文房具
2020/7/9 19:00

100回目で辿り着いた至高のノート「ポスタルコ」はオシャレと品質がパーフェクト!

【ド腐れ文具野郎 古川 耕 の文房具でモテるための100の方法】

No.100

ポスタルコ
ノートブック
1320円(A7・税込)〜

表紙にプレスコットンを貼ったスパイラルリングノート。使い込むうちに褪せて布の折り目の表情が豊かになる。中紙には、思考の流れを維持するのに理想的な質感の紙を使用。オリジナルの水色の1mm方眼が印刷されています。

 

オシャレになりたい願望をパーフェクトなノートに託しモテる

文房具が好きな人を大きく分けると、「常に新しい商品をいろいろ試してみたいタイプ」と、「自分にとって究極の文房具を探し求めるタイプ」のふた通りがある気がしています。

 

こと自分に関していえば、数年前に「打ち止め」となるノートを見つけてしまいました。それはブルックリン生まれ、東京育ちのブランド「ポスタルコ」のノートブック。見た目も使い心地も“パーフェクト”(デザイナーのマイク・エーブルソンさん曰く、それは“ちょうどいい”というニュアンスなんだそう)な逸品なんですが、なにも品質だけが決め手でそう思ったわけじゃありません。

 

ホームページや写真のセンスの良さ(オシャレ)。ショップの雰囲気(オシャレ)。ギリ出せる範囲の高級さや、どこででも売っているわけではないという距離感(これもオシャレ)。これらを引っくるめた付加価値───端的に言えば「アガり度」において、このノートブックは自分にとってまさに“パーフェクト”。「このノートを使えばオレもオシャレになれるかなぁ」という下衆な自意識を満たしてくれるのです。

↑2年前からノートはすべてこれに統一して保管することにしました。ホントはもっと前から使ってたんだけどね!(見苦しさ)

 

このような究極の出会いは、無上の喜びであると同時に、一抹の淋しさも伴います。なぜならそれは無限に開かれた選択の可能性を閉じてしまうことだから。それでもやはり、厄介な自己愛が「自分モテ」文具を求めてしまう。連載100回、旅はまだ終わりそうにありません。

 

「ド腐れ文具野郎 古川 耕 の文房具でモテるための100の方法」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/koh-furukawa/