文房具
2019/3/18 20:00

知っておきたい「カッター刃の規格」と間違いない万能カッター、オルファ「ハイパーM厚型」

カッターにこだわる人なら「特専M厚黒刃」がおすすめ

カッターにこだわりのない人なら、ハイパーM厚型+万能M厚刃の組み合わせで間違いないのだが、こだわっている人のためには、ぜひこちらも紹介しておきたい。

↑OLFA「特専黒刃M厚」(20枚入り)586円(実売価格)
↑OLFA「特専黒刃M厚」(20枚入り)586円(実売価格)

 

ハイパーM厚型ボディと同時に発売された「特専黒刃 M厚」は、切れ味重視のM厚刃。OLFAの特専黒刃シリーズは、従来の刃よりも鋭角に研磨されているため、とにかく切れ味がシャープ。S刃・L刃ともに良く切れる刃が欲しいなら、まず特専黒刃を選べ、というぐらい高品質なものだ。

 

ところが、なぜか万能M厚刃には特専黒刃がラインナップされていなかったため、ヘビーなM厚ユーザーは10年間ずっと、OLFA本社のある大阪方向へ向けて「黒刃を出せ……出せ……!」と念を送り続けていたのである。それほど切望されていたM厚の特専黒刃が、今回ようやく発売されたのだ(本当に待ってた!)。

↑紙をまとめてカットしたいなら、特専黒刃の方が圧倒的に作業効率が高い
↑紙をまとめてカットしたいなら、特専黒刃の方が圧倒的に作業効率が高い

 

さすが特専黒刃を名乗るだけあって、切れ味はお見事。スーッと軽く引くだけで、コピー用紙8〜9枚重ねをきれいにカットできるほどの能力を持っている。

 

その切れ味に加えて、M厚刃の頑丈さもあるので、薄いダンボールぐらいなら、刃をひねりながらのなめらかな曲線切りも自由自在だ。

↑ダンボールを削ぎ切りしても、切り口が潰れない。この切れ味の鋭さは、さすが特専黒刃だ
↑ダンボールを削ぎ切りしても、切り口が潰れない。この切れ味の鋭さは、さすが特専黒刃だ

 

ただし、特撰黒刃は鋭角に研磨されているだけあって、どうしても刃が鈍りやすい、という弱点がある。サクサクと気持ちよく切っていると、あっという間に切れ味が落ちてしまうのだ。

 

そのため、作業中は細かく何度も刃を折ることが必須となる。感覚的には、5カットしたら刃を折る、ぐらいの頻度だろうか。

↑特専黒刃を使うなら、「ポキ」などの刃折り器は当然の備えと言える
↑特専黒刃を使うなら、「ポキ」などの刃折り器は当然の備えと言える

 

カッターの使用頻度が高くない人はどうしても、刃をこまめに折る習慣が身についていないので、そういう意味で特専黒刃は向いていない。

 

逆に、刃を常にポキポキ折れるほどカッターを使い込んでいる人なら、ハイパーM厚型と特専黒刃M厚の組み合わせは間違いなくおすすめ。あなたの新たな愛刀になれるポテンシャルは、確実に持っているはずだ。

 

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