文房具
2019/7/17 19:15

文具見本市ISOTで見つけた素通りできないインディーズ文具6

5.厚めのガラスにも装着できるマグネットフック

マグエバーの「マグサンド」は、ガラスなどの磁石がくっつかないところでも、磁石でガラスを挟む形にすることで、マグネットフックを装着できるようにした製品。

↑マグエバー「マグサンド」1280円(税抜き)。フックの形は、ハンガーなどを掛けるiフックと、汎用性が高いJフックの2種類がある。写真はJフック
↑マグエバー「マグサンド」1280円(税抜き)。フックの形は、ハンガーなどを掛けるiフックと、汎用性が高いJフックの2種類がある。写真はJフック

 

ポイントは、厚さ5mmくらいあるガラスやアクリル板でも、十分固定できる強さの磁石が使われていることと、ガラス面などに貼っても傷がつきにくいように、マグネット全体にシリコンコーティングを施してある点。そのため、従来のネオジウム磁石に比べ、割れや錆、キズなどに強く、ガラス窓の外側やバスルームなどにも安心して使えるというわけだ。

↑こんな風に、ガラスを挟むようにして装着できる
↑こんな風に、ガラスを挟むようにして装着できる

 

5mm厚のガラスに挟んで、約500gの荷物が掛けられるというのは、実際、かなり実用的。元々、マグネットフックにそれほど重いものは掛けないわけで、例えばワイシャツ1枚で約200g、針金ハンガーが約40gくらいだから、耐荷重500gあれば普通に使える。金属に直接付けた時の耐荷重は約2Kgだから、本当に強力な磁石なのだが、これが貼ったり外したりする際に傷の心配をしなくて良いというのも、とても実用的だと思う。フックも、I型とJ型の両方が用意されていて、全体のデザインもなかなかキレイな仕上がりだ。

 

6.スマホとセットで使いたくなる電子メモパッド

製品化はもう少し先になりそうだが、ワコムのブースに展示されていた新世代の「Bamboo Slate」のプロトタイプも。手帳型のスマホケースの開いた右側に、キングジムの「ブギーボード」のようなメモパッドが装着されていて、そこに電子ペンで書くと、パッドに書かれた内容がそのままスマホの画面にリアルタイムで反映されるという製品だ。

↑ワコムのブースに展示されていた、新世代Bamboo Slateのプロトタイプ。右側のメモパッドに書いた内容が、Bluetoothで接続したスマホに送られる仕組み
↑ワコムのブースに展示されていた、新世代Bamboo Slateのプロトタイプ。右側のメモパッドに書いた内容が、Bluetoothで接続したスマホに送られる仕組み

 

ワコムでは、今回の展示でもラミー「サファリ」のローラーボール軸に入る程度の小さな電子ペンのデモを行っていて、遂に、2色ボールペンの片方に電子ペンを入れることに成功していた。

↑ラミー「サファリ ローラーボール」の軸の中に入れられる電子ペンも、参考出品されていた
↑ラミー「サファリ ローラーボール」の軸の中に入れられる電子ペンも、参考出品されていた

 

そういう、一般的な筆記具に近づいた電子ペンを広く使ってもらうためのソリューションとして、今回のデバイスもあるのだろう。メモとして普通に使え、それが自動的にデジタルで保存できるというのは、従来の電子メモツールに比べても、実用的だし、何より紙を使わないというのが新しい。

 

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