文房具
2017/12/11 6:00

アレやったっけ……記憶力に自信をなくした世代に捧ぐ、タスク管理文房具

【きだてたく文房具レビュー】To Doを完全管理できる意外な組み合わせ文房具

 

いよいよ2017年も、残りあと1ヶ月。おおかたの人はもう、来年の手帳の準備が終わった頃合いだろう。

 

スケジュール管理の方法は百人百様で、営業仕事のために30分刻みのバーチカルでがっつりスケジューリングする人もいれば、内勤だからマンスリーだけで充分という人もいる。筆者は、残念ながら秒分に追われるほどの仕事もなく、マンスリーに日々の作業と〆切を書き込むだけで、だいたい事足りる派だ。ただ、わざわざマンスリーのブロックに書き込むほどじゃないけど忘れたらマズい、という日々の雑事はそこそこあるので、毎朝、その日1日分のToDoリストはまじめに作るように心がけている。

 

その関連で最近ちょっと面白かったのが、あるToDo管理系の文房具と、ToDoまったく関係ない文房具の組み合わせ。自分の環境では、このコンビネーションがなかなかイイ感じに効果を発揮してくれたのだ。せっかくなので、皆さんにもオススメしておきたいと思う。

 

To Do管理はスタンド式付箋で行う

まずTo Do管理系は、「スタンド式 TODOふせん」。サンスター文具から「ちょっとした不便を解決してくれるライトな事務文具」というコンセプトで発売されたLightia(ライティア)シリーズのひとつだ。

↑サンスター文具「Lightia スタンド式 TODOふせん」全6柄 各486円
↑サンスター文具「Lightia スタンド式 TODOふせん」全6柄 各486円

 

商品名からだいたい見当がつくだろうが、「自立する付箋台紙に8本の付箋が並んでいて、ここに今日1日のタスクを書き込む」という、非常にシンプルなもの。台紙を立てた状態で机の目に付くところに設置して、トイレなどちょっと離席するタイミングでつねにチラッと見るように習慣づけると、作業の漏れが減らせるだろう。

↑置きっぱなしだと視線が滑りがちなので、できるだけ見るように意識したい
↑置きっぱなしだと視線が滑りがちなので、できるだけ見るように意識したい

 

で、終わった時点でピッと剥がせば、残っているタスクが一目瞭然。剥がした下には空白の付箋が出てくるので、新しいTo Doはその空いた箇所に書き込む。これなら、台紙のリストは常に更新された状態になるわけだ。

 

これが意外と便利で、とにかく見えている部分が今現在のすべてのTo Doという仕組みである。作業をひとつし漏れたけど、日にちが変わっちゃったから改めて次のページに書き写す……なんて必要はない。

↑めくったところに、新しいTo Doを書き込む
↑めくったところに、新しいTo Doを書き込む

 

さらに、これが付箋というのがポイントで、外出するときは、剥がしたタスクを手帳に貼って持ち出すことができるのである。

 

社内だけで作業が完結する人には不要だろうが、「基本は内勤だけどあちこち外に出ることもあるかな」というタイプの人にとっては、社内用のTo Doリストをいちいち手帳に書き写す手間がいらないのは非常にラクだ。

↑台紙から剥がした付箋は、手帳やノートに貼って持ち出しが可能
↑台紙から剥がした付箋は、手帳やノートに貼って持ち出しが可能

 

何より、社内用と外出用でリストが2系統あると、書き写しのミスや二重作業などトラブルの元となる。スケジュール管理は、できるだけ1系統に統合する方がいい。

 

そういう意味でも、「スタンド式TODOふせん」はかなり実用性の高いスケジューラーと言える。

 

“付箋のゴミ箱”が終わったことリストになる

この付箋と組み合わせて便利だったのが、カミテリアの「ふせんのゴミ箱」。こちらは商品名だけではどんなものなのか、ちょっと想像しにくい。

↑カミテリア「ふせんのゴミ箱」3枚入り 全4柄セット Lサイズ 486円/Sサイズ 378円
↑カミテリア「ふせんのゴミ箱」3枚入り 全4柄セット Lサイズ 486円/Sサイズ 378円

 

スリーブから覗いているつまみを引き上げると、ふたつ折りの台紙が出てくるので、ここに剥がした付箋を挟んだり貼り付けたりして収納するものだ。

 

要するに、使用済みの付箋を一時的に捨てることのできる増設ポケット、という説明が一番分かりやすいだろうか。

↑スリーブから台紙を抜くと……
↑スリーブから台紙を抜くと……
↑使い終わった付箋は台紙にポイ!
↑使い終わった付箋は台紙にポイ!

 

客先に付箋付きの資料を持ち込んだ際に、その場で剥がした付箋のやり場に困ったことはないだろうか? だいたい相手に「コレ、捨てておいてください」とも言いにくいし、ひとまず筆箱の中に突っ込んでおくぐらいが解決策だろう。

 

そういう場合には、手帳やノートにこの「ふせんのゴミ箱」を貼っておき(スリーブの背面に貼り剥がし可能なシールが付いている)、ゴミになる付箋をひとまずポイポイと突っ込んでおく。あとは帰社してから、本当のゴミ箱に改めて捨て直せばOKだ。

↑手帳やノートの表紙裏あたりに貼っておくと、外で使う時に便利
↑手帳やノートの表紙裏あたりに貼っておくと、外で使う時に便利

 

そしてこの「ふせんのゴミ箱」が、先ほど手帳に貼って持ち出した「TODOふせん」の捨て場に、ちょうどイイ感じなのである。

 

出先でタスクを片付けたとして、自分のやった作業内容が書かれた付箋をその場でポイ捨てするのは、プライバシー的にも仕事的にも、やはり不用心に過ぎる。何より、未解決のタスクと混ざらないよう、「ここに入っているのは確実に終わったもの」として分かる集積場が必要なのだ。

↑ゴミ箱の中がやり終わった「Doneリスト」に。記憶力に自信がなくなる世代には、驚くほどありがたい
↑ゴミ箱の中がやり終わった「Doneリスト」に。記憶力に自信がなくなる世代には、驚くほどありがたい

 

あと、これは若い人には伝わりづらいかも知れないが、ある年齢を過ぎてくると、自分の記憶能力に一切の責任がもてなくなる。

 

正直なところ、「TODOふせん」にない項目が、終わったから剥がしたのか、そもそも書き忘れているのかの区別がつかないのである。かなり危なっかしい話だが、これがまた40代以降の熟年層には結構な“あるある”なのだ。

 

しかし、そういう時にも「ふせんのゴミ箱」があればひと安心。中を見れば、そこにあるのがTo Do(やること)リストではなく、Done(やったこと)リストになっているのである。

 

もちろん、台紙にも手帳にも貼ってなくて、ゴミ箱にすらなければ、それは単なるリストの書き忘れ。そこまでは文房具でフォローできないので、自分のぼんやりっぷりを呪いながら、改めてタスクを組み直そう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。