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2019/3/9 17:30

【2019年版】全国津々浦々を巡った鉄道ライターが薦める「桜と鉄道」撮影スポット集(前編)

④JR中央・総武緩行線・東中野駅近く(東京都中野区)

↑東中野駅近くでは線路北側の道沿いに桜並木が連なる。中央本線と中央・総武緩行線の4本の線路が平行に走るが、桜と絡めやすいのは中央本線の下り列車。写真は明治大学附属中野中学校・高等学校の前の跨線橋から撮影した特急あずさ。2018年3月26日撮影

 

◇桜の美しさ ☆☆☆

中央本線の北側に連なる桜並木。列車の上を桜並木で埋めるように撮影でき、人気スポットとなっている。線路の南側の道路上(高いフェンスあり・脚立の使用が必要)、もしくは中野駅側の跨線橋から撮影する(跨線橋上は手すりが低く撮影しやすい)。

ただしここ数年、桜の状態が悪化してきており、また傾斜地ということもあり、JR東日本も植樹を控えている(強風などで折れ、線路側に倒れる可能性があるため)。とくに中野駅側の桜の状態が悪く、伐採されている木が増えている。とても残念だ。

◇行きやすさ ☆☆☆☆

東中野駅を出て、線路沿いに中野駅方面へ歩けば、明治大学附属中野中学校・高等学校の前の跨線橋まで徒歩5分ほどで着く。

◇撮りやすさ ☆☆☆☆

昨年は新型E353系がデビューして間もなくで、さらに国鉄型特急電車189系が引退間近だっただけに、混み合った。今年はそうした鉄道ファン注目の列車や車両は少なめ。週末もほどほどの混み方となりそうで、撮りやすさは増すと思われる。桜の状態のみが心配といったポイントだ。

 

 

⑤京王井の頭線・井の頭公園駅近く(東京都三鷹市)

↑井の頭公園駅付近は京王電鉄の沿線らしく花木が美しく管理されている。写真は公園側ではなく、三鷹台駅側の道沿いに連なる桜並木を三鷹台2号踏切から撮影したもの。2014年4月6日撮影

 

◇桜の美しさ ☆☆☆☆

京王井の頭線の井の頭公園駅から近い井の頭恩賜公園。この公園内の桜は「さくら名所100選」にも選ばれていることもあり見事だ。とはいえ路線は公園の端をかすめているぐらいで電車絡みの写真は撮影しづらい。

この公園に連なるように井の頭公園駅のホームや三鷹台駅方面へ向かう道沿いに多くの桜が植えられているのでこちらを狙いたい。春先には三鷹台2号踏切で井の頭線を走る1000系電車と絡めて撮影することができる。

◇行きやすさ ☆☆☆☆☆

井の頭公園駅から線路沿いに歩けば徒歩4分ほどで三鷹台2号踏切に到着する。踏切を渡った三鷹台駅側にも桜並木が連なっている。

◇撮りやすさ ☆☆☆

踏切は歩行者専用で細め、週末の日中は歩行者が増えるので注意したい。踏切の駅側、線路沿いに工事用の重機を置く場所があり、重機保管時には視界を遮られ撮りにくくなる(3月5日に置かれていないことを確認)。降車する前に車内やホームから確認した方が賢明だ。

 

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