Dance’ season sold for $2.2 million, setting a new world record for the most valuable sneakers ever sold. pic.twitter.com/myK5uWZVBE
— Sotheby’s (@Sothebys) April 11, 2023
なお、ジョーダンのメモラビリアとしての落札最高額は、2022年9月に出展された同シリーズ第1戦で着用したユニフォームの1010万ドル(当時約14億円)で、これは試合で着用されたユニフォームとしては現在も史上最高額となっている。
A record-breaking day. Michael Jordan’s iconic 1998 NBA Finals ‘The Last Dance’ jersey has sold for $10.1 million, setting records for a basketball jersey, any game-worn sports memorabilia, and most valuable #MichaelJordan item ever sold at auction. pic.twitter.com/7t8G98N5pW
— Sotheby’s (@Sothebys) September 15, 2022
“バスケットボールの神様”として数々の偉業を成し遂げたジョーダンの人気は、コートを去って21年経った現在でも衰えることはない。エア・ジョーダンは現役引退後も開発は続き、シリーズは38を数え、八村塁など多くの現役NBAプレーヤーがジョーダンの伝統を継承している。