元プロ野球選手の古田敦也さんが配信するYouTubeチャンネル「フルタの方程式」。10月17日の更新では、上原浩治さんのピッチングを弾道測定器で徹底検証しました。上原さん自慢の「伸びるストレート」はいったいどのような測定結果になったのでしょうか。
●「最高のピッチング教材」となった神回動画
注目を集めた動画は「判明! これが上原浩治 本当のスゴさ 『伸びるストレート』を徹底分析【ピッチャーズバイブル】」。これまでにも野球選手のピッチングを分析してきた「ピッチャーズバイブル」シリーズに、元メジャーリーガーで日米通算134勝の記録を持つ上原さんが登場しました。
上原さんは1998年、読売ジャイアンツにドラフト1位で入団。エース投手として数々の賞やタイトルを獲得しました。2009年にはメジャーに移籍し、守護神として活躍。2013年のワールドシリーズでは所属するレッドソックスを優勝に導き、日本人初となる胴上げ投手となりました。言わずと知れた大投手の球を、古田さんはどう解析するのでしょうか。
導入された機器「ラプソード」で測定できるのは、球速はもちろん、球の変化量、総回転数、回転軸、回転効率、変化量など。早速、上原さんが得意とする「伸びるストレート」を検証していきます。回転数がどれだけ変化に効果を及ぼしたかを示す「回転効率」はまさかの100%。何球か投げるうちに、1分間あたりの球の回転を示す「総回転数」は2000を突破しました。これには古田さんも「すごい!」と驚きを隠せません。
さらに、あらゆる角度からリリースの瞬間をスローモーションで分析。上原さん特有の「指先でこすりだす」イメージをしっかり検証していきます。手首を柔らかく使い、下から押し出すイメージで放たれる上原さんの球。しかしトレーナーによれば、科学的にわかっているメカニズムと上原さんの感覚は逆だそう。回転を多くするには、最後まで上から抑えつけるように投げることが理論上は正解のようです。
続いて上原さんの投球を参考に、ヤクルトやメジャーでも活躍した投手・五十嵐亮太さんも手首を意識して投げてみます。五十嵐さんの場合、手首を意識して球速や回転数を上げようとすると回転軸が不安定で変化量の増減もみられました。一方、上原さんは球速が上がっても安定したピッチングであることが数値からわかります。これに五十嵐さんも「上原さんの手首の使い方はやっぱりいい」としみじみ語っていました。
上原さんの下半身の使い方など、他にも目からうろこの情報が満載の同動画。視聴者からは「上原さんの凄さがわかった」「教材としてこれ以上のものはない」といった反響が続出しています。野球に興味がある人は、ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。