12月18日に公開予定の「スター・ウォーズ」の最新作「フォースの覚醒」。あと3か月で公開というのにあまり情報が出てこないので、ヤキモキしてしまう毎日をスター・ウォーズファンは送っているかと思います。かく言う筆者自身も根っからのスター・ウォーズファン。今年は六本木ヒルズの「スター・ウォーズ展」に行ったり、スターウォーズ・ビックリマンのシールを集めたり、東京ゲームショウ2015ではエレクトリック・アーツの「Star Wars バトルフロント」を体験したりと、まさにスター・ウォーズ漬けの毎日です。
でも、それらはほとんどがエピソード1~6が題材となっているんですよね。
一応、「フォースの覚醒」の情報としては、新キャラクターがカイロ・レンと言う名前だったり、その彼が持つライトセーバーが十字だったり、ちょこちょこと情報は出ているんですが、いろいろ秘密って感じで本当に待ち遠しいわけです。
そんななか、いきなり登場したのが、「フォースの覚醒」で登場する新しいドロイド「BB-8」のミニチュアです。「BB-8」は元々「Sphero」というロボットトイから発展した商品。球体ロボットをスマートフォンで操作したり、動きをプログラミングしたりして楽しむホビーアイテムです。
その「Sphero」に頭部ユニットを付けたのが、「BB-8」となるわけですが、この頭部ユニットが増えたことにより、より表情豊かになり、SF感が増しています。本モデルは4月16日に開催された「Star Wars Celebration」において初お披露目。「フォースの覚醒」の予告編でちらっと登場したBB-8の動きそのものので、完成度の高さはピカイチです。というか、これを作ったうえで、「映画に採用されたのでは?」と勘ぐってしまうほどです。
実際に触ってみての感想ですが、操作は思ったほど難しくありません。結構なスピードで動くので、ちょっと広めのリビングが必要かと。
頭部は磁石での設置で、ホイールによって自在に動くようになっています。本体の動きによって慣性がつき、その動きがなんとも“いきもの”っぽく感じるので、愛着が持てます。ここらへんは予告編通りって感じですし、ロボットながら人間味を感じてしまうスター・ウォーズのドロイドらしさが出ています。
さて、よりドロイド感を出したい場合は、音声認識を使うのがオススメ。「How do you think」とか「Run away」など、いくつかの言葉に反応し、動いてくれます。ちゃんと音声を認識してくれると、会話してくれるようにも感じますし、自分の英語の発音に自信が持てます。まあ、認識精度が高いだけなんでしょうけどね。
充電は充電ベースに乗せるだけの非接触式充電なので、扱いやすいのも特徴。欲をいえば「Go Home」とか言ったら、自分で充電しに行ってくれれば最高ですけどね。そこまでの機能を求めるには、この値段とサイズでは難しいですね。
そうそう、遊ぶ時は、スマートフォンの音量はオンにした方が良いですよ。モード選択時はスター・ウォーズらしいBGMがかかり、操作している時は動きに合わせて、ドロイドのピコピコ音がなります。この音を聞いているだけで、結構アゲアゲになりますし、なんか何を言いたいのかがわかるような気がします。
スター・ウォーズ好きにはもちろんオススメですが、ロボット好きにもオススメ! おそらく「フォースの覚醒」が公開されると、クリスマスプレゼント時期と重なって、品薄になること請け合いなので、いまから確保しておいても、全然早くないのではないでしょうか。
本体の大きさは軟式野球のボールやテニスボールよりもひと回り小さいくらい。
充電ベース。非接触式充電なので、そのままBB-8を乗せるだけで充電される。ケーブル端子はmicroUSBを使用。
頭部は磁石でくっついており、ボール上を動きまわります。結構激しい動きですが、落ちることはありません。
本体と頭部を外したところ。磁石なので、簡単に外せます。頭部裏にあるホイールなどをたまに拭いてメンテしましょう。
スマートフォンの専用アプリのモード選択画面。ドライブはラジコンのように、スマートフォンの画面をタップして操作するモードです。
ドライブモードの画面。左側の丸を中心に指をスライドさせると、360度自在に動きます。右の本体は、横にスライドさせると、本体がその場で回転します。どこが前かわからない時などにも使います。
ドライブモードで、本体の横にあるアイコンをタップすると、本体から4つのアイコンに切り替わります。それぞれのアイコンをタップすると、決まった動作をします。アイコン自体をスライドさせると、違う4つのアイコンが出現し、全部で8つのアクションが楽しめます。
パトロールモード。ドライブモードとは違い、自動で部屋を動きまわります。壁などの障害物にぶつかると、方向転換するなど、自由気ままに動きまわります。
パトロールモード時のスマートフォンの画面。BB-8の状態が分かります。
走っている時は頭を前方に移動し、前傾姿勢で走っている形になります。頭部は頷いたり、首を振ったりなど、感情表現にも使われます。
ホログラムモードでは、スマートフォンのカメラを使い、録画した動画をBB-8がホログラムのように表示します。もちろん、本当にホログラムを投影するのではなく、AR機能でBB-8を映すと、ホログラムを出しているようにスマートフォンの画面に表示させます。音声も入るので、メッセージとしても使えます。
文・写真/岡安 学