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2020/1/11 19:30

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」はやっぱりオモロかった!【後編】

「東京オートサロン2020」前編に引き続き、本稿でも各メーカーブースからGNW編集部がピックアップした注目のクルマを紹介します。では、後編をお楽しみください。

 

【関連リンク】
カスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」はやっぱりオモロかった!【前編】

 

【その1】ホンダ

大々的なワールドプレミアを行ったホンダブース。多くの海外メディアも注目をし、その主役となったのは「シビック セダン」と「シビック ハッチバック」のマイナーチェンジモデルでした。

↑シビックハッチバック。前後バンパー、フロントグリル、リアガーニッシュ、アルミホイールなどのデザイン変更が行われ、スポーツイメージを高めています

 

↑シビックセダン。こちらもフロントバンパーを始め、各部がリファインされ、上質感が向上しました

 

そして、クルマの成り立ちからしてこの場が最もインパクトのあるアンベールの場として選ばれたのが新たなシビックのスポーツバージョン、タイプRです。他メーカーのホットモデルは街中でのコンフォート性とスポーツ領域でのハードさのバランスを考慮していますが、ホンダのホットモデル=タイプRはあくまでも運動性優先の姿勢を崩していないそうです。そのハードさが楽しみになります。サーキットを真剣に走り、楽しめる進化したタイプRに期待が高まります。

↑注目のタイプRはFF最速の称号を守り抜く絶対的な存在

 

【その2】無限

スタッフユニフォームや展示車両を半分白にした展示が印象的。より走りを楽しめる「S660」を目指し、開発されたパーツを満載したS660からフォーミュラー、GT選手権マシンまでが展示されたブースでした。大きなパネルに、ファクトリーや英国のレーシングエンジン開発ファクトリーの様子が明かされ、それらの拠点によって開発される技術力を発信。一般ユーザー向け純正用品メーカーのホンダアクセスとは立ち位置をはっきり変え、「モータースポーツ」や「走り」に特化した商品開発を行っています。

↑カーボンパーツや新開発パーツを組み込んだ「MUGEN S660 コンセプト」。その走りは高次元でバランスが取られています

 

↑コンセプトモデル車両「MUGEN フィット プロトタイプ」。こちらは2バリエーションあり、運転席側半分…“Dash”は走りに特化したエクステリアが与えられます

 

↑助手席側は“Skip”。アクセントの効いた軽快なアクセサリーパーツで控えめに個性を発揮します

 

【その3】日産

日産ブースからは揃ってデビュー50周年を迎えた「Z」と「GT-R」がステージのセンターを占めていました。初代フェアレディZはデビュー後間も無く、アメリカで爆発的なヒットとなりました。アメリカで大活躍したレースシーンで日産トリコロールカラーをまとった初代240Zのカラーリングをオマージュしたと言えるのがこのZの50周年記念モデルです。

↑トリコロールカラーが素敵なフェアレディZ

 

↑GT-Rの50周年モデルは初代のハコスカGT-Rの50勝を記録したワークスレーシングマシンのカラーリングの逆パターンで登場。Zと共に初代をリスペクトした色合いと言えます

 

この渋いスカイラインは「スカイライン デラックス アドバンスド コンセプト」と呼ばれる豪華仕様のコンセプトカーです。マットブラウンとマットシルバーのツートーンカラーはリアドアの所でプレスラインに合わせ一度折れ返っています。これはかつてのスカイラインの伝統的デザインアクセントだったサーフィンラインを表しています。大人っぽい色合いの中にすごみを利かせた重厚な雰囲気が出ています。

↑マットカラーは出展車両のボディカラーの中でも、多いカラーリングのひとつでした

 

【その4】ホシノインパル

「セレナ」、「キャラバン」、「X-TRAIL」などのミニバン、ワンボックス、SUVなどと共に、エアロパーツで武装し、車高を下げ、良い意味でチョイ悪的雰囲気を醸すインパルの各車。安定した日産系各車向けのモディファイパーツを組み込み、その仕上がりは素晴らしい。モータースポーツフィールドと直結しているインパルならではの技術開発力も見逃せません。

↑スカイライン400R(インフィニティQ60)をカスタマイズした「Q60 Red sport 400」

 

↑フーガをカスタマイズした「IMPUL 651S」

 

【その5】ボルボ

ボルボブースでは純白の2台が展示されました。昨年11月に30台限定で発売された「S60 T8ポールスターエンジニアード」と、2020年夏頃に導入予定の「XC60 T8ポールスター エンジニアード」です。S60は昨年、発売初日に完売したモデル。追加販売予定ですが、まだ今年の割当台数は未定だそうです。ポールスターチューンのエンジン/モーターの出力は420PSで、たっぷりとしたスペースを有するこのボディを4.3秒で100km/hまで加速させる実力の持ち主。控え目な大人な雰囲気とツボを抑えたトータルバランスの高いチューニングが大きな魅力です。

↑S60 T8ポールスターエンジニアード

 

↑XC60もS60同様クリーンなイメージの外観ですが、実力は正真正銘のハイパフォーマンスマシンとなります

 

