ボールペンが発明されてから約80年。かつては紙に字や絵を書き残すだけのシンプルな道具だったペンは、空中に3Dの絵を描いたり、線で囲った部分をデータにしたりと、多彩な機能を持つにいたりました。今回は、アナログな「手で書く」という行為にデジタルならではの機能をプラスした、驚きの筆記具を紹介していきます。
【試したのはこの人】
文房具ライター
きだてたくさん
GetNavi webでも活躍中の文房具ライター。機能派から笑える色物まで、片っ端から文房具を使い倒しています。
その1
線で囲って切り抜くデジタルスクラップツール
ナカバヤシ
CUTPEN
918円
新聞を切り抜くことに特化したスマホ連携型ツールペン。ペンで囲んだ部分を専用アプリでデータ化できます。複数の記事をひとつにまとめたり、マーカーで印をつけたり、加工も可。
![↑ ペンで囲んだ部分をアプリで撮影。自動的に線の範囲をトリミング&色補正しデータ化する](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(5).jpg)
![↑取り込んだ記事からキーワードを自動抽出。関連するWEB記事を検索してくれる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(4).jpg)
オススメポイント
WEB記事検索で意外な情報が手に入るかも?
「欲しい情報を囲むだけなのがラク。アナログの手応えでデジタルスクラップができて面白いです。キーワード抽出機能の精度も上々で、『へぇ〜』と驚くような情報を拾ってくれることも」(きだてさん)
その2
コロコロと転がすだけの長さ測定デバイス
InstruMMents
InstruMMents 01
1万7280円
ペン軸後端のローラーを転がすと、0.1㎜単位で長さが測れる。測定結果はBluetoothでスマホに反映。レーザーガイドを使えば、手の届かないところや測りにくい曲面も計測できます。
![↑ 計測単位と縮尺はアプリ側で自由に設定。地図上を転がせば移動距離もすぐわかる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(9).jpg)
![↑ペン部分はペンシル、スタイラス、ボールペンの3種類を用意。好きなものを選べる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(8).jpg)
![↑スマホに保存した計測結果は、クラウドへ送り管理可能。測定対象物の写真も保存できる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(10).jpg)
オススメポイント
ネット通販でジャストサイズがすぐ見つかる!
「将来的には、タンスと壁の隙間を測れば、そこに納まる隙間収納アイテムが、ネット通販で自動検索される機能も予定しているとか。便利すぎるその機能、早く使ってみたい!」(きだてさん)
その3
誰でも簡単に楽しめる 空間お絵描きモデリング
XYZプリンティング
ダヴィンチ 3Dペン
6480円
空中に絵を描くように3Dオブジェクトを作成できる、ペン型モデリングツール。専用フィラメントをペン先端で加熱し、溶かすことで形を作ります。融点が低めのため、子どもでも比較的安心して使用できます。
![↑ フィラメントをペンの後端に差し込んで使う。フィラメントの交換は非常にスムーズで、軸内での色混じりも少ない](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(13).jpg)
![↑専用のPLAフィラメント(別売)は生物分解性。土に還るエコな素材でうれしい](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(12).jpg)
オススメポイント
専門メーカーならではの安定感で使いやすい
「3Dプリンターの専門メーカーが作っているだけあり、フィラメントの加熱や押し出しがパワフルかつスムーズ。既存の3Dペンにありがちな、加熱待ち時のイライラもほとんどありません」(きだてさん)
その4
スマホ画面で感じる滑らかな筆の書き味
柏楽
hakura 筆ペン
2950円
スマホやタブレットで使える毛筆タッチのスタイラス。特殊な導電繊維が微妙な筆圧を検知し、毛筆感を高めています。お絵描きアプリで使うと、絵筆で描いたように強弱がつけられます。
![↑キャップにはイヤホンプラグが付属。スマホのジャックに挿して常時携帯できる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(16).jpg)
![↑ 心地良いしなりを持つ特殊導電繊維の筆先。弾力があり、とめ・はね・はらいが思い通りだ](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(15).jpg)
![↑ 「Zen Brush」という書道を楽しめるアプリでの活用がオススメ!本当に筆で書いているような書き心地だ](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(17).jpg)
オススメポイント
スマホの操作もシュッ!と気持ち良い
「毛筆タッチは、筆記だけでなく操作用スタイラスとしても使いやすい。特にSNSなど、画面のスクロールが続くアプリは、筆のしなりでシュッ!シュッ!と気持ち良く操作できる」(きだてさん)
【これも注目!】
クラウドファンディング発 、開発中の話題ペン
その1
自然の色を写し取り1本で色を無限に再現
CRONZY
CRONZY Pen
3万6790円(予価)
発売未定
ペン後端のセンサーをものに押し当てると、その色をスキャン。軸内部で複数のインクを調合し、見たままの色を再現して描くことができます。
![↑ペンが1本あれば、約1600万色を再現できる。外でのスケッチで活躍間違いなしだ](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(19).jpg)
![↑ 軸には赤・青・黄・黒・白の5色をセットし、混色で色を再現。スマホアプリからも色が選べる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(20).jpg)
その2
紙がなくてもメモれる万能手書きツール
OTM Technologies
Phree
3万4690円(予価)
先端の動きを正確にトラッキングし、スマホの画面上に筆跡を再現できるペン型デバイス。机や手のひら、どんな場所でもメモが取れます。マイク付きで通話も可。
![↑手書き機能をサポートするアプリであれば、大抵は利用できる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/04/20170418-de03(25).jpg)