2. 加齢による読みづらさにはルーペが効く
次なる問題は、加齢で細かい文字が見づらい、という点。こちらはリーディングスリット機能付きの「カラーバールーペ」が便利だ。置いて使うタイプの棒形拡大鏡だが、その中央の1行分が色つきになっている、というもの。
共栄プラスチック
カラーバールーペ A5タイプ(150mm)
700円(税別)
全長は150mmで、四六判ハードカバーの1行がぴったり収まる。拡大倍率は2倍と控えめなので、周辺の行との違和感は少なく、かつ読んでいる行のハイライト感はしっかりと感じられる。なにより、文字が大きくなると圧倒的に目に優しく読みやすい。ぐっと気合いを入れて誌面に向かう必要がないので疲れにくいのだ。これは助かる。
ただし、カマボコ形のバールーペを1行ずつスライドさせていくのは、やや面倒くさい。ページをめくる際も、いちいち持ち上げてまた置いて、というのは少々手間だ。内容に集中できるようになるまでの助走用補助具として使うのが、ちょうどいいのかもしれない。
もうひとつ、1行だけのハイライトには“表組みが見やすい”という効果もある。
似たような数字が延々と続く表を見るのは、集中していても段を飛ばしてしまうなどミスが出やすい。そういった場合も「カラーバールーペ」を使えば、1行ずつ丁寧に読んでいくことができ、ミスの危険性は間違いなく減らせるだろう。
老眼だの、集中力欠如だの、無縁だと感じている若い人でも、1本持っておくと便利なのではないだろうか。
「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/