消しゴムまでリストラできる多機能ペン「モノグラフマルチ」
もう一本、省スペース化が望める多機能ペンとしておすすめなのが、トンボ鉛筆の「モノグラフマルチ」だ。
こちらは昨年春の発売直後にもこの連載で紹介したことがあるので、もしかしたら「もう使っているぜ」という方がいるかもしれない。
このモノグラフマルチのなにが省スペースかというと、機能が油性の黒・赤+シャープペンシルに、さらにロングタイプの消しゴムが付いた2+1+1多機能ペンなのである。
シャープペンシルを使う場合はどうしてもペンケースに消しゴムを合わせてパッケージングする必要があるが、モノグラフマルチならその消しゴムのスペースまで空く、ということになる。特に小容量かつ消しゴムが収納しにくいロールペンケースなんかだと、非常に効果的だ。
ポイントとなる消しゴムは、軸後端を回すとにょろっと出てくる繰り出し式。シャープペンシル後端の消しゴムなんて、基本的には粒みたいなオマケ要素でしかないが、モノグラフマルチの消しゴムは長さ26mmとたっぷりの実用サイズ。しかも別売りで消しゴムだけ購入できる(3本108円)ので、躊躇なく消すことができる。
なによりMONOを名乗っているだけあって、ピンポイント消しがしやすい硬めのゴムは消字力も確かなものだ。充分にいつもの四角い消しゴムの代役は務まる……というかむしろ積極的に代えていいレベルだ。
黒・赤ボールペンはトンボ鉛筆の低粘度油性インク「エアータッチインク」を搭載した0.5mmボール。かなりなめらかでスルッと軽い書き味は、いかにも低粘度油性といった感じ。
ただしロング消しゴムが後端にある分だけ重量バランスはリアヘビーなので、なめらかさを活かしてスピード感のある筆記がしたい、という用途には向かないかもしれない。