乗り物
2016/4/9 21:00

【NSX海外試乗】ホンダは再びスーパースポーツカーの世界に戻れるのか?

いまから25年前、フェラーリなどのスーパースポーツモデルと真っ向勝負していた国産車があったことをご存知だろうか? レーシングカーのように、見るからに空気を切り裂き安定して走るロー&ワイドのフォルム。優れた運動性能を求めてエンジンを中央におくミッドシップレイアウトを採用し、しかもボディはいまでも難しいとされるアルミ製。

 

――初代NSX

 

第2期のF1レースへの参戦を機に、ホンダの顔となるべく作られたモデルだ。その後、後継モデルは作られることがなく、気がつけば国内では、ホンダ=ミニバンのイメージさえ漂い出している。そんな状況に危機を感じ、ホンダスポーツの復活を決起して再開されたのが第4期F1参戦、そしてこの2代目のNSXである。そして今年の秋口には、そのホンダの強い思いが込められたモデルが、日本の道を走り出す予定だ。

2017 Acura NSX 053_R

2017 Acura NSX 085_R

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ハイブリッドを載せてスーパースポーツに勝負を挑める仕上がりに

NSX - 224_R

今回、いち早くカリフォルニアのパームスプリングスで試乗した限り、NSXは改めて世のスーパースポーツに勝負を挑める内容だった。エンジンは車体中央に搭載されるミッドシップを採用。このあたりは初代と同じだが、決定的に異なるのは電気の力を使ったハイブリッドモデルであることである。

 

ただ、燃費だけを目的としてハイブリッドにしたわけではない。より速く走り、曲がるためである。というのも、NSXは特殊な4輪駆動ともいえるシステムを採用。後輪2輪を駆動させるのは排気量3.5ℓのV6ターボエンジン(最大出力573PS、最大トルク645Nm)と高出力電動モーター。そして、前輪にはそれぞれに専用の電動モーターを付け、左右タイヤを異なる力で駆動させて旋回力を自在に操る。1エンジン+3モーターの4輪駆動システム(SH-AWD)である。

 

なぜか? エンジンとは異なり、瞬間的に大きな力を発揮できるモーターの特性で4つのタイヤを自在に操り、ドライバーの意思に直結するようにクルマを動かせるから。いうなれば、ハイブリッドにすることで強烈な力で突き飛ばされるような鋭い加速と、自在の旋回力を得たのだ。

DSC_6725_R

 

癖が少なく弱点が見当たらない優等生

NSX - 130_R

このモデルを所有することになる方は幸せだろう。まず、身を低く広げたそのスタイルがカッコ良い。まわりにほかのクルマがいるほどにその特徴は目立ち、所有満足度は段違いなはずだ。

NSX - 229_R

 

さらに、この手のモデルは乗り心地が悪いとイメージする方も多いが、世にある多くの大口径タイヤを履くクルマよりも快適な乗り心地を備えているのが特徴。それでいて前述の特殊4輪駆動システムが、路面にひかれた見えないレールにハマりながら走るようなブレない安定感を発揮する。結果として、誰もが走るステージを選ばずに、走りの気持ち良さと爽快感を質高く堪能できる。

2017 Acura NSX 091_R

2017 Acura NSX 101_R

2017 Acura NSX 094_R

 

もちろんスーパースポーツモデルにとって大事な、アクセルを深く踏み込んだ時の刺激的な排気音も備えているし、サーキット走行をしても安定した性能を発揮し続けるブレーキ能力も持ち併せている。ちなみにハイブリッドなのでモーターだけで走るEV走行もできるが、極低速でしかその状況に持ち込めない。世に普及している通常ハイブリッドモデルとは切り離して考えたほうが良いだろう。

 

繰り返しになるが、走りの刺激と楽しさを求めて電動モーターを3つ使い、ほかにはない独自のスーパースポーツ性能をもたせてきたのが新型NSXである。その実力はスーパースポーツモデル市場において、癖がとても少なく弱点が見当たらない優等生的な仕上がり。スーパースポーツモデルのマーケットで輝く性能である。価格がまだ出ていないのでハッキリいえないが、この手のミッドシップモデルに初めて触れる人に特にオススメだ。

2017 Acura NSX 088_R

2017 Acura NSX 099_R

 

【URL】

ホンダ http://www.honda.co.jp/

NSX http://www.honda.co.jp/NSX/

 

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