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2019/10/2 17:30

空前の自転車ブームに拍車を掛けるね!「ルイガノ」の2019年秋冬モデルに試乗してみた

スタイリッシュなラインナップで人気を誇る「ルイガノ」の2019年秋冬販売モデルを、筆者がひと足早く徹底試乗してまいりました! さて、その実力はいかに?

 

カナダ生まれの「ルイガノ」ってどんなメーカーなのかを振り返る

ルイガノはカナダを本拠地に世界中の自転車フリークを魅了するトップブランド。その歴史は自転車のトラック競技選手として活躍していたルイ・ガノーが1983年にサイクルウエアを販売したことから始まりました。その後、自転車用のヘルメットを開発販売して大きな成功をおさめ、現在は子ども用から本格的なロードレーサーまでと幅広いラインナップを取り扱うトップブランドへと成長。日本市場では自転車専門店「サイクルベースあさひ」として全国展開をするあさひが販売代理店を務め、大人気を博しています。

 

【注目モデル1】老若男女に自転車の魅力を伝えるAVIATOR-E

今回、筆者とGetNavi web編集部が注目したのは2019年の秋冬から販売される3モデル。それぞれに濃厚なキャラクターが与えられ、スポーツバイク初心者から上級者までを魅了すること間違いありません。

 

最初に紹介するモデルはモーターアシストを搭載した、e-BIKEとして注目を集める「AVIATOR-E(アビエーター・イー)」。快適なフラットバーハンドルを持つクロスバイクAVIATORシリーズをベースにシマノ社製のドライブユニット「STEPS」を搭載し、スポーツライドから街乗りまで快適なライドを提供してくれます。36V/10.9Ahの大容量を誇るバッテリーを搭載し、1回の充電(約7時間)で最長100km以上の走行が可能。フレームサイズは420mm(適正身長155~175cm)、470mm(適正身長160~180cm)の2種類を用意し、アップライトなハンドルとダウンスローピングのトップチューブデザインを採用することで、少ないフレームサイズながらも幅広い体格に対応しているのも大きな特徴。

↑「AVIATOR-E」、価格は22万8000円(税別)。カラーはマットグラファイトとLGレッド、マットブロンズの3色展開。10月上旬発売予定です

 

また、フレームにはダボ穴と呼ばれるねじ穴が各所に設けられ、前後のフェンダーだけでなくキャリアを装着することもでき、パニア(サイドバッグ)を取り付ければロングライドも楽しめます。

 

実際に試乗してみるとアシスト力は驚くほどパワフルかつスムーズ。踏み出しからグイグイと力強いアシストが始まり、上り坂での発進でもふら付くこともりませんでした。ハンドルの左手にあるスイッチでハイ、ノーマル、エコの3モードに切り替えることができるので、シチュエーションに合わせてセレクトすることが可能。日本仕様の設定は最高速が24km/hでアシストが切れるものの、モーターによる加速からの巡行は快適そのもの。上り坂でも軽々と30km/hを越えて漕ぎ続けることができました。

 

ちなみに搭載されるコンポはシマノ社製のACERAとなり、フロントはシングル、リアは8段の変速を採用。重量は17.5kg(470mm)となり、一般的なママチャリが約20kgと言われていることを考えると、e-BIKEとしてはかなり軽量に仕上げられていいます。気になる価格は、高価格化するe-BIKEとしてはかなりリーズナブル。欲しいものリストに即追加です(笑)。

 

【注目モデル2】ロードバイク初心者にもおすすめのニューカマーが登場!

注目の2代目は「MULTIWAY700(マルチウェイ700)」。ドロップハンドルを持つスポーツバイクは、その名の通り“マルチ”に使える実用性が大きな魅力。ロードバイクでありながらも随所に工夫がテンコ盛りで、通勤通学からロングライドまでを網羅する絶品バイクに仕上がっています。フロントホールのハブ部分に発電機を備え、LED式のフロントライトを常時点灯。パンクのリスクを抑える耐パンク機能を持つ700×35Cというワイドなタイヤを装備し、前後ともにディスクブレーキを装備しています。軽量なアルミフーレムにはダボ穴が設けられ、フェンダーやキャリアを取り付けることが可能。フレームサイズは490、510、530mmの3種類が用意され、165cm~185cmまでの身長に対応しています。

↑「MULTIWAY 700」、価格は9万9800円(税別)。カラーはLGマットグラファイトとLGマットカーキの2色展開。11月下旬発売予定です

 

ライド感覚は12.5kg(510mm)の車重を思わせないほどのスムーズさが光りました。コンポにはシマノ社製のSORAを搭載し、シフトチェンジもカッチリとした手応えを実現。前後ともにディスクブレーキを使っているので制動力も高く安全なライドを楽しむことができました。このディスクブレーキは既存のリムブレーキとは異なり、雨や汚れに強いのが特徴で、ストップ&ゴーの多い雨の通勤や通学にも最適。ワイヤーはフレームに通すインナータイプではないものの、ダウンチューブ下に設けられ、トップチューブを肩にかけて移動するシクロクロスやグラベルロードとしての機能性も持ち合わせています。

 

販売価格はアンダー10万円を実現し、入門機とは思えない高性能ぶりは大きな魅力。段差の多い都市部では耐パンク性能が威力を発揮し、常時点灯ライトとディスクブレーキは高い安全性を徹底サポート。毎日の足として、そして週末の相棒として活躍すること間違いなしの同モデルは、2020年におけるルイガノの注目モデルになることは間違いありません。

 

【注目モデル3】精悍なTTバイクをイメージさせる、楽しきEASEL ADVANCED 3

ラストを飾るのは20インチのコンパクトモデル「EASEL ADVANCED 3(イーゼル アドバンス 3)」。エアロ形状のフレームは本格的なTT(タイムトライアル)バイクを思わせるデザインを持ち、20インチの小径ホイールにはディスクブレーキを装備。また、同モデルはコンパクトではありながらも、ホイールベースを長めに設計することで直進安定性を確保しているため、ミニベロ特有の不安定さを感じることはありません。

↑「EASEL ADVANCED 3」、価格は9万9800円(税別)。カラーはLGマットブラックとサンシャインイエローの2色展開。2020年1月下旬発売予定です

 

目の前にした印象は精悍さと都会的な美しさが漂い、高い実用性とともに遊び心に溢れています。エッジの効いたフレームと流線形に仕上げられたシートポスト、前傾姿勢ではありながらも快適なペダリングができるクランク位置など、人間工学に基づいて設計されたことが体感できるのも大きなポイント。コンポにもシマノ社製のCLARISを使い、耐久性と操作性を追求しています。フレームサイズは460mmと500mmの2種類。適正身長は155~175cmとなり、小柄な女性でも安心してライドすることができます。

 

実際に乗ってみた感想は、小径モデルでありながらも安定感に優れ、街中での移動に適した小回り性能も高く取り回しの良さが光りました。イメージとしてはロングライドではなく、近隣の街散歩やポタリングなど、歩きでは見ることのできない風景を楽しむスポーティなツールとして活躍することでしょう。9.9kgと比較的軽量なので、クルマのラゲッジに積んで観光地や知らない街の裏道探しなど、小さな冒険を楽しむのも悪くないと思います。価格も自分の行動範囲を広げてくれる相棒と考えれば、決して高くはないはずです。

 

ファション性と機能性を高次元で融合

空前の自転車ブームの中でしっかりとしたバックボーンを持ち、高い機能性とファッション性を融合したルイガノは2020年の注目株。「これから自転車を始めたいけどガチ系ブランドは…」と思っている人には最適なチョイスになるはずです。モーターでアシストをしてくれる快適なe-BIKE、ロングライドもこなせる実用ロード、ライフスタイルを充実させるミニベロと、ここで紹介した3モデルはどれを選んでも間違いはありません。

 

撮影/中田 悟

 

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