文房具
2017/1/9 21:00

印鑑+雑誌orノートは大間違いーー1000円でおつりがくるハイコスパ「印マット」であなたも捺印名人に!

「印鑑を上手に捺すコツ」をご存知だろうか? 均一に朱肉がついていて、カスレがなく、それでいてにじまず美しくぺっとりとした印影が捺せると、それはとても気持ちがいい。場合によっては軽くガッツポーズすら出るレベルだ。

 

とはいえ、なかなかそんなパーフェクトな捺印はできるものではない。だいたい10回に6~7回くらいはカスッとした、しくじり印影を捺してしまうんじゃないだろうか。でも、ちょっとしたコツを使うことで魔法のように捺印の成功率が上がるとしたら、どうだろう。例えば「1000円でその魔法のコツを伝授してあげる」と言われたら、払ってしまう人はけっこういるんじゃないか。

 

というか、秘伝の伝授料に使う予定の1000円でシヤチハタの印章ケース「シクオス デュオ」を買うだけでOK。その上、1000円でちょっとおつりまで出てしまうのだ。

 

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シヤチハタ シクオス デュオ 864円

では、このシクオスデュオを使うとなんできれいな捺印ができるようになるのか? 秘密はフタの部分にある。半透明のフタの上面真ん中に、ゴムのシートが貼り付けてあるのが見えるだろうか。これが、印マットになっているのだ。

 

そもそも“印マットってなんぞ?”という人もいるかもしれない。銀行とか郵便局とか役所の記入台に置いてある、四角いゴム製のマットは記憶にあるだろうか。まさにアレが印マットだ。名前は知らなくても見覚えはあるだろう。

↑役所の印マット。置いてあるのに使ったことがない、という人もいるはずだ
↑役所の印マット。置いてあるのに使ったことがない、という人もいるはずだ

 

きれいに印鑑を捺すコツとは、印面全体に均等な力をかけて垂直に捺すこと。そこで捺印する書類の下に弾力のあるマットを敷いておけば、書類ごとちょっと沈み込むことで捺印時の圧力を均一にすることができる。つまり、印マットさえあれば特にテクニックを使わずとも、簡単にきれいな印影が得られるのだ。

 ↑書類の下にフタの印マットを敷く
↑書類の下にフタの印マットを敷く
↑左が印マット使用、右は机の上でダイレクトに捺印したもの。印マットを使えば全体的に均等な捺しができる
↑左が印マット使用、右は机の上でダイレクトに捺印したもの。印マットを使えば全体的に均等な捺しができる

 

ところが、本来であれば捺印の必須アイテムとすらいえる印マットなのに、意外と持ってる人が少ない。書類の下に雑誌やノートなどを敷く人もいるが、弾力と柔らかさが適正でないため、机に直置きよりはマシ……、ぐらいの効果しか得られない。ここはやはり、専用の印マットがベストだ。

 

そこで、印鑑を収納しておく印章ケースをシクオスデュオにしておけば、わざわざマットを別に揃えておく必要がない。印鑑を使う時(=ケースから取り出した時)は必ず印マットが目の前に用意されているというわけで、まことに巧くできている。

↑ケースを開けると、印鑑入れが飛び出すギミック付き。懐かしの筆箱みたいでちょっとうれしい
↑ケースを開けると、印鑑入れが飛び出すギミック付き。懐かしの筆箱みたいでちょっとうれしい

 

ちなみにケースには、印マット以外に印鑑入れ2本、朱肉、印紙入れ、印紙濡らし、印面の隙間に入った埃やゴミを掻き出す印鑑ブラシがセットに。必要なものが一揃いになっているということで、これ一台をデスクの引き出しに入れておくと、使用時に「あれがない、これがない」とバタつくことがないのだ。

↑安定して敷ける滑り止めゴム
↑安定して敷ける滑り止めゴム

 

さらにフタの裏に開けられた穴からは、印マットの一部が飛び出している。これが滑り止めとなって、印鑑を捺す際にガタついたりズレ動いたりというトラブルも防ぐ。この辺りの「良くできてる感」は、さすが印鑑のトップメーカーであるシヤチハタならではだろう。

↑フタが印マットになった朱肉ケース「シクオス」540円
↑フタが印マットになった朱肉ケース「シクオス」540円
↑使用時には朱肉と印マットに
↑使用時には朱肉と印マットに

 

印マットの便利さはわかったけど、印章ケースは大げさすぎて要らないな……という人には、朱肉のフタが印マットになっている「シクオス」がオススメだ。こちらは5年前に発売された製品だが、未だに人気の高いアイテムである。

 

いずれにせよ、印マットを持ち運ぶ習慣をつけることで捺印の精度は驚くように上がるものなのだ。どちらも、1000円でおつりがくるほどのコスパの良さなので、ぜひ今年は印マットを使うクセを身に着けてほしい。