走行性能はムーヴ譲りで高い剛性感と質感が魅力
キャストは、1つのボディからユーザーの多様なニーズに対応できる柔軟性の高さが魅力のモデル。基本的なバリエーションはSUVテイストの「アクティバ」(画像下)と質感にこだわった「スタイル」(写真上)。そして走りを追求した「スポーツ」の3種で、これに豊富なカラーバリエーションを組み合わせることでオーナーが“自分仕様”の一台を演出できます。
そのスタイリングは、スクエアなハイトワゴンが主流の軽にあって、ラウンドフォルムが特徴的。ベースはムーヴですが、それより若干車高が低いとあってパーソナルカーらしさも十分。低くなったとはいえ室内高に不足はないので、実用性も高く評価できます。
今回の試乗車はスポーツを除く2タイプでしたが、走りは質感の高さが印象的。特にボディの剛性感はムーブをしのぐほどなので、例えば普通車からのダウンサイジング組が乗り換えても不満を抱くことはないはず。また、アクティバなら地上高に余裕があるので、見ための通りの用途にも対応可能です。
アクティバはRVの機能も強化
スタイルやスポーツより地上高を30mm高め(180mm)、4WDグレードでは滑りやすい路面での安全性や駆動性能を高めたアクティバ。2トーンも含めると車体色は13色にもなります。
インテリアもしっかり差別化
写真はアクティバ。アクティバとスポーツはグローブボックスの上がトレイ形状ですが、スタイルはフタ付き小物入れにするなど細部が差別化されます。
フロア下にも収納場所を確保
後席を畳めば、長尺物の積載も容易。後席をいちばん後ろまでスライドさせるとさすがに容量はミニマムですが、フロア下にはアンダーボックスも備わっています。
室内の広さは必要にして十分
ムーヴより背は低くなりますが、室内空間は大人4人でも十分な広さを確保。後席には240mmのロングスライド機構も備わるなど、使い勝手も上々です。
ダイハツ キャスト
SPEC【アクティバ】
●全長×全幅×全高:3395×1475×1630mm
●車両重量:890kg
●総排気量:658cc
●エンジン形式:直列3気筒DOHC
●最高出力:52PS/6800rpm
●最大トルク:6.1kg-m/5200rpm
●JC08モード燃費:26.8km/l