文房具
2021/5/23 18:00

【レビュー】クツワ「パーソナルスポット」はPC作業中に人目を遮れる上、集中力もアップ!

ずっと自宅で仕事をしていると、気詰まり&飼い猫たちがウロウロして気が散る、という理由もあって、カフェやコワーキングスペースに移動して仕事をすることが多い。そういう環境下では、たまに隣席の人に、チラリとノートPCの画面を見られることがある。これが思いのほか、気になるのである。

 

もちろん彼らも「見てませんよ。もしくはたまたま目に入っただけですよ」と言うだろうが、それは関係ない。こちらが「見られた!」と感じた時点で、一方的に気になっちゃうんだから。もちろん、見られては困ることをやっているわけではない(この原稿も近所の喫茶店で書いている)が、それでもなんかイヤ。自意識過剰と言われようと、落ち着かないものは落ち着かないのだ。

 

それに仕事柄、商品に関する資料を画面に表示していることもあるので、情報管理にも気を遣いたい。そうやって周囲を気にしていると、どうしても集中力に欠けてしまう、ということに。自宅で集中できないからって外に出たのに、これでは本末転倒じゃないか。

 

ということで、そういった事態に対応できると謳ったPCバッグを手に入れてみたら、これが思った以上に集中できて、効果的だったのである。これは、筆者と同じタイプ(人目が気になるとパフォーマンス落ちる系)の人には、かなり刺さるんじゃないかということで、紹介しておきたい。学生時代、弁当を隠して食ってた経験のある人、ハイ集まって!

 

これはATフィールド? 領域展開? 視線から画面を守るPCバッグ「パーソナルスポット」

「ははは、自意識過剰な繊細ちゃんだな!」と笑わば笑え。気にしている人は、あなたが考えるよりもずっと多いはずだ。

 

例えば、画面をしっかり隠せる機能を持ったPCバッグがクラウドファンディングで達成率400%超えした上、一般販売もスタートしたほどの需要はあるんだから。ちなみに筆者はファンド開始早々に飛びついたので、1月にゲットしている。

クツワ
パーソナルスポット
4300円(税別)
※13インチノートPC用

 

そのPCバッグというのが、クツワの可変式PCバッグ「パーソナルスポット」である。基本的にはノートPCを収納して持ち運ぶ用のバッグだが、最大のポイントはもちろん、周囲の視線からPCの画面を守る機能。バッグを開いて展開すると、左右にフラップが大きく張り出してパーテーションとなり、外からの視界をシャットアウトしてくれるのだ。

 

↑まずはジッパーでフルオープンに。PCバッグとしては見慣れないパーツがあるな……?

 

↑先の見慣れぬパーツこと大小のフラップを開いて、マジックテープで結合

 

↑変形完了。周囲からの視線をシャットアウトする防壁として、万全に機能する

 

パーテーションは画面に対して垂直ではなく、やや広がった形で展開する。おかげで画面周辺に圧迫感はなく、手を動かす邪魔にもならない。それでいて、実際に隣(約1m離れた真横)から見てみても、画面はほぼ確実にカバーされている。これならもう「覗かれているかも……」と不安に感じることはないはずだ。

 

ちなみに、パーテーションはマジックテープでがっちり固定するので、多少画面を動かしてもズレ動く心配はない。

 

↑パーソナルスポットを使用しない場合。どんな作業が行われているのか、完全に丸見えだ

 

↑パーソナルスポットを使用した場合。隣の席からも、この通り視線は通らない

 

パーテーション内側の壁面には、3面ともにポケットを備えている。

 

左側は全面がメッシュポケットで、ケーブル類やバッテリー、モバイルルーターなどを収めると良さそうなサイズ。中央は、かなり余裕のある2段ポケットなので、電源アダプタ、マウスに加えてA4書類なんかもすっぽり。

↑左側のメッシュポケット。マチはないが面積が大きいので、多少は厚みのあるものも飲み込んでくれる

 

↑中央のポケット。前面は2分割で、後面はA4書類も入るサイズ。画面を開いたままではアクセスできないので、入れるものは考える必要がある

 

ユニークなのは右側のクリアポケットで、ここにはスマホを入れておくと、そのまま操作ができるのだ。メールなどの着信もすぐに確認できるし、なんならTwitterなどSNSを表示しっぱなしでもいいかもしれない(集中はどうした)。

 

ただ個人的には、左右どちらかに書類を立てるなり貼るなりで掲示しておけるペーパースタンドがあると、よりありがたかったかもしれない。

↑右側のクリアポケットは、スマホを入れたままで操作可能。ただしiPhoneのFace IDは機能しなかった

 

また、周囲からの視線をシャットアウトすると同時に、こちらの視界もある程度ふさいでくれるのも、意外とうれしいところ。画面に視線をスポットしているうちは、視界の左右120°ほどが限定されるので、視覚ノイズがそれなりに軽減する。人目を気にしないで済むのと同じく、これも集中のしやすさに直結しているように感じられるのだ。

 

使い始めてから数か月が経つが、すでに「これなしで作業するの、ヤだなぁ」と感じるぐらいには、助けられているように思っている。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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