JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビゲーションシステム「彩速ナビ」の第3世代モデルNEW TYPE Zシリーズ4機種を発表。手持ちのスマートフォンとUSBケーブルで接続して、スマホを充電しながらインターネット通信ができる「USBテザリング」機能を新たに搭載したほか、ハイレゾ再生機能を強化しています。ラインナップは、ハイエンドの「MDV-Z904W/Z904」(実売予想価格14万円前後)と、ミドルクラスの「MDV-Z704W/Z704」(同12万円前後)。発売は10月中旬の予定です。
同社によれば、カーナビは2013年度をピークに出荷減少傾向にあり、ハイレゾ音源の再生などのオーディオ機能を訴求しながら巻き返しをはかっています。実際、カーナビのなかでAVナビの構成比率は増加。ただ、メインとなる価格帯は10万円以下となっているので、いかに高機能なハイレゾ対応AVナビを、その層に訴求できるかにかかっているのではないでしょうか。
ケンウッドの彩速ナビシリーズは、フリック入力やアプリ連携、Wi-Fiなどに対応した第2世代から、いよいよ第3世代に突入。第2世代の最終モデルからハイレゾに対応していますが、今回のNEW TYPE Zの最上位モデルである「MDV-Z904W/Z904」は、11.2MHzのDSDに対応しており、AVナビとしては最高峰の音響環境を構築しています。ミドルクラスの「MDV-Z704W/Z704」はDSDには対応していませんが、192kHz/32bitのPCM音源に対応。CD音源などもハイレゾ相当にアップコンバートし、原音に近いクオリティのサウンドで再生します。
さらに、スマホとの連携性も強化され、iPhoneの「Apple CarPlay」に対応し、iPhoneの音声認識機能「Siri」を利用することで、走行中の通話や音楽再生、マップ検索などをハンズフリーで行うことができます。もちろんAndroidの「Android Auto」にも対応しており、ナビ画面による操作で、Android端末のGoogleマップや音楽再生、SMSの送信、通話などの操作が可能です。
彩速の名が示す通り、カーナビとしてのレスポンスが良く、快適な操作感を実現しています。新たに採用された「INFOウィンドウ」によって、知りたい情報がすぐに取り出せるのも便利。長い間使えるように、地図情報の更新サービスも2種類用意し、ダウンロード方法がよくわからないという人のために、SDカードの交換で地図が更新できるナビ地図定期便も利用できます。
オーディオ業界でハイレゾ化が進むなか、運転中も車内でハイレゾサウンドを聴きたいと考えるユーザーが増えるのは当然の流れといえそうです。特に、自動車で通勤している方など、車の中で音楽を聴くことが多い人は、カーナビの買い替えのタイミングでハイレゾ対応モデルを選ぶべきではないでしょうか。ケンウッドでは、ハイレゾ再生に対応したスピーカーなどもカーナビとあわせて提案していくとのこと。また、標準装備となりつつあるドライブレコーダーなどもセットで販売していくそうです。
10月7・8日には、ベルサール秋葉原で一般ユーザー向けの発表会イベントも開催の予定とのことですので、買い替えを検討中の方などは足を運んでみてはいかがでしょうか。