【その6】ルノー・ジャポン

ルノーブースに置かれたホットハッチは外観上「メガーヌRS」なのですが、実はホットモデルトロフィーRです。ラグジュアリースポーツモデルRSをスポーツ走行向けにチューンアップしたトロフィーをさらに大幅に軽量化、アジャスタブルサスペンションやレーシングフィールド向けのブレーキチューンなどを施したスーパーモデルと言えます。

このトロフィーRは全世界限定500台で、日本への割当は51台。その内の4台はトロフィーRカーボンセラミックパックと言われるモデルとなります。ブレンボ製のカーボンブレーキディスクやカーボンホイールなどが与えられます。

↑トロフィーRは 5ドアハッチバックですが、リアシートは外され、定員2名となります

 

【その7】マツダ

マツダブースではSUVシリーズのアクセサリーパッケージとモータースポーツをイメージして仕立てた「ロードスター」、「マツダCX5」、「マツダ3」に注目しました。渋めのグレイッシュブルーに塗装され、ゼッケンサークルが貼られ、イメージを統一した3台。ジャンルの違うはずの3台が統一感を持って並んでいると、なんともかっこよく、ガレージの中にこんな3台を入れてみたくなります。

↑「ロードスター」はロールバーやフルハーネスのシートベルト、バケットシートなどオーソドックスなクラブマンレーサー風。センスよくシンプルに纏められておりカッコ良く思えます

 

↑「マツダ3」のモータースポーツコンセプト。元々美しいボディラインのマツダ3なのでシンプルなレーシングモディファイが似合わないわけがなく、精悍で格好良いマシンに生まれ変わりました

 

↑「CX-5」のモータースポーツコンセプト。こちらもそそられる雰囲気を醸し出しています

 

【その8】モデューロ

ホンダのアクセサリー、用品を作っているホンダアクセス。そのアルミホイールブランドとして立ち上がったのが「Modulo」でした。現在ではホイールのみならずエアロパーツ、スタイリングのモディファイを行っています。また、モデューロXとしてコンプリートカーの開発と製品化をしています。今回のModuloブースにはデビューから20年が過ぎたホンダS2000用の新しく空力性能を見直したバンパーのプロトタイプを発表。

↑S2000 20th Anniversary PrototypeとしてModule X開発チームと連携したテストコースでの試走を繰り返し、進化した空力理論を取り入れ開発されています。ホンダアクセスでは「20年目のマイナーチェンジ」と呼んでいるそう

 

「フィットモデューロXコンセプト」。ホイール、バンパー、フロントグリルなどのエクステリアを始め、各部に手が入ったコンセプトモデルです。よりクリーンなデザインでスポーティに見えます。モデューロXなので、スタイリングだけに留まらず各部の強化によりシャッキリとした性能の向上が期待できます。

↑フィット モデューロX コンセプト

 

【その9】三菱

三菱ブースでは異彩を放つデザインのデリカD:5が展示されていました。演出家でありコメンテーターのテリー伊藤氏がプロデュースしたというこの「D:5 eye・キュート」。元々は精悍な顔つきのD:5に大きく丸いヘッドライトが組み込まれ、マットで渋い色合いで塗装。内装にはタータンチェックの特別なシートが奢られているというものです。顔つきが変わることでここまで変化するクルマの珍しいかもしれません。

↑テリー伊藤さんらしい感覚を感じさせる丸いヘッドライトとの組み合わせ

 

↑前席のみならず後部座席やトリム部分にもタータンチェック柄

 

【その10】シボレー

シボレーはその広いブースに2台のオープンカーを用意していました。白い「カマロ」とブラウンメタリックの「コルベット」です。ニューコルベットはついにミッドシップマウントのエンジンとなり、スーパースポーツとしての性能に格段の進歩を遂げました。

充分な深さと広さのあるトランクには外した屋根が収納できます。エンジンフード一体のトランクリッドを開けると6.2LのV8エンジンが顔を出し、只者ではない雰囲気を伝えてきます。パフォーマンエグゾーストシステムという機構により、ここぞの時には4本出しエグゾーストを使用しフルパワーを出せるようになっています。2本出しでの静かな排気音に切り替えることが出来るそうです。

↑このコンバーチブルモデルはまだ数台しか制作されておらず、世界各国のショー会場にはこの1台が飛び回っているそうです

 

以上、東京オートサロン2020の後編をお届けしました。今回はメーカー系のブースに限っての情報でしたが、元々は「東京エキサイティングカーショー」という名称で1983年に始まったカスタムカーのショーです。メーカー純正のオプションパーツでは飽き足らず、社外パーツを開発し、そのお披露目をするイベントだったのです。それは今でも変わらず、自動車を楽しむ多くの製作者、ユーザーが今年も多く集まっています。

 

モーターショーとは違う雰囲気で本当の意味でのクルマの楽しさが伝わってくる雰囲気があります。たった3日間のイベントですが、ここがワールドプレミアの場、アンベールの場になる理由がわかる気がします。メーカー系以外のブースには本当に自由な発想で作られたパーツやコンプリートカーまでが展示されています。家族でも楽しめるイベントになっていますので、ぜひ幕張メッセに足を運んでみてください。そして、思い思いにクルマを楽しみましょう。

 

撮影/野田楊枝郎、大塚 deiv 治

 

【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】

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