4.ざっくり半裁も測ってカットもこなす多用途ペーパーカッター
2年前ぐらいから立て続けに新製品が出続けているのが、ディスク刃を使った卓上用のペーパーカッターだ。
特に人気なのが、半裁(A3用紙をA4用紙枚にカットするなど)に特化したもの。ただ、実際にペーパーカッターを導入してみると、半裁だけではなく●㎝だけ端を切り落としたい、というような作業も、意外と発生する。
さらに半裁ペーパーカッターは、ボード中央部にカッターのレールが付いているものが多く、結果的にボードが大きくなってしまいがち。それを解消するコンパクトな折り畳み式の製品もあるが、ヒンジ部で誤差が出るために、数値で測ってカットするような作業には向かないのだ。
そこでカール事務器が打ち出してきたのが、折り畳みではないけれどコンパクト、半裁も測ってカットもできるペーパーカッター「DC-600」(A4サイズ)と「DC-630」(A3サイズ)だ。
特徴的なのは、カッターレールの左右で幅の違うボード部分。幅の広い左側は半裁用のゲージがプリントされており、A4、B5など表記された線に紙を合わせて切るだけで、スパッと半裁が可能となっている。サイズ表記に「A5=A4→A5×2」といった視覚的なアイコンが入っているのも親切だ。
対して右側の狭幅なボードには1㎝刻みの線が引いてあり、こちらに紙を合わせると、用紙の端を測って裁ち落とすという作業ができる。実際に試してみると、やや誤差は出るようにも感じたが、そこそこ正しくは切れているようだ。特にイベントチケットや自作名刺などを、まとめてカットするには使いやすそうだ。
片側のボードを狭くしたことで、半裁機能は残しつつも全体的にコンパクト化を図ったアイデアは、実用的でなかなか面白いと思った。