トヨタ自動車は、新型BEV(電気自動車)の「bZ4X」を5月12日に発売すると発表しました。
世界的なEVへの移行がすすむ中、EVラインナップの少なさが指摘されていたトヨタ。同社は現時点で純電気自動車(BEV)として法人向けの「C+pod(シー・ポッド)」をリース販売していますが、そんな同社にとってbZ4Xは初となる量産型のBEVです。
専用のプラットフォームはSUBARUと共同開発し、本格SUVとしての走破性を追求。ボディは省エネ性能を向上させる形状により、Cd値が0.28という空力性能を実現しています。
車体では薄型大容量電池パックを床下・平置きに配置することで低重心化を実現。モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化した「eAxle」や、充電機能と電力分配機能を集約したElectricity Supply Unit(ESU)を採用しています。
安全機能としては、車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪(昼)の衝突回避を行う「プリクラッシュセーフティ」を搭載。加えて、状況に応じてステアリング・ブレーキ操作をサポートし、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにする「プロアクティブドライビングアシスト」も搭載します。
電費性能は128Wh/kmで、599kmの航続距離(FWDモデル)を実現。さらに「10年後に90%」というトップレベルの電池容量維持率を達成しています。急速充電にも対応しており、90kW充電器では40分で80%までの充電が可能。普通充電(200V、6kW・30A)では約12時間でフル充電が完了します。
bZ4XはFWDモデルが600万円(税込)で、4WDモデルが650万円。個人向けにはサブスクリプションサービス「KINTO」の専用プランで販売されます。