車上荒らしや車両の盗難など、クルマにまつわる犯罪も近年手口が巧妙化しています。そんな新手のトラブルにも対応できる、カーセキュリティグッズを厳選して紹介しましょう。
<トラブル全般の対策>
ドラレコといえば、運転中に受けた煽り運転や事故、当て逃げなどの被害を証拠として残せるのが最大の魅力。しかし、衝撃を検知した瞬間を記録できる機能は、駐車中の防犯対策にも有効です。
【その1/全天球ドライブレコーダー】
側面衝突にも対応する720度全方位対応ドラレコ
ユピテル
Q-03
実売価格5万500円
ひとつのボディに2つのカメラを搭載し、上下前後左右を録画できます。別売りの駐車記録用オプションを接続すると、駐車中も最大約12時間記録が可能。衝撃を検知した場合は、上書きされないよう専用フォルダに記録されます。
【その2/2カメラドライブレコーダー】
クルマの前後の映像をフルハイビジョンで記録
ケンウッド
DRV-MR740
実売価格3万6600円
フロントとリアに取り付け、前後を同時に記録できるドラレコ。メインユニットはルームミラー裏に収まる小型設計です。別売りの車載電源ケーブルを使えば、駐車中の監視・録画も可能。衝撃や動体を検知すると最長24時間監視を行います。
<リレーアタック対策>
スマートキーが発する微弱な電波を増幅して、ドアのロックを解除し、エンジンを始動させる新手口「リレーアタック」。それを防止するためには、電波を遮断するポーチやケースにキーをしまう必要があります。
【その3/電波遮断ポーチ】
新手口に打ち勝つスマートキーポーチ
M’z SPEED
リレーアタックガードポーチⅡ
1382円~
スマートキーからの電波をシャットアウトするポーチ。カーボンファイバーやドイツレザー、岡山デニム、イタリアンレザーなど様々な素材を使用した7種のラインナップを用意します。サイズはいずれもW80×H125mm。
<盗難対策>
泥棒は音と光が苦手。クルマの盗難を防止するなら、窓ガラスを割ろうとする衝撃や、不正にドアを開けられるなどの異常事態に反応して、大きな音やまぶしい光を発するセンサーを導入しましょう。
【その4/盗難防止センサー】
大音量と高輝度LEDでクルマ泥棒を撃退!
ユピテル
VE-S300
実売価格9800円
OBDコネクタに接続して使用。車体への衝撃や傾斜などの異変を検知したら、本体から90dBの大音量サイレンが鳴ります。さらに、高輝度LEDによる青い光をフラッシュして、周囲の注意を喚起します。クルマへのいたずら防止にも有効。
<イモビカッター対策>
電子制御でクルマの盗難を防止する、イモビライザーの無効化機器「イモビカッター」を利用した犯罪が横行しています。整備用のコネクタを悪用するこの手口を封じるには、物理的に穴を塞いでしまえばいいでしょう。
【その5/OBDロック】
専用キーを採用し強固なロックを実現!
コムテック
OBDL-110
実売価格1万504円
整備用の「OBDII」コネクタに取り付けてイモビカッターを防止。挿入してロックするだけの簡単な手順でコネクタを封じられます。開閉には専用キーを利用し、紛失すると本体を取り外せなくなるので注意。対応車種はHPで確認できます。
文/星 政明、柚木安津、保谷恵那(本誌)
撮影/我妻慶